浦戸諸島
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(馬放島から転送)
浦戸諸島(うらとしょとう)は、宮城県の松島湾の湾口部にある島嶼群である。松島湾南部の七ヶ浜と松島湾東部の宮戸島の中間に位置し、桂島(かつらしま、北緯38度20分0.6秒 東経141度5分50.6秒)、野々島(ののしま、北緯38度20分15秒 東経141度6分41.2秒)、寒風沢島(さぶさわじま、北緯38度19分59.9秒 東経141度7分27.4秒)、朴島(ほうじま、北緯38度21分2.5秒 東経141度7分26.4秒)の有人島と、馬放島、大森島など多くの無人島からなる。
ほとんど島々は塩竈市に属するが、諸島西端の馬放島、地蔵島などは宮城郡七ヶ浜町に属する。松島浦の戸口にあることから、浦戸と呼ばれた[1]。
島々
[編集]- 桂島
→詳細は「桂島 (宮城県)」を参照
- 野々島
→詳細は「野々島 (宮城県)」を参照
- 寒風沢島
→詳細は「寒風沢島」を参照
- 朴島
→詳細は「朴島」を参照
島々の生活
[編集]- 学校 - 野々島に浦戸第二小学校および浦戸中学校がある。かつては、桂島に旧浦戸第二小学校、寒風沢島に旧浦戸第一小学校があった。統合されて野々島に移転したが、浦戸諸島唯一の小学校にもかかわらず浦戸第二小学校である。
- 商店 - 桂島、野々島、寒風沢島にある。その他、移動販売船が日によって島々を巡回している[2]。
- 郵便局 - 桂島の石浜に浦戸郵便局があり、ATMが設置されている。郵便物や荷物の集配業務は、併設の郵便事業仙台東支店浦戸集配センターが担当する。
- 医療 - 野々島に浦戸診療所がある。急患は、塩釜地区消防事務組合消防本部の消防艇「さくら」により搬送される。
- 電話 - 本土と同様に使える。NTT東日本宮城支店塩釜ビルから野々島の浦戸無線中継所(浦戸収容局)まで無線伝送し、そこから有線回線で4島にサービスしている。市内局番は369-2xxx(ISDN専用局番は361-2xxx)となる。携帯電話については、桂島に基地局があり、ほぼ全島で良好に電波を受信できる。
- 放送 - 宮城県で放送されている全てのテレビ・ラジオ放送局の電波が問題なく受信できる。
- 民宿 - 桂島の桂島地区に民宿8軒ペンション2軒、桂島の石浜地区に民宿4軒、寒風沢島に民宿6軒。
交通
[編集]塩釜港と各島の間を、塩竈市営汽船が1日6、7往復、運航している。運行経路は、塩竈観光桟橋(マリンゲート塩釜)、桂島、野々島、石浜(桂島の東側)、寒風沢島、朴島である。運航船舶は「しおじ(64トン)」の鋼船1隻と、「うらと(19トン)」、「しおね(19トン)」のFRP船2隻である[3]。いずれも貨客船で旅客も貨物も扱っているが、船舶により積載量が異なることから、テレビ受像機、冷蔵庫、大型漁具等の大型荷物の輸送については、事前の問い合わせが必要である[4]。
塩竈市営汽船の他に、桂島 - 野々島間、野々島 - 寒風沢島間には無料の渡船がある。日中に船員が詰めており、旗や電話による合図を受けて利用できる。また、水上タクシー「あっしぃ~君」「八千代丸」があり、電話連絡の上、随時利用できる。
脚注
[編集]- ^ 特集 夏の島じかん(1)(塩竈市)
- ^ BS日テレ「島旅」より。
- ^ “乗船のご案内”(塩竈市営汽船)2019年6月30日閲覧。
- ^ “各種割引制度 / 定期券 / 貨物”(塩竈市営汽船)2019年6月30日閲覧。
参考文献
[編集]- 平凡社地方資料センター 『宮城県の地名』(日本歴史地名大系第4巻) 平凡社、1987年。