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飛行館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

飛行館(ひこうかん)、ないし、飛行会館(ひこうかいかん)[1]は、かつて1929年から1970年にかけて東京の西新橋にあった6階建の建物[2]。跡地には、航空会館1978年に建設された[2]

概要

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当時の社団法人帝国飛行協会(後の日本航空協会の前身)の会館として、東京市芝区田村町(後の港区西新橋)に開館した建物である。1929年に竣工した飛行館は、地上6階・地下1階で、当時としては大きな建物であり、5階から6階にかけては設けられていた大講堂 は、ホールとして演劇や、映画の上映にも使用された[2]。屋上には、さらに2階建の建屋があった。第二次世界大戦前から演劇の上演がしばしばおこなわれ、築地座文学座などが公演をおこなった。映画館として経営されていた時期もあった。

飛行館は戦時下の空襲を免れたため、戦後も様々な用途で用いられた[2]NHKは大講堂を収録スタジオとして使用し、公開収録もおこなったため「飛行館ホール」の名は、放送を通じて全国的にも知られた[2]。また戦後も、東芸劇団青俳新演劇研究所新制作座[3]劇団四季[4]などの演劇公演がおこなわれた。

エピソード

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  • 1945年10月10日、当初、日比谷公園での開催を予定していた「自由戦士出獄歓迎人民大会」は、折からの雨天のため会場を急遽変更して飛行館で開催された[6]

飛行館に主要な事務所を構えていたことがある企業の例

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脚注

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  1. ^ 井上 (2013) は、一貫して「飛行館」を用いているが、参照されている資料では「飛行会館」も用いられている(注33)。
  2. ^ a b c d e f 菊池弓可「飛行機の歴史を学ぶ「航空図書館」」『芝地区地域情報誌』(PDF)、第23号、港区芝地区総合支所協働推進課、2012年5月20日、4面。2020年12月8日閲覧。
  3. ^ 岸田國士戯曲賞 受賞作候補作一覧”. 文学賞の世界 / P.L.B.. 2020年12月9日閲覧。
  4. ^ 劇団四季60年の上演作品 1954年”. 劇団四季. 2020年12月9日閲覧。
  5. ^ 会社案内”. 銀星アド社. 2020年12月9日閲覧。
  6. ^ 井上、2013、248 (770)

参考文献

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  • 井上學「1945年10月10日「政治犯釈放」」『三田学会雑誌』第105巻第4号、慶應義塾経済学会、2013年、761(239)-776(254)。  NAID 120005441222