高田久寿
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高田 久寿(たかだ ひさとし、1914年(大正3年)3月 - 1984年(昭和59年)5月20日[1])は、日本の英文学者、イギリス文学者。大正大学名誉教授。
来歴
[編集]長野県生まれ。 1931年(昭和6年)、旧制松本第二中学(現長野県松本県ヶ丘高等学校)卒業[2]。 1937年(昭和12年)、大阪外国語学校(現大阪大学外国語学部)卒業。東京都立高校教諭を経て、大正大学名誉教授[3]。
終戦直後の「上海残留日僑子弟補習室」で英語教師[4] などを務めたほか、東京都立石神井高等学校校歌の作詞[5]を行っている。
人物
[編集]平和祈念展示資料館には先の大戦で経験された方の「苦労体験手記」が収められている。 その中に中国での体験手記として、景山澈氏の『上海日僑中学生の終戦日記』がある[6]。 その第9章「日僑子弟補習室の明るい歌声」では、昭和21年春の上海近郊の様子を伝えているが、その中に英語教員主任を務めた高田久寿の名前がみえる。
「(前略)呉淞路義豊里の二階建一軒家には、小学・中等生徒六十人ほどの上海残留日僑子弟補習室が開校された。 主任は英語教員の高田久寿先生であり、国語、数学、物理、華語の教師は、元・蒙古浪人、化学技術者、外交官など多士済々の素人先生であった。 補習室名は対外的に遠慮したためか、老上海の内山完造先生の命名で、「童話会」と当たり障りのない名がつけられた。 日系二世ミセス貴志子中山の日曜学校や素人コーラス団も出来、お互いの無為無聊を慰め励まし合った。(後略)」
共編著・訳書
[編集]- 『アメリカのスポーツ』(共著)
- 『秘義―英・米・アイルランド(ゲール語)訳詩集』高田 久寿、 三橋 敦子 共著 1970
- 『愛の詩 : 英・米訳詩集 』高田 久寿、三橋 敦子 訳編 1974
- 『素白なる愛しみ―訳詩集』高田 久寿著 1984/1
- 『1984年』 (英潮社ペンギンブックス)ジョージ・オーウェル、 高田 久寿訳
- 『炎の美女革命家 モード・ゴン―イェーツとアイルランド独立運動をめぐって』高田 久寿著 1983/1
- 『英作文 応用編 (高校英語セミナー) 』高田 久寿著
- 『現代英語長文の総合演習 (NCC)』高田 久寿著
- 『英語長文問題合格へのトレーニング―入試によく出る現代英文読解力アップのために』高田久寿、 藤塚武雄 共著
- 『はじめてわかる高校英語 (Clean Up Series)』高田 久寿、小林孝哉 共著 1982/6/10
- 『英語発音の基本と演習An Introduction to English Pronunciation』J. A. Wagner・川島彪秀 共著/高田久寿・三橋敦子 編注(英潮社フェニックス)
- 『英語スピーチの基本と演習An Introduction to English Speech』J. A. Wagner・川島彪秀 共
脚注・参考文献
[編集]- ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、623頁。
- ^ 旧制二中第4回(昭和6年)卒(松本県ヶ丘高校同窓会 母校愛のリレー)
- ^ [P41.参照『昭和55年度会員録 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会』 - 社団法人 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会/編(1980.2)]
- ^ P275参照『上海日僑中学生の終戦日記』景山澈著
- ^ 校歌 | 東京都立石神井高等学校
- ^ 景山澈『上海日僑中学生の終戦日記』