高島勲 (オペラ演出家)
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高島 勲(たかしま いさお、1952年 - )は、日本のオペラ演出家、プロデューサー。
来歴
[編集]長野県高遠町出身。1975年、駒澤大学経済学部卒業。東京ドイツ文化センター語学部に勤務。 1979年渡独。ミュンヘン大学演劇科を経て、ウィーン大学大学院演劇研究科修了(修士)。その間、ミュンヘン、バイロイト、ウィーン、ザルツブルク等の歌劇場で照明スタッフ、舞台監督、演出助手等として研鑽を積む[1]。
A.エヴァーディング、M.ハンペ、W.ヘルツォーク、H.ミュラー、鈴木啓介、江守徹、市川猿之助、蜷川幸雄、浅利慶太のアシスタントを務める。五島記念文化賞オペラ新人賞受賞、ローム音楽財団の助成を得てヨーロッパ各地で研修。
1994年、日生劇場「魔弾の射手」によりオペラ演出デビュー。以降、NHK交響楽団シャルル・デュトワ音楽監督就任記念コンサート「火刑台のジャンヌ・ダルク」、「囚われ人/レクイエム」、埼玉芸術劇場「トゥーランドット」、2002年読売日本交響楽団創立40周年記念「パルジファル」、2003年愛知県芸術劇場開場10周年記念公演「仮面舞踏会」などを演出。東京シティ・フィル、オーケストラル・オペラシリーズ「リング」では、舞台とオーケストラが共存する新たな演出空間を創造した。
新国立劇場海外調査員、専門嘱託を経て、日生劇場評議員、同シニア・アドヴァイザー、彩の国さいたま芸術劇場参与、東京芸術大学(演奏芸術センター)非常勤講師、日生劇場芸術参与(~2017年11月末まで)を歴任[2][3][4][5][6]。
受賞
[編集]- 1990年度 五島記念文化賞オペラ新人賞[7]
主な作品
[編集]- 1984年夏 バイロイト音楽祭舞台監督
- 1988年9月 Bunkamura開場記念バイロイト・オペラ公演 舞台監督
- 1989年11月 日生劇場オペラ「トリスタントとイゾルデ」演出補
- 1994年 日生劇場「摩弾の射手」オペラ演出デビュー
- 1996年
- NHK交響楽団シャルル・デュトワ音楽監督就任記念公演「火刑台のジャンヌ・ダルク」演出
- 「囚われ人/レクイエム」演出
- 1998年 新国立劇場「魔笛」演出補
- 1999年 NHK交響楽団特別公演 「囚われびと」演出
- 2000年
- 愛知県芸術劇場大ホール「忠臣蔵」演出
- 東京シティ・フィル創立25周年記念「ラインの黄金」演出
- 2000年~2003年 東京シティ・フィルオーケストラ・オペラ「ニーベルングの指輪」演出
- 2001年
- 「蝶々夫人」演出(浅利慶太 原演出)
- 東京シティ・フィルオーケストラル・オペラⅡ「ヴァルキューレ」演出
- 2002年
- 東京シティ・フィルオーケストラル・オペラⅢ「ジークフリート」演出
- 埼玉芸術劇場「トゥーランドット」演出
- パリシャトレ座「金鶏」演出(市川猿之助・原演出)
- 読売日本交響楽団創立40周年記念「パルジファル」演出
- 2003年
- 愛知県芸術劇場開場10周年記念公演「仮面舞踏会」演出
- 東京シティ・フィル オーケストラル・オペラシリーズ「リング」演出
- 2004年 日生劇場「後宮よりの逃走」演出
- 2005年
- 埼玉芸術文化振興財団「イル・トロヴァトーレ」演出
- マドリッド王立レアル劇場「影のない女」演出
- 2006年
- ザルツブルク音楽祭「午後の曳船」演出
- 日生劇場「利口な女狐の物語」演出
- 2008年 日生劇場開場45周年記念公演「魔笛」演出
- 2010年 日生劇場オペラ教室「オルフェオとエウリディーチェ」演出[8]
セミナーなど
[編集]- 2018年4月~松江クラシックス音楽祭2018・オペラセミナー(全3回~2019年3月)[9]
出典
[編集]- ^ 広報WEB委員会第11回インタビュー2007.9~Camara Chile Japon
- ^ 日生劇場オペラ『アイナダマール』シンポジウム2014.9~Schott Japan
- ^ File5日生劇場 2017.4~ontomovillage.jp
- ^ 新芸術参与就任のお知らせ 2017.10~日生劇場
- ^ 「深夜の音楽会」Yomi-kyo Orchestra House 2005.4~ntv.co.jp
- ^ 日生劇場 舞台フォーラム2013.11~クラシック音楽情報誌ぶらあぼ
- ^ 五島記念文化賞新人賞 1990.~五島記念文化財団
- ^ 「高島勲」オペラ情報センター~昭和音楽大学オペラ研究所
- ^ 松江クラシックス音楽祭2018・オペラセミナー(全3回)2018年4月~2019年3月