館山バイパス
館山バイパス(たてやまバイパス)は、千葉県の館山市南総文化ホール前交差点を起点とし、南房総市多田良交差点を終点とする国道127号のバイパス道路である。
概要
[編集]旧道は千葉県道302号館山富浦線であり、当道路は旧道に対し館山市街の東側を縦貫している。1986年4月7日に部分開通したのち、1993年3月25日に全線開通し[1]、沿線はロードサイド型の大型ショッピングセンターが多数出店している。こうして商業の中心は、館山駅前からバイパス周辺へと移り変わった。なお、館山市と南房総市の境には、延長212mの館富トンネルがある。
南房総市の富浦ICにて富津館山道路に接続しており、千葉市や東京都心部と館山市内を直結する役目を持つ。
観光シーズンを中心にたびたび渋滞が発生しているが、その対策として往復4車線化の計画が策定され2008年度に着工した[2][3]。工事は、南総文化ホール前交差点から那古交差点までの区間で行われ、2009年3月31日に終了し[4]、引き続き、那古交差点から川名地区交差点までの4車線化が2015年8月に終了した[5]。
残りの館富トンネルを含めた、富津館山道路富浦IC出入口までの区間のボトルネックについても解消するよう、地元団体から国土交通省へ要望がされていたが[5]、令和2年(2020年)度の日本国政府予算にて、調査設計費を計上することが2020年7月に明らかとなった[6]。国土交通省は、既に富津館山道路についても4車線に拡幅することを2019年9月に発表しており、これにより、千葉市内や東京都区部・横浜から館山市内までの基幹道路が、ひと続きに片側2車線以上で結ばれることになる[6][7]。
交差する道路
[編集]交差する道路 | 交差する場所 | 館山から (km) | ||
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国道410号(北条バイパス) 白浜方面 | ||||
国道128号 | 館山市 | 南総文化ホール前 | 0.0 | |
県道296号和田丸山館山線 | 那古 | |||
県道185号犬掛館山線 | 南房総市 | 福沢 | ||
富津館山道路 富浦IC | - | 富浦IC | ||
国道127号 千葉・木更津方面 | 県道302号館山富浦線 | 多田良 | 7.3 |
交通量
[編集]平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 館山市川名319 : 14,124
- 南房総市富浦町深名 : 9,722
脚注
[編集]- ^ “館山バイパス全面開通”. 房日新聞社. (1993年3月26日)
- ^ 館山バイパス 念願の4車線化決定 地元の要望活動が実る
- ^ 国道127号館山バイパス 4車線化 着手
- ^ 館山バイパス きょうから4車線供用
- ^ a b 館山バイパス 那古以北1.1㌔4車線化へ
- ^ a b “館富トンネル4車線化へ 国が予算計上 館山”. 房日新聞 (2020年7月16日). 2020年7月27日閲覧。
- ^ “富津館山道全4車線化 全国122区間10~15年かけ順次 国交省”. 千葉日報 (2019年9月6日). 2020年7月27日閲覧。