高原書店
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒194-0022 東京都町田市森野一丁目31-17 |
設立 | 1985年(昭和60年) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 3012301001499 |
事業内容 | 古書の売買、地域での文化活動 |
代表者 | 高原陽子(代表取締役社長) |
資本金 | 1000万円 |
売上高 | 1億2000万円 |
従業員数 | 20名(2012年4月現在) |
外部リンク | http://www.takahara.co.jp[リンク切れ] |
高原書店(たかはらしょてん)は、東京都町田市にあった古書店。正式名称は、株式会社高原書店。
概要
[編集]1974年、高原坦、陽子夫妻が徳島県から上京、町田市役所そばにオープン。その後数度、引っ越しするたびにその規模を拡大し、相模原市、横浜市、新宿区(新大久保駅前)にも店舗を拡大。
1985年、小田急町田駅東口近くのPOPビルに店舗を開店した。ここで20年間営業、その後、再び転居。現在の店舗は4階建て[1]。2005年12月7日に高原坦が亡くなってからは、高原陽子が店主を引き継ぐ。営業をインターネット販売に力点を移し、地元徳島県にも1000坪の倉庫を構えて、在庫100万冊。入力データは、2010年9月現在で27万点。横浜、新宿の店舗は撤退し、インターネット販売に足場を移している。
2019年5月9日に閉店を発表。同日、東京地方裁判所で破産手続き開始の決定がなされた[2]。
交友
[編集]目録を兼ねた冊子も刊行し、店内の美術サロンを地元美術家に発表の場として提供。八木義徳、遠藤周作、桜田常久など地元作家とも交流があり、直木賞受賞の三浦しをんは、大学卒業後、しばらくここでアルバイトをしていた[1]。三浦しをん原作の「まほろ駅前多田便利軒」が映画化され、舞台である町田駅前は一時期、その話題で持ちきりであった。小田急線町田駅から高原書店までの道を「まほろ横丁」と名づけ、高原陽子を中心に商店や飲食店が販促活動を熱心に行っている。参加店で配布している「まほろ横丁map」は映画の主演の2人が写っている。
所在地
[編集]〒194-0022 東京都町田市森野一丁目31-17 小田急町田駅北口出口から、徒歩4分。
言及
[編集]坪内祐三は、1998年『東京人』で古本屋特集を組んだ頃の高原書店に触れ、後に出来たBOOKOFFを引き合いに出して、BOOKOFFに通じる店舗の広さ、並んでいる本、安さ、の一方、BOOKOFFにない「哲学」を感じるとして「極めて質の高いBOOKOFF」と形容した。また、高原書店従業員から書店の棚作りに同様の「におい」を感じさせる古書店を輩出している人脈に注目した[3]。
出身者
[編集]高原書店の店員がのちに独立して古書店となった例に、「よみた屋」(吉祥寺)・「音羽館」(西荻窪)・「古書リンガス」(ネット)・「ブックパワーR・B・S」(神保町)などがある[4]。阿南古堂(阿佐ヶ谷)もあったが、店長の死去で閉店[4]。
脚注
[編集]- ^ a b 古書店「高原書店」移転10周年企画-俳優陣が町田ゆかりの作品を朗読 町田経済新聞 2010年7月8日
- ^ “町田の「高原書店」閉店 45年の歴史に幕”. 町田相模原経済新聞 (2019年5月9日). 2019年5月9日閲覧。
- ^ 坪内祐三「高原書店からブックオフへ、または「せどり」の変容」『新潮45』第34巻第6号、2015年6月、174-183頁、NAID 40020457447。
- ^ a b 坪内祐三『本の雑誌の坪内祐三』(本の雑誌社)P.250
外部リンク
[編集]- 公式サイト[リンク切れ]
- 高原書店 公式ホームページ - ウェイバックマシン(2022年1月20日アーカイブ分)
- 高原書店 町田店のご案内(高原書店 公式ホームページ) - ウェイバックマシン(2021年6月12日アーカイブ分)