高月清
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高月 清(たかつき きよし、1930年7月24日 - 2021年5月23日)は、日本の内科学者。熊本大学名誉教授。成人T細胞白血病(ATL)の発見者。
経歴
[編集]東京都出身。1954年京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。同大医学部講師、米コロンビア大学研究員などを経て、熊本大学医学部教授、同大病院長、医学研究所北野病院(大阪市)病院長などを歴任した。
リンパ性白血病の研究をする中で九州に多いATL患者と出会い、1976年に国際学会で新たな疾患として発表。後にウイルスによる白血病として初めて証明され、世界の注目を浴びた。その後、病態を明らかにし診断法を確立した。エイズ制圧に向けた基礎研究の代表者も務めた[1]。
2021年5月23日、京都府宇治市の自宅で死去[1]。90歳没。死没日をもって正四位に叙される[2]。
受賞歴
[編集]- 1983年 - 野口英世記念医学賞、武田医学賞
- 1986年 - 朝日賞[3]
- 1993年 - 紫綬褒章
- 1994年 - 日本癌学会長與又郎賞
- 1995年 - 文化功労者
- 2004年 - 瑞宝重光章
- 2019年 - 熊本県近代文化功労者[4]
著書
[編集]- 生体制御の破綻と修復: 第20回阿蘇シンポジウム記録1996 高月清, 渡邊武, 植田浩司 編 南山堂 1997.7
- 血液病学の進歩: 症例から研究へ 高月清 編 南江堂 1996.2
- シグナル伝達と病態: 第19回阿蘇シンポジウム記録1995 高月清, 尾上薫 編 南山堂 1996.7
- 清風おもむろにきたりて水波おこらず 高月清 著 高月清 1996.3
- AIDS制圧に向けて 高月清 編 医歯薬 1996.11
- 治療の開拓: 第17回阿蘇シンポジウム記録1993 高月清, 渡辺武 編 南山堂 1994.6
- 成人T細胞白血病・リンパ腫 高月清 編 西村書店 1992.1
- 血管内皮と生体制御: 第15回阿蘇シンポジウム1991 渡辺武, 高月清 編 南山堂 1992.6
- B細胞腫瘍 高月清 編 西村書店 1991.4
脚注
[編集]- ^ a b 高月清さん死去 90歳 熊本大名誉教授、成人T細胞白血病を発見 - 熊本日日新聞社 2021年5月24日 アーカイブ 2021年5月26日 - ウェイバックマシン
- ^ 『官報』第523号13頁 令和3年6月29日号
- ^ “朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月31日閲覧。
- ^ 高月清名誉教授が令和元年度熊本県近代文化功労者に決定 - 熊本大学