魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者-
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | M2 |
発売元 |
フライハイワークス CIRCLE Entertainment |
音楽 |
来兎(サウンドプロデューサー) めろこ。(サウンドディレクター) 山本学(サウンドエディター) |
美術 |
ぱにぱに(メインイラストレーター) わらしなママ LAND-K カワラハジメ ツナ ぐちかわ 草月 スサガネ のあのあ ななてる ふぇんね クレセント |
シリーズ | 魔神少女シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
2017年12月21日[1][2] 2017年12月27日[3] |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象)[3] ESRB:E10+(10歳以上)[1] PEGI:3[2] USK:6(6歳未満提供禁止)[4] |
コンテンツアイコン |
CERO:セクシャル[3] ESRB:Fantasy Violence, Mild Language[1] |
その他 | 立体視に対応[注 1] |
『魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者-』(まじんしょうじょ エピソードスリー ゆうしゃとぐしゃ、英題:The Legend of Dark Witch 3 Wisdom and Lunacy)は、フライハイワークス及びCIRCLE Entertainmentより発売されたニンテンドー3DS用アクションゲーム。
概要
[編集]シリーズ1作目『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』と2作目『魔神少女 エピソード2 -願いへの代価-』(以下、それぞれ『1』『2』と表記)に続くアクションゲーム作品。これまでのシリーズでは同人サークルのINSIDE SYSTEMが開発を行っていたが、本作の開発は有限会社M2が手掛けている。
『2』の時と同様に、作中に登場する一般の敵キャラクターのデザインを募集する「ザコキャラコンテスト」がTwitterを介して行われた[5][6]。また、登場キャラクターのうち「デイ」「ネヴィル」「シィーマ」の3人の担当声優を募集するオーディションが開催された[7][8]。
システム
[編集]本作では、『1』『2』と比べ、基本システムに多くの変更点がある。本項では主な点について記述する。
- 能力強化時に用いるゲージ「強化スロット」の仕様が大きく変更されている。『1』『2』では敵を攻撃した際に放出される「トレース」の取得により5ブロック区切りのゲージが徐々に蓄積される仕様だったが、今作ではゲージが3ブロック区切りでステージ内の各所にあるアイテム「シェガーのかけら」を1つ入手するごとに1ブロックが埋まる。また、『1』『2』ではダメージを受けるとゲージが減少しミスすると初期化されたが、今作ではステージを出るまで減少や初期化は行われない。
- 『1』『2』では倒したボスキャラクターが使用していた技「テクニカルスキル」を習得する要素があったが今作では廃止された。なお、『2』で習得したテクニカルスキル「ロードアタック」(地上や空中での突進攻撃)のみ、今作の基本アクションの一つとして採用されている。
- 各ステージで使用できる補助アイテム「マジックアイテム」は、『2』では複数所持可能で1回ずつ使用できたが、今作では所持数が1つで3回まで使用できミスした後に使用回数が元に戻る。所持アイテムの種類は、各種基本能力を強化する際に利用する場所「パペルネトレード」で交換する。
- 各種攻撃を行う際に消費されるゲージ「キャパシティ」の回復は、『2』では時間経過による自動回復のみだったが、今作ではトレースの取得でも回復する。
- ダメージを受けるごとに溜まっていく円状ゲージの消費により発動する強力な魔法「リベンジマジック」は、『2』では操作キャラクター、ボスキャラクター双方が使用したが、今作ではボスキャラクターのみが使用する。
- ステージ内の穴に落下した際、『1』『2』ではその場でミスとなっていたが、今作では1ダメージを受けた状態で直前の地形から再スタートする。
- ステージ内の移動は、『1』『2』では基本的に横方向のみだったが、今作では上下方向に移動する場面も多くステージ全体が従来よりも広くなった。
ストーリー
[編集]かつて、魔物族は固有の能力「魔法」を用いて世界を支配していたが、魔力を秘めた鉱石「シェガー」を得た人間族がこれに対抗し、魔物族の支配は終わりを迎えた。それから時代が下り人間族と魔物族は共存共栄を進めていたが、一部では互いへの憎悪が残り各地で争いが起きていた。
世界の北側に位置するオールド諸島で勃発した争いでは、人間族により組織された魔法集団「魔法獅子団」が魔物族を圧倒し、総仕上げとなる作戦が決行されていた。しかし、団員の一人・デイが取った行動により情勢は一変し、魔法獅子団は壊滅状態となった。彼女は国中から裏切り者の烙印を押され、ついには国を追われた。
時が経ち、デイはオールド諸島に帰還した。それは、自らを虐げた人間族への復讐のためであった。そして同じ頃、魔を司る魔神の少女・ジズーが地上に降り立った。ジズーはデイの復讐を止めるべく、彼女の元へ向かった。
登場人物
[編集]- ジズー・オリンピア (Zizou Olimpia)
- 声:やびくかりん / キャラクターデザイン:わらしなママ
- 魔の力を管理する神。今作ではブレザーの制服のような丈長のチョッキを羽織っている。オールド諸島の各地を巡って魔法獅子団の元メンバーのもとを訪れ、復讐のために動くデイに警戒するよう求める。
- 通常攻撃時には、画面端まで届く気弾の発射のほか前述のように突進技のロードアタックも用いる。
- 全ステージクリア後にプレイ可能となるデイが主人公のモードではステージボスとして登場。気弾の発射、ロードアタック、竜巻の柱で攻撃し、リベンジマジック「HYPER DARK ARM」では気弾を前方に大量発射する。
- アル (Al)
- 声:天乙准花 / キャラクターデザイン:ツナ
- 元魔法獅子団員のトレジャーハンター。自身では「トレジャーファイター」と称する。宝を求めて世界中を探索している。ジズーとは『1』で戦っている。
- 大きな氷の球体を複数飛ばす攻撃や大鎌を振りかざした突進攻撃を行う。リベンジマジック「FREEZE BARRIER」は周囲にバリアを張った後に小さな氷の粒を放射状に大量放出する。
- コルジー (Cholesy)
- 声:リリー / キャラクターデザイン:ぐちかわ
- 元魔法獅子団員の精神研究者。人付き合いを苦手とすることから、自らが創り出した「精神仮想空間」に引きこもり日常生活を送っている。口が悪いうえ、特殊な言い回しを多用する。
- 魔法の力で生成した剣での突進攻撃や大剣・大斧を空中に複数出現させ相手を襲う技を用いる。リベンジマジック「‡FIELD=SLASH‡」は上方から大量の大剣を落下させる。
- ネヴィル (Neville)
- 声:木村みらい / キャラクターデザイン:草月
- 元魔法獅子団員の魔法司書。オールド諸島の国家図書館「天園図書館」に勤める。過去作で登場した司書クリンスィーを上司に持ち、その天然ぶりに苦慮している。
- 火球を複数放つ攻撃を主に行い、地面を這う、着弾後に暫く留まる、円状で回転しながら進む、という3パターンを駆使する。リベンジマジック「DARK ZONE」は辺りを一定時間暗くし姿を消す。
- リオ (Rio)
- 声:小紺ココ / キャラクターデザイン:カワラハジメ
- 元魔法獅子団員のフラワーデコラー。オールド諸島の植物園「ブーリンガーデン」で魔法植物を管理している。話好きで、会話の際には早口でまくしたてる。
- 巨大なヨーヨーを投擲する攻撃や、上方にぶら下がり花を発射する攻撃を行う。リベンジマジック「ROLLING FLOWER」はヘッドスピンをしながら周囲に花を大量放出する。
- シィーマ (Seama)
- 声:青蓮流華 / キャラクターデザイン:スサガネ
- 元魔法獅子団員の魔法機械開発者。現在は自身が開発した機械を世界各地で売り歩いている。デイの考えに理解を示しつつ更生を願う。
- 機械仕掛けの巨大な左右の手「メカハンド」を操り相手を襲う。リベンジマジック「DESTROYER!!」はメカハンドの計10本の指が個別に飛び回りビームを発射する。
- テディ (Teddy)
- 声:かなやりみ / キャラクターデザイン:のあのあ
- 元魔法獅子団員で、魔法を纏った衣服「魔装」を作る魔装工芸場の長。共に働いている魔物族に警戒されないため、クマの着ぐるみを着用している。
- 空中からの跳び蹴りや、投射後しばらくしてから燃え上がるリンゴなどで攻撃する。リベンジマジック「今から本気出す!!」は体をコマのように回転させ左右に移動しながら燃えるリンゴを周囲に投げる。
- マイア (Miah)
- 声:聖奈 / キャラクターデザイン:のあのあ
- 元魔法獅子団員の自称義賊。富裕層が暮らす住宅街「マスウェル・ヒル」で盗みを働いている。おっとりした口調で話す。
- 地面や壁に作り出した多くの魔法陣から高速飛行する敵「キャンベル」を召喚する。リベンジマジック「CAMPBELL STREAM」は頭上に大きな魔法陣を作りキャンベルを大量に召喚する。
- ワンダーガール (Wonder Girl)
- 声:まめこ / キャラクターデザイン:ななてる
- 元魔法獅子団員の少女。ヒーローに憧れ、自らの正義を貫くため訓練を続けている。ブタのようなマスコット「マジカルブター」グッズのコレクターでもある。
- 空中で回転し剣を振り下ろす攻撃や竜巻の発射のほか、スライムのような姿に変身して辺りを飛び跳ねつつ連続で分身を創り出す行動も取る。リベンジマジック「WONDER KICK!!」では水平方向に高速で突進した後に飛び上がり片足を下に伸ばして垂直落下する。
- ブルヒータ (Brujita)
- 声:加藤亜衣 / キャラクターデザイン:ふぇんね
- 様々な怪奇現象が起こる墓地「ストレット墓地」に配置された魔物族。目元が前髪で隠れている。魔物族のリーダー格であるシメオネに心酔しており、シメオネの名前に「様」の敬称をつけない者がいると怒る。
- 戦闘中は常に宙に浮いている。赤い杖を振って月型の物体を飛ばす攻撃に加え、相手に向かって落ちる大量の隕石を上空から落とす攻撃も行う。リベンジマジック「VIOLENCE☆STAR」では青い杖を振り、隕石を吸い込む星型の一つ目生物を召喚する。
- サネッティ (Zanetti)
- 声:浜田夏樹 / キャラクターデザイン:ふぇんね
- 廃線となった地下鉄「メリー地下鉄」に配置された魔物族。体の大部分が鎧のような鱗に包まれている。シメオネに対する忠誠心が強く、自らの力に絶対的な自信を持つ。
- 巨大な槍を用いて突進技や空中から振り下ろす技を行うほか、前方に突風を巻き起こす攻撃や上方に4つの光の球を浮かべてビームを照射させる攻撃も行う。リベンジマジック「セツナの見切り」は一旦静止した後に相手の目前まで瞬間移動し槍で突く。
- クラウディア (Claudia)
- 声:川嵜かおる / キャラクターデザイン:ふぇんね
- 訪れる者の少ない森林公園「ライムパーク」に配置された魔物族。人間族に対し、たぶらかした後にじわじわなぶる加虐性を見せる。可愛い女の子が大好き。
- 相手の動きを遅くする空間を発生させつつ、竜巻状に変化して空中を飛び回りながら攻撃用の花を発射する。リベンジマジック「♡FASCINATION♡」は画面中央に巨大な花を出現させ、中から小さい花を大量放出する。
- パティ (Patty)
- 声:小宮真央 / キャラクターデザイン:ふぇんね
- 岩山が連なる乾燥地帯「キンダー丘陵」に配置された魔物族。戦うことが好きで体の鍛練にも余念がない。一方で少し抜けた一面もある。
- 前方に衝撃波を放つ攻撃や上方に光の塊を作りビームを発射させる攻撃、小型のキャラクターを複数出現させる攻撃を行う。リベンジマジック「LIGHTNING ANGRY」が発動すると体色が青くなり、それまでの各攻撃の能力が強化される。
- デイ (Day)
- 声:南雲希美 / キャラクターデザイン:LAND-K
- 元魔法獅子団員。かつての争乱に対する復讐のためオールド諸島へ戻り、作戦の中で自身を裏切ったとされる当時の団員の打倒を目指す。しかし、当の団員達は自らのことを全く恨んでおらず今でも慕い続けていると知り困惑する。
- デイとは2度対戦することになる。通常攻撃では波状に飛ぶ星型の弾や相手を追尾する光弾の発射、火球の投下を行う。リベンジマジックは双方の戦いで異なり、初戦の「CAPACITY ZERO」は相手のキャパシティのゲージを減らして行動不能にする効果が、2戦目の「ULTIMA SPLASH」は画面中に水流を生み出す攻撃が発動する。
- デイを主人公とするモードではデイの視点で物語が展開される。通常攻撃として、射程が極端に短いが敵を自動追尾する弾を発射する。
- シメオネ (Simeone)
- 声:浜田夏樹 / キャラクターデザイン:クレセント
- 多くの部下を従える魔物族。背中に生えた翼の右翼を負傷した影響で右半身が禍々しい姿と化している。先の戦いの中で、魔法獅子団がデイを裏切ったとの流言をデイ自身に吹き込んで団を壊滅に追い込み、その憎しみの感情を利用しデイの手で人間族を滅ぼさせようと画策する。
- 地面から土煙を連続で発生させる攻撃、敵の召喚、空中からの極太レーザーの発射を行う。リベンジマジック「DOOM!!」は相手への突進後に手掴みし一度に2ダメージを与える。
- マティ・オリンピア (Mati Olimpia)
- 声:門脇舞以 / キャラクターデザイン:カワラハジメ
- トレースを管理し「命法」と呼ばれる力を操る神。ジズーの姉。これまでのシリーズ作品で存在自体は示されていたが、本作で初めて姿が描かれた。デイとの戦いで窮地に追い込まれたジズーを救う。
- デイが主人公のモードでは最終ボスとして登場する。時にワープしながら剣で斬りかかり、衝撃波も放つ。リベンジマジックはデイと同じ「CAPACITY ZERO」を用いる。
- ナレーション (Narration)
- 声:雪田将司
主題歌
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ Newニンテンドー3DSでは全編にわたり対応し、ニンテンドー3DSではゲームプレイ時以外(メニュー画面やデモ映像など)のみ対応している。
出典
[編集]- ^ a b c The Legend of Dark Witch 3 Wisdom and Lunacy|Nintendo 3DS|Nintendo of America at the Wayback Machine (archived 2021年6月3日)
- ^ a b “The Legend of Dark Witch 3 Wisdom and Lunacy|Nintendo 3DS download software|Games” (英語). Nintendo UK. 2018年8月31日閲覧。
- ^ a b c 魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者-|ニンテンドー3DS 任天堂 at the Wayback Machine (archived 2018年5月26日)
- ^ “The Legend of Dark Witch 3 Wisdom and Lunacy|Nintendo 3DS Download-Software|Spiele” (ドイツ語). Nintendo Deutschland. 2018年8月31日閲覧。
- ^ “魔神少女エピソード3 ザコキャラコンテスト”. INSIDE SYSTEM. 2018年8月31日閲覧。
- ^ “魔神少女エピソード3 スペシャル”. INSIDE SYSTEM. 2018年8月31日閲覧。
- ^ “魔神少女エピソード3キャラクター”. INSIDE SYSTEM. 2018年8月31日閲覧。
- ^ “『魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者-』キャラクター声優公開オーディションが開催決定”. ファミ通.com (2017年3月24日). 2018年8月31日閲覧。