馬鹿試合
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馬鹿試合(ばかじあい)とは、スポーツ(主に対戦形式の球技)で、双方のチームが多くの得点を取り合う試合、または一方的なワンサイドゲームを指す言葉である。インターネットスラングが発祥の言葉であると言われている[1]。
新聞などのマスメディアにおいて、双方が得点を重ねあった試合は乱打戦(らんだせん)と呼ばれることが多い[2][3]。
概要
[編集]野球
[編集]野球においての馬鹿試合は、主に双方が5得点以上を得た場合を指すことが多い[4][5][注釈 1]。
この場合双方が得点を取り合うこともあるため試合時間が長引くことが多く、1993年5月19日に行われた広島東洋カープ対ヤクルトスワローズの試合は17対16でヤクルトが延長14回にサヨナラ勝ちを収めるが、試合時間は5時間46分を記録し、終了時刻は20日0時6分であった[6]。
こういった試合の中でも、8対7の試合はルーズベルトゲームと呼ばれ、野球を愛した第32代アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズベルトが1937年1月に、ニューヨーク・タイムズの記者に宛てた野球記者協会から招待されたディナーを欠席することを詫びた手紙の末尾に記した「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉が由来とされている[1][7][8]。
サッカー
[編集]サッカーにおいては、野球などに比べあまり得点機会が多くないため、主に双方が3点以上を得た場合に使われることが多い[9][2][10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ NPBの公式戦における一試合の平均得点は年によって異なるが3~5点程度である。 岡田友輔「プロ野球、得点減少に潜むワナ 気がかりな侍Jへの影響」『日本経済新聞』2024年4月20日。2024年8月22日閲覧。
出典
[編集]- ^ a b “【野球美】ただの乱打戦にあらず。大味な闘い『馬鹿試合』”. マガジンサミット (2018年7月16日). 2024年8月21日閲覧。
- ^ a b “裏天王山は札幌に軍配!計8ゴール生まれた乱打戦を制す【サマリー:明治安田J1 第27節】:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)”. Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ). 2024年8月21日閲覧。
- ^ “侍ジャパンU―15、ドミニカとの乱打戦を制し白星発進、1回表に先制を許すもその裏に一挙8得点のビッグイニングをつくる:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “巨人のえげつない「4番集め」の過去…打線が重量すぎるが故の“珍事”も発生 | AERA dot. (アエラドット)”. AERA dot. (アエラドット) (2020年8月1日). 2024年8月21日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年6月23日). “楽天6点→DeNA7点!前代未聞の一回67分、イーグルスが21度目逆転勝ち”. サンスポ. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “27年前の5月19日。日本プロ野球史上空前の「馬鹿試合」があった?(楊順行) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年8月21日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年5月4日). “巨人-ヤクルトは2日連続〝ルーズベルトゲーム〟に SNS「すごい試合」「心臓に悪すぎる」”. サンスポ. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “Letter on Baseball, Sports, and Sportsmanship. | The American Presidency Project”. www.presidency.ucsb.edu. 2024年8月21日閲覧。
- ^ 菊池大将 (2017年12月18日). “ドイツで頻発する“馬鹿試合”壮絶な打ち合いの結果は。ブンデスで行われたシーソーゲーム5試合”. Football Tribe Japan. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “G大阪vs名古屋、ユースの試合で5-5の“馬鹿試合“!得点経過も凄まじい|Qoly サッカーニュース”. Qoly. 2024年8月21日閲覧。