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頚性神経筋症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん、cervical neuro-muscular syndrome)、略して頚筋症候群(けいきんしょうこうぐん)とも呼ばれる。

首の筋肉(頚筋)の異常(首こり)により、緊張型頭痛めまい自律神経失調症、うつ、パニック障害、ムチウチ、更年期障害、慢性疲労症候群、ドライアイ、多汗症、不眠症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、機能性食道嚥下障害、血圧不安定症、VDT症候群、ドライマウス、便秘症、起立性調節障害が起こる疾患。

概要

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自律神経失調の症状は、肩こり・首こり、動悸息切れ、手足の冷え、目の疲れ、全身倦怠感、不眠うつ状態など、いわゆる不定愁訴といわれるもの。

首の筋肉の異常は、パソコンスマートフォンなどの急速な普及により、うつむき姿勢を続けることで生じた筋肉の緊張による「首こり」から起こる。頭部外傷や外傷性頸部症候群(いわゆるむち打ち症)でも起こる。首の筋肉に過度な負担がかかると、筋肉は疲労して過労状態となり、変性が生じて硬縮が起こり、頚性神経筋症候群の三大症状(頭痛、めまい、自律神経失調症)が現れ、体調不良となる。このような状態が長く続くと、うつ症状(頚性うつ)が現れてうつ状態となる[1]

東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生(医学博士)が、ライフワークであるムチウチ症の研究をする中で首後方にある筋肉を治療することで症状が消えることを発見。その後、治療法を見出して東京大学の恩師である佐野圭司名誉教授に相談して「頚性神経筋症候群」という病名を名付けられました。頚性神経筋症候群(首こり病)は首の筋肉の異常な緊張状態が原因で自律神経の交感神経が優位な状態となり、副交感神経の働きが失調した状態になることで様々な症状が引き起こされる病気である(詳しいメカニズムはわかっていないこともあるとのこと)。また、首からくる新型うつ病(頸筋症うつ)は、従来のうつ病にくらべて、身体症状の愁訴が多く、症状には波がある、気圧が下がると悪くなるなどの特徴があり、様々な症状が出て、なかなか治らないことからの不安や絶望から自殺の率は従来のうつ病の数倍も高い[1]

治療

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 遠赤外線を照射して体の内側から温めながら、医療用の低周波治療器を使った治療(低周波電気刺激療法)が行われている(スタッフに鍼灸師が居る施設では、鍼灸治療も受けることが可能)。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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