駅前の歩き方
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(駅前グルメの歩き方から転送)
『駅前の歩き方』(えきまえのあるきかた)は、森田信吾による日本の漫画作品。1999年から2005年にかけて『モーニング』、『別冊モーニング』(共に講談社)にて不定期連載された。
全8話。単行本は2005年に全1巻で刊行され、2011年には新作エピソードを加筆した新装版が『駅前グルメの歩き方』の題で出版された。
概要
[編集]日本各地を取材旅行で廻る小説家・花房徹と担当編集者の加藤が、取材の合間に立ち寄った店で食事をする様を描くグルメ漫画。中でも、郷土料理や観光食とは違う、地元の人が日常に食べる料理「常食」をテーマにしている。食材の説明等の料理の薀蓄を述べるだけではなく、そこで出会った人たちとの触れ合いを綴っているのが特徴。
ご当地グルメ・B級グルメの概念がまだ一般的でなかった2000年代初頭に、各地のローカルフードに注目した先駆け的作品として紹介されることもある[1][2]。
扱った常食
[編集]- 長野県伊那市のローメン (モーニング、1999年8号)
- 静岡県静岡市のかき揚げソバ (モーニング、1999年20号)
- 秋田県秋田市のババヘラアイス (モーニング、1999年36・37合併号)
- 群馬県大泉町のブラジル料理 (モーニング、1999年47号)
- 静岡県富士宮市の焼きそば (モーニング、2003年15号)
- 長崎県長崎市のトルコライス (別冊モーニングvol.2、2004年)
- 埼玉県行田市のふらい&ゼリーフライ (別冊モーニングvol.3、2004年)
- 大阪府大阪市の夫婦善哉 (別冊モーニングvol.4、2005年)
- 埼玉県小鹿野町の岩茸寿司 (新装版書下ろし)
主な登場人物
[編集]- 花房 徹(はなぶさ とおる)
- 若手の人気小説家。取材の為に日本各地を飛び回り、各地の常食を食らう。
- 加藤(かとう)
- 花房の担当編集者。
- 平賀 愛子(ひらが あいこ)
- 花房の妻。翻訳家。花房のデリカシーの無さに嫌気が差し、長年別居している。
単行本
[編集]いずれも全1巻。
- 駅前の歩き方
- モーニングKC(講談社)、2005年2月23日発売、ISBN 978-4063724158
- 駅前の歩き方―常食グルメ
- SHUEISHA HOME REMIX(集英社)、2008年2月発売、ISBN 978-4834242843
- 2005年に発売されたモーニングKC版の再録。
- 地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方
- KCデラックス(講談社)、2011年5月23日発売、ISBN 978-4063760668
- 書下ろしの新作エピソードに加え、森田信吾のインタビューを掲載した新装版。
- ババヘラアイスを扱った第3話のサブタイトルは「おばあさんの露店販売アイス」に改題され、漫画作中でもババヘラの名称が出る台詞は修正されている。
脚注
[編集]- ^ “「駅前の歩き方」・「駅前グルメの歩き方」 森田信吾 時代を先取りしすぎたご当地グルメ&B級グルメ漫画”. Black徒然草 (a black leaf) (2021年6月4日). 2022年8月28日閲覧。
- ^ 芝田隆広 (2013年5月27日). “相次ぐドラマ化、「グルメマンガ」はB級・自炊の時代 |エンタメ!”. NIKKEI STYLE. 2024年6月30日閲覧。