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駅前の歩き方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
駅前グルメの歩き方から転送)

駅前の歩き方』(えきまえのあるきかた)は、森田信吾による日本漫画作品。1999年から2005年にかけて『モーニング』、『別冊モーニング』(共に講談社)にて不定期連載された。

全8話。単行本は2005年に全1巻で刊行され、2011年には新作エピソードを加筆した新装版が『駅前グルメの歩き方』の題で出版された。

概要

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日本各地を取材旅行で廻る小説家・花房徹と担当編集者の加藤が、取材の合間に立ち寄った店で食事をする様を描くグルメ漫画。中でも、郷土料理や観光食とは違う、地元の人が日常に食べる料理「常食」をテーマにしている。食材の説明等の料理の薀蓄を述べるだけではなく、そこで出会った人たちとの触れ合いを綴っているのが特徴。

ご当地グルメB級グルメの概念がまだ一般的でなかった2000年代初頭に、各地のローカルフードに注目した先駆け的作品として紹介されることもある[1][2]

扱った常食

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  1. 長野県伊那市ローメンモーニング、1999年8号)
  2. 静岡県静岡市かき揚げソバ (モーニング、1999年20号)
  3. 秋田県秋田市ババヘラアイス (モーニング、1999年36・37合併号)
  4. 群馬県大泉町ブラジル料理 (モーニング、1999年47号)
  5. 静岡県富士宮市焼きそば (モーニング、2003年15号)
  6. 長崎県長崎市トルコライス (別冊モーニングvol.2、2004年)
  7. 埼玉県行田市ふらい&ゼリーフライ (別冊モーニングvol.3、2004年)
  8. 大阪府大阪市夫婦善哉 (別冊モーニングvol.4、2005年)
  9. 埼玉県小鹿野町岩茸寿司 (新装版書下ろし)

主な登場人物

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花房 徹(はなぶさ とおる)
若手の人気小説家。取材の為に日本各地を飛び回り、各地の常食を食らう。
加藤(かとう)
花房の担当編集者。
平賀 愛子(ひらが あいこ)
花房の妻。翻訳家。花房のデリカシーの無さに嫌気が差し、長年別居している。

単行本

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いずれも全1巻。

駅前の歩き方
モーニングKC講談社)、2005年2月23日発売、ISBN 978-4063724158
駅前の歩き方―常食グルメ
SHUEISHA HOME REMIX集英社)、2008年2月発売、ISBN 978-4834242843
2005年に発売されたモーニングKC版の再録。
地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方
KCデラックス講談社)、2011年5月23日発売、ISBN 978-4063760668
書下ろしの新作エピソードに加え、森田信吾のインタビューを掲載した新装版。
ババヘラアイスを扱った第3話のサブタイトルは「おばあさんの露店販売アイス」に改題され、漫画作中でもババヘラの名称が出る台詞は修正されている。

脚注

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  1. ^ 「駅前の歩き方」・「駅前グルメの歩き方」 森田信吾 時代を先取りしすぎたご当地グルメ&B級グルメ漫画”. Black徒然草 (a black leaf) (2021年6月4日). 2022年8月28日閲覧。
  2. ^ 芝田隆広 (2013年5月27日). “相次ぐドラマ化、「グルメマンガ」はB級・自炊の時代 |エンタメ!”. NIKKEI STYLE. 2024年6月30日閲覧。

関連項目

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