韓松
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韓松 (かん しょう) | |
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誕生 | 1965年8月(59歳) |
職業 | 新聞記者、小説家 |
ジャンル | SF小説 |
代表作 | 『紅色海洋』(原題) |
デビュー作 | 「第一句話」(原題) |
ウィキポータル 文学 |
韓松 | |
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出身地: | 中国 重慶市 |
各種表記 | |
繁体字: | 韓松 |
簡体字: | 韩松 |
拼音: | Hán Sōng |
和名表記: | かん しょう |
発音転記: | ハン ソン |
韓松(かん しょう、1965年8月 - )は、中華人民共和国の小説家、SF作家。重慶生まれ。武漢大学英文系卒業後、修士課程は新聞系に進学。文学学士、法学修士号取得。1991年、新華社通信に入社し、記者となる。
1987年、中国のSF雑誌『科学文芸』(後の『科幻世界』(zh))で短編「第一句話」を発表しデビュー。1988年発表の「天道」は、第2回銀河賞で優秀作品に選出された。
2007年に日本で行われた第65回世界SF大会(第46回日本SF大会と共催)では、小説家・翻訳家の立原透耶らとともに企画「アジアのSFと周辺事情〜現状を語る」[1]に参加し、中国SFの歴史と当時の現状を紹介した。またこの来日の際には、尊敬する小松左京にも面会している。
公刊された日本語訳には、年代記形式で書かれた長編『紅色海洋』(原題)の一部分を訳した「水棲人」(S-Fマガジン掲載)がある。
主な受賞歴
[編集]- 1989年 - 第2回銀河賞(当時は「中国科幻銀河賞」)(「天道」)
- 1991年 - 世界華人科幻芸術賞一等賞 (「宇宙墓碑」、台湾のSF雑誌『幻象』掲載)
- 1995年 - 第7回銀河賞二等賞(「没有答案的航程」)
- 1995年 - 中国科幻文芸賞
- 2010年 - 第1回星空賞 ベスト短編小説賞 (「暗室」、『新幻界』(2009年6月)掲載)
- 2010年 - 第1回中国星雲賞(世界華人SF協会主催)作家賞(劉慈欣と同時受賞)
主な作品
[編集]- 水棲人(原題:水栖人) - 『S-Fマガジン』2008年9月号、訳:立原透耶、翻訳協力:肖爽
- 『紅色海洋』(原題原表記:红色海洋)の第3部第1章「水栖人」を訳したもの。
- 再生レンガ - 『中国現代文学 13』(中国現代文学翻訳会/編、ひつじ書房、2014年9月)、訳:上原かおり
- セキュリティ・チェック - 『S-Fマガジン』2017年2月号、訳:幹遙子
- 潜水艇 - 『月の光 現代中国SFアンソロジー』(ケン・リュウ/編、早川書房、2020年3月)訳:中原尚哉
- サリンジャーと朝鮮人 - 『月の光 現代中国SFアンソロジー』(ケン・リュウ/編、早川書房、2020年3月)訳:中原尚哉
- 地下鉄の驚くべき変容 - 『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(立原透耶/編、新紀元社、2020年7月)、訳:上原かおり
- 一九三八年上海の記憶 - 『中国史SF短篇集 移動迷宮』(大恵和実/編訳、中央公論新社、2021年6月)、訳:林久之
- 我々は書き続けよう! - 『S-Fマガジン』2022年6月号、訳:上原かおり
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 姚海軍(よう かいぐん)「中国SF界の現状」(『S-Fマガジン』2008年9月号)
- 立原透耶による「水棲人」解説(『S-Fマガジン』2008年9月号)
外部リンク
[編集]- 韩松的博客 - 本人のブログ