高野弥一郎
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高野 弥一郎(たかの やいちろう、1902年2月11日- 1992年7月21日[1])は、日本の翻訳家。
新潟県小千谷市片貝の農家に生まれ、小学校卒業後、鉄工所に勤める。英文学に志して上京し、銀座で新聞配達をしながら早稲田大学英文科に学ぶ。在学中に『サンデー毎日』の懸賞映画小説に応募し「夢と女」で当選、小説家を志す。1940年、喜多荘太の筆名でアンドレ・モーロワ「欧州大戦秘話」を『サンデー毎日』に連載し、『フランス敗れたり』として刊行すると、300版の大ベストセラーとなり、にわかなモーロワのブームが訪れた。1944年、郷里新潟県に疎開、高校教師をしながら、戦後も翻訳を続けた。
翻訳
[編集]- アンドレ・モーロワ『フランス敗れたり』(大観堂、1940年)
- アンドレ・モーロワ『フランス戦線』(大観堂書店、1941年)
- ウィラ・キャザー『サフィラと奴隷娘』大観堂、1941年)
- ステファン・ツワイク『マリー・アントワネット伝』大観堂、1943年)
- ダイナ・マリア・クレイク『バラの家 ジョン・ハリファックス物語』(大日本雄弁会講談社、1949年)
- サ・ウォルター・スコット『覆面の王子』ジープ社、1950年)
- チャールズ・モーガン『扉開きぬ』(蒼樹社、1951年)
- E.S.ターナー『恋愛とその成功法』(東京ライフ社、世界性学選書)1958年
- パメラ・ブラウン『テレビ少女』(講談社、1959年)
参考文献
[編集]- 高野荘平「新版へのあとがき」『フランス敗れたり』復刊、ウェッジ、2005年5月
脚注
[編集]- ^ 『文化人名簿』第25版