音羽和紀
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音羽 和紀(おとわ かずのり、1947年10月21日 - )は洋食料理家。栃木県宇都宮市出身。
大学卒業後、1970年渡欧。1973年、ジャック・ラコンブ氏の「リヨンドール」( 約1年)、リヨン「アラン・シャペル」(3年)、ミシェル・ゲラール氏の「レ・プレ・ドゥジェニー」(約1年)を経て帰国。「中村屋」(3年間)を経て、81年に栃木県宇都宮市にレストラン「オーベルジュ」を開店。
「オトワ レストラン」(2007年開店)やレストラン・バー、デリカショップなどを経営。
また、親と子の料理教室や地元の小学校で料理を教えるなど「子供達の食」をテーマにした活動や、地場の産物を使った料理の開発、県の農政委員を務めるなど、地域の食環境のためにも活動。「農林水産省料理人顕彰制度」(通称:料理マスターズ)初代ゴールド賞受賞。
経歴
[編集]- 1970年 大学卒業後、渡欧。
- 1970年-1971年 「レストラン シュロス」(ドイツ:キール)にて修行。
- 1972年-1973年 エクセシオールホテルの「エルンスト」(ドイツ:ケルン)で修業。
- 1973年-1974年 「オーベルジュ ドゥ リオン ドール」(スイス:ジュネーヴ)
- 1976年 シュプリングリー (Sprüngli)(スイス:チューリッヒの老舗洋菓子店)
- 1974年-1977年 厨房のダ・ヴィンチと呼ばれた故アラン・シャペル氏に日本人としては初めて師事。(フランス:ミオネ)
- 1977年 ミシェル・ゲラールの「レ・プレ・ドゥジェニー」((フランス:ユージィニー・レ・バン)
- 1978年 株式会社 中村屋(東京都新宿区)に勤務。
- 1981年 レストラン「オーベルジュ」を栃木県宇都宮に開店・独立。
- 1985年 多国籍料理レストラン 「セ・ラ・ヴィ」を栃木県宇都宮市に開店。
- 2002年 レストラン「リス・ブラン」を栃木県益子町、益子県立自然公園・フォレスト益子内に開店。※2011年5月閉店
- 2010年 農林水産省「料理マスターズ」ブロンズ賞
- 2013年 宇都宮市に「シテ・オーベルジュ」開店。
- 2014年 「オトワレストラン」がルレ・エ・シャトーに加盟。
- 2015年 フランス農事功労章シュヴァリエ受章、栃木県文化功労者表彰
- 2016年 農林水産省「料理マスターズ」シルバー賞
- 2018年 ルレ・エ・シャトー「シェフ トロフィー2019」
- 2021年 ゴ・エ・ミヨ トランスミッション賞受賞
- 2021年 農林水産省「料理マスターズ」ゴールド賞
- 2021年 厚生労働省 卓越した技能者(現代の名工)表彰
- 2024年 黄綬褒章受章[1]
店舗
[編集]- オトワレストラン(栃木県宇都宮市)
- 多国籍料理レストラン「セ・ラ・ヴィ」(栃木県宇都宮市)
- 「シテ・オーベルジュ」(栃木県宇都宮市)
- 「デリカショップ・オーベルジュ」(栃木県宇都宮市)
関連施設
[編集]- 農村レストラン「花農場あわの」(栃木県鹿沼市)
栃木県地域興しマイスターであった音羽に農業が稼業という8人の女性が紹介され、経営・料理指導を行う。1999年開業。 その後も継続した支援を行っている。
著書
[編集]- 「なんでもサラダ」(1996年 柴田書店)
- 「シェフのシンプル・ハーブ料理」(1998年 柴田書店)
- 「なんでもスープ」(1998年 柴田書店)
- 「名シェフが教えるおいしい野菜料理-親と子のための料理とレシピ 旭屋出版mook」(1999年 旭屋出版)
- 「チキンとたまごのシンプルディッシュ」(2001年 柴田書店)
- 「魚介をたのしむシンプルディッシュ」(2001年 柴田書店)
- 「野菜がおいしいシンプルディッシュ」(2002年 柴田書店)
- 「子どもに作ってあげたい料理」(2002年 柴田書店)※ 野崎 洋光、三国 清三との共著
- 「ぼくは食の外交官 - 地方都市に根づくフレンチシェフの挑戦」(2002年 旭屋出版)
- 「地元素材を生かす新フランス料理-French Otwa's style」(2004年 柴田書店)
- 「なんでもオードヴル」(2005年 柴田書店)
- 「野菜たくさん肉ちょっと - 音羽和紀シェフのシンプルレシピ 別冊家庭画報」(2007年 世界文化社)
- 「いちばんやさしい フランス料理」(2008年 成美堂出版)
- 「野菜でオードヴル - +野菜のスープ+デザート」(2010年 柴田書店)
- 「サラダ好きのシェフが考えたサラダ好きのための131のサラダ」(2012年 柴田書店)
- 「使える豚肉レシピ - 薄切り肉も、厚切り肉も、塊肉、挽き肉もおまかせ。和・洋・中100品 」(2012年 )※ 笠原 将弘、小林 武志との共著。
- 「なんでもデザート - カフェや小さなレストランにちょうどいいアイデアデザート+おうちデザート233品」(2014年 柴田書店)
- 「シェフがおしえるとっておきマリネ」(2014年 学研パブリッシング)
- 「シェフに教えてもらった シンプルですてきなおもてなしフレンチ 」(2015年 柴田書店)
- 「サラダ好きのシェフが考えた サラダ好きに贈る 137のとっておきサラダ」(2018年 柴田書店)
- 「この地でフランス料理をつくり続けていく: 故郷に愛され、発信するフランス料理店。素材・人・料理」(2019年 柴田書店)
翻訳
[編集]- アラン・シャペル『新フランス料理 アラン・シャペルの味 料理 ルセットを超えるもの』(柴田書店、1982年/復刊ドットコム、2016年)
関連文献
[編集]- 高久多美男『魂の伝承-アラン・シャペルの弟子たち』(フーガブックス、2003年)
TV出演
[編集]- キッチンが走る!(2012年12月 NHK フランス料理:静岡・三島)
- 「とちぎの恵みでなんでもフレンチ〜音羽シェフと巡る食の旅〜」(2011年- とちぎテレビ)
- きょうの料理 つくろう!にっぽんの味47(2019年1月 NHK)
脚注
[編集]- ^ 『官報』号外第106号、令和6年4月30日