高橋喜平
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高橋 喜平 | |
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誕生 |
1910年4月25日 秋田県六郷町[2](現・美郷町) |
死没 |
2006年2月1日(95歳没)[1] 岩手県西和賀町 |
職業 | 雪崩研究家、エッセイスト[2] |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 24歳 - [2] |
主題 | 雪崩研究、エッセイ、野生動物[2] |
主な受賞歴 |
日本エッセイスト・クラブ賞(1960年) 吉川英治文化賞(1977年) 勲五等双光旭日章(1987年) |
デビュー作 | 『雪と人生』(エッセイ集、24歳時)[2] |
親族 | 高橋延清(弟)、高橋克彦(甥) |
高橋 喜平(たかはし きへい、1910年4月25日[3] - 2006年2月1日)は、日本の雪崩研究家、エッセイスト。
独学で長年、雪崩の研究に従事。雪氷学・氷雪[4]研究の権威であり、日本雪氷学会賞受賞、吉川英治文化賞を受賞。また、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した、エッセイストでもある。日本雪氷学会名誉会員で、岩手県在住[5]。
東京大学名誉教授の高橋延清は弟、直木賞作家の高橋克彦は甥にあたる。
略歴
[編集]1910年、秋田県六郷町(現・美郷町)に生まれる[2]。7歳で、母の郷里である岩手県沢内村(現・西和賀町)に移る[2]。1929年、岩手県立黒沢尻中学校(現・岩手県立黒沢尻北高等学校)卒業後、卯根倉(うねくら)鉱山で代用教員をしながら独学[2]。1934年、エッセイ集『雪と人生』を朋文堂(ほうぶんどう)より出版[2][6]。1936年、同年から36年間にわたり雪崩の研究に従事。この間、太平洋戦争に従軍し、病を得て帰還[2]。1960年、日本エッセイスト・クラブ賞[2]。1966年、日本雪氷学会賞[2]。1971年、農林省林業試験場東北支場を定年退職後、著述業に専念[1]。1977年、吉川英治文化賞[2]。1987年、勲五等双光旭日章を受章[3]。
2006年2月1日、肺炎のため岩手県西和賀町の病院で死去。享年95[1]。
著作
[編集]- 八幡平の不思議 - 高橋喜平92歳・新種アザミ発見/岩手日報社 2005年、ISBN 9784872013689
- 雪氷に生きる - 写真集/熊谷印刷出版部 2003年2月、ISBN 9784877202675
- のうさぎ(藪内正幸 共著)/福音館書店 2003年2月、ISBN 9784834019278
- 沢内物語/岩手日報社 2000年2月、ISBN 9784872012446
- 泥火山/秋田魁新報社 2000年2月、ISBN 9784870201743
- 「神の石」行 - 高橋喜平88歳ヒマラヤをゆく/熊谷印刷出版部 1999年12月、ISBN 9784877202392
- 想い出の十日町・雪まつり/想い出の十日町編集委員会編 1999年11月、NDC 291.41
- 岩手山焼走り熔岩流 - 特別天然記念物/岩手日報社 1998年8月、ISBN 9784872012545
- 盛岡城の石垣/岩手日報社 1997年6月、ISBN 9784872012255
- 和賀岳の四季 - 写真集(小野寺聡 共著)/岩手日報社 1997年5月、ISBN 9784872012200
- 夢はふる雪のように - 八十六歳の独居窓/日貿出版社 1997年3月、ISBN 9784817080073
- 俳句の雪女/岩手日報社 1996年1月、ISBN 9784872011852
- 雪花譜 - 自然の造形美と不可思議の世界/講談社 1995年11月、ISBN 9784061981072
- カタクリの里 - 沢内村からの春のたより(瀬川強 共著)/講談社 1995年2月、ISBN 9784062073493
- 八幡平の四季 - 写真集/岩手日報社 1994年7月、ISBN 9784872011623
- 白い妖精 - アルビノの花ばな/岩手日報社 1994年4月、ISBN 9784872011593
- あんな雪こんな氷(ちいさなたんけんたい)/講談社 1994年1月、ISBN 9784062525558
- 岩手山の四季 - 写真集/岩手日報社 1993年9月、ISBN 9784872011524
- 日本の雪と氷 - 写真集/岩手日報社 1992年12月、ISBN 9784872011449
- 雪女 - 高橋喜平エッセイ集/岩手日報社 1992年9月、ISBN 9784872011425
- 八十一歳、茜さす旅/PHP研究所 1992年4月、ISBN 9784569536149
- みちのくの山の神/岩手日報社 /岩手日報社 1991年9月、ISBN 9784872010480
- 雪国動物記(PHP文庫)/PHP研究所 1991年12月、ISBN 9784569564340
- 東北のロビンソン - 山の神奇譚/創樹社 1990年8月、NDC 913.6
- 雪の文 - 様雪は天から送られた手紙である…(高橋雪人 共著)/北海道大学出版会 1989年3月、ISBN 9784832913110
- 岩手公園の四季/熊谷印刷出版部 1989年2月、ISBN 9784877201135
- 岩手の山やま - 写真集(高橋亭夫 共著)/熊谷印刷出版部 1987年7月、NDC 291.22
- 愛は限りなく - 老妻看護記/創樹社 1987年7月、NDC 916
- カタクリの里 - 神秘にみちた花のひみつ/大日本図書 1987年3月、ISBN 9784477165783
- 冬の十和田湖/熊谷印刷出版部 1986年10月、ISBN 9784877201111
- 雪国博物誌/クロスロード 1986年3月、ISBN 9784906125296
- 雪と氷 - 写真集/朝日新聞出版 1985年12月、ISBN 9784022554307
- 雪国のきのこ/熊谷印刷出版部 1985年9月、ISBN 9784877201234
- 岩手の山やま/熊谷印刷出版部 1985年7月、NDC 291.22
- しんしん雪の降る夜は/創童舎 1984年8月、ISBN 9784915587030
- 「植物の宝島」への旅 - 屋久杉の原生林をたずねて/大日本図書 1983年11月、ISBN 9784477165677
- 雪国ものがたり(平山英三 共著)/朝日新聞出版 1983年11月、ISBN 9784022551528
- ノウサギ日記(河合雅雄 共著)/福音館書店 1983年6月、ISBN 9784834009392
- 雪と俳句/東洋経済新報社 1982年3月、ISBN 9784492040188
- ノウサギの生態/朝日新聞出版 1982年3月、ISBN 9784022549778
- 雪国動物誌/創樹社 1981年12月、NDC 480.4
- 雪と氷の造形/朝日新聞出版 1980年12月、ISBN 9784022548092
- 雪と人生/岳書房 1980年11月、NDC 914.6
- ああ、生きて帰りたい - 比島戦記/創樹社 1980年6月、NDC 916
- 日本の雪崩 - 雪崩学へのみち/講談社 1980年2月、ISBN 9784061223820
- 雪国の人びと/創樹社 1979年1月、NDC 451.66
- マタギ狩猟用具(太田祖電 共著)/日本出版センター 1978年10月、NDC 384.3
- 雪国動物記/創樹社 1977年9月、NDC 914.6
- 雪国炉辺譚 - 沢内村だより/創樹社 1977年5月、NDC 914.6
- 遠野物語考/創樹社 1976年12月、NDC 380.4
- 日本の杉/全国林業改良普及協会 1974年、NDC 653.6
- 日本の雪/読売新聞社 1974年、NDC 451.66
- 登山技術. 第2、「雪崩」/白水社 1961年、NDC 786.1
- 積雪と森林、「東北地方の積雪分布について」/秋田営林局 1949年、NDC 654.5
参考文献
[編集]- 共同通信社『高橋喜平氏が死去 エッセイスト、氷雪研究者(2006年2月2日 07:44)』
- 高橋喜平『ノウサギ日記』福音館書店、1983年6月25日初版発行
- 高橋喜平『ノウサギの生態』朝日新聞社、1982年3月10日第1刷発行
脚注
[編集]- ^ a b c 『高橋喜平氏が死去 エッセイスト、氷雪研究者(共同通信 2006/02/02 07:44)』[1]より。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『ノウサギ日記』「著者紹介」より。
- ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.371
- ^ 氷と雪のこと。『広辞苑 第五版』岩波書店、1998-2001年、シャープ電子辞書 PW-9600 収録より。
- ^ 『ノウサギの生態』「後付」より。
- ^ 国立国会図書館 書誌情報『雪と人生』[2]より。
- ^ Amazon.co.jp「高橋喜平 検索結果」より。
- ^ 国立国会図書館「高橋喜平 書誌 一覧表示」より。
- ^ 紀伊國屋書店BookWeb「高橋喜平 作品一覧」より。