鬼首峠
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鬼首峠(おにこうべとうげ)は(標高:820m)、宮城県大崎市と秋田県湯沢市とを結ぶ峠である。峠の歴史は古く、前九年の役で合戦の舞台となっていることから、平安時代にはすでに重要な道路であったと考えられている[1]。
概要
[編集]鬼首峠は国道108号が通っているが、この国道108号は宮城県北部と秋田県南部を結ぶ重要な道となっている[1]。1965年(昭和40年)に自動車通行が可能となり、1968年に全線舗装化されたものの、ヘアピンカーブが続く上に冬期間は閉鎖されていた[1][2]。また大型車は通年通行止めとなっていた。このため、この区間を国道47号や国道13号で迂回する車も多かった[3]。
1996年に鬼首峠をバイパスする鬼首道路が開通し、大型車も含め通行可能となった[2]。除雪体制も完備されたため、年間を通じた往来も可能となった[2]。一方、鬼首峠を通過する車両は限定的となった。
脚注
[編集]- ^ a b c 藤木修、藤田公典「秋田県南における峠の交通について」『土木史研究』第16巻、土木学会、1996年、451-458頁、doi:10.2208/journalhs1990.16.451。
- ^ a b c “一般国道108号 鬼首エコロードガイドブック” (PDF). 建設省湯沢工事事務所. 2011年3月30日閲覧。
- ^ “●峠越え道路の整備で所要時間が短縮――5-1 国道108号鬼首道路”. 2004道路整備効果事例集. 日本国 国土交通省 (2004年). 2019年4月28日閲覧。