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魔術師のおい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

魔術師のおい』(まじゅつしのおい、原題:The Magician's Nephew )は、C・S・ルイスによる児童文学「ナルニア国物語」7部作のうち、6番目に執筆・出版された作品。1955年に出版された。ナルニア年代記として時系列順にみると、『ライオンと魔女』に先立つ最も古い時代、ナルニア創成期の物語にあたる。日本語表記は、岩波書店で出版されている瀬田貞二訳による。

概要

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ナルニアの天地創造の物語である。聖書創世記アナロジーになっているが、キリスト教の知識が無くても物語として十分楽しめる作品である。ふたりの子どもたちの目を通して、ナルニアの天地や生き物たちの創造と、そこにいかにして悪が入り込んだかが語られる。

登場人物

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  • ポリー・プラマー:ロンドンに住む女の子
  • ディゴリー・カーク:ポリーの隣の部屋に住む男の子
  • アンドルー・ケタリー:ディゴリーの叔父で錬金術師
  • レティティア・ケタリー:アンドルーの妹
  • ジェイディス:異世界チャーンの最後の女王
  • フランク:ロンドンの馬車屋
  • ヘレン:フランクの女房
  • イチゴ:フランクの馬車馬
  • アスラン:ライオン、ナルニアの創造主。

あらすじ

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魔術師アンドルーは、異世界と行き来のできる魔法の指輪を作った。その効き目を試そうとするアンドルーの策略により、甥のデイゴリーとその遊び友達ポリーは「世界と世界の間の林」に飛ばされる。そこにはいくつもの池があり、それらの池はそれぞれ別の世界につながっていた。

池のひとつから滅びた世界チャーンにいったポリーとディゴリーは、その世界の最後の女王ジェイディスに出会う。二人がロンドンに戻るとき、ジェイディスがついてきてしまい、ロンドンで大変な騒ぎを引き起こす。二人はジェイディスを元の世界に連れ戻そうとして、別の世界にジェイディス、伯父アンドルー、馬車屋とその馬とともに入り込んでしまう。

その場所は最初からっぽで暗闇に包まれていたが、やがて不思議な歌声とともに新しい世界の創造が始まる。ナルニアの世界の誕生である。歌声の主は大きなライオン、アスランであった。アスランは、ディゴリーに遠い荒れ野を越えた先にある果樹園に行ってリンゴをひとつ、もぎ取ってくるように命じる。

日本語訳

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