鞭虫
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鞭虫 | ||||||||||||||||||
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鞭虫の虫卵
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Trichuris Roederer, 1761 | ||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||
Trichuris trichiura | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
鞭虫 | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
本文参照 |
鞭虫(べんちゅう、英: whipworm)は線形動物門に属し、主に哺乳動物の大腸に寄生する寄生虫。宿主に対して鞭虫症を引き起こす。分類学上は鞭虫属(Trichuris)をあて、20種以上が知られている。
形態
[編集]成虫は体の前半部が非常に細くなっていて、その名の通り鞭のような形をしている。体長は4 cm程度で、雄はやや小さく尾部が強く巻いている。虫卵は長径40~50 µm、短径22~23 µmのレモン形(日本では岐阜提灯様という)で、色は黄褐色から赤褐色をしており、厚い卵殻の両端部に半透明の栓がある[1]。
生活環
[編集]鞭虫の生活環は十分解明されているとは言いがたいが、いずれも類似した生活環を持っている。経口摂取された虫卵は十二指腸に到達すると孵化し、まず盲腸の血管に取り付いて生育する。その後盲腸を離れて産卵を始め、未成熟の虫卵が大便とともに排出される。ここまでに摂取からおおよそ12週間かかる。排出された虫卵は9から21日間かけて感染幼虫包蔵卵となり、これが次の宿主への感染源となる。
分類
[編集]鞭虫属には20種以上がしられているが、代表的な数種を以下に挙げる。
- ヒト鞭虫 Trichuris trichiura (Linnaeus, 1771) Stiles, 1901
- ネズミ鞭虫 Trichuris muris (Schrank, 1788) Hall, 1916
- 豚鞭虫 Trichuris suis (Schrank, 1788) Smith, 1908
- 犬鞭虫 Trichuris vulpis (Froelich, 1789) Smith, 1908
- 羊鞭虫 Trichuris ovis (Abildgaard, 1795) Smith, 1908
- 牛鞭虫 Trichuris discolor (von Linstow, 1906)
参考文献
[編集]- ^ 吉田幸雄・有薗直樹『図説 人体寄生虫学』(改訂8版)南山堂、2011年、144-145頁。ISBN 978-4-525-17028-8。