高森遺跡
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座標: 北緯38度42分25.9秒 東経140度58分51.9秒 / 北緯38.707194度 東経140.981083度
高森遺跡(たかもりいせき)は、宮城県栗原市築館(旧栗原郡築館町)にある、かつて前期旧石器時代のものとされていた遺跡。現在の宮城県遺跡分布図では縄文時代~古代にかけての埋蔵文化財包蔵地(遺跡)として掲載されている[1][2]。
概要
[編集]1985年(昭和60年)に発見され、石器文化談話会と東北歴史資料館によって1988年(昭和63年)から1992年(平成4年)にかけて発掘調査が実施された結果、前期旧石器時代、年代にすると約29万年前の地層(土層)から小型石器が発見された、とされた。
ところが、2000年(平成12年)に旧石器捏造事件が明らかにされた結果、高森遺跡に関しても疑惑が持たれ、日本考古学協会による再調査の結果、同遺跡からの旧石器は捏造と判断された[3]。その結果、宮城県は同遺跡の旧石器時代遺跡としての登録を取り消し、縄文時代以降の遺跡として取り扱われることになった[1][2][4]。
脚注
[編集]- ^ a b 宮城県遺跡地名表(宮城県)
- ^ a b 宮城県遺跡地図情報トップ(宮城県)
- ^ 宮城県「旧石器発掘ねつ造関係遺跡の検証調査結果・表7」
- ^ 埋蔵文化財|旧石器発掘ねつ造関係遺跡の取扱い(宮城県)
参考文献
[編集]- 梶原洋「高森遺跡」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9)