革命前夜
革命前夜 | ||
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著者 | 須賀しのぶ | |
イラスト | 文庫版:agoera | |
発行日 |
単行本:2015年3月27日 文庫版:2018年3月9日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 |
単行本:四六判並製本 文庫版:文庫判 | |
ページ数 |
単行本:408 文庫版:480 | |
公式サイト |
単行本:革命前夜 単行本 文藝春秋BOOK 文庫版:革命前夜 文庫版 文藝春秋BOOK | |
コード |
単行本:ISBN 978-4-16-390231-9 文庫版:ISBN 978-4-16-791031-0 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『革命前夜』(かくめいぜんや)は、日本の小説家須賀しのぶによる小説である。
第18回大藪春彦賞受賞作[1][2]。文藝春秋発行の『別册文藝春秋』にて2013年5月号から2014年7月号まで連載される。単行本は、2015年3月27日に文藝春秋より刊行された[3]。文庫版は、2018年3月9日に文春文庫より刊行された[4]。文庫版の装幀は大久保明子、装画はagoeraによる[5]。
著者の須賀は「これまでは第二次世界大戦までしか書いてこなかったので、現代ものを書いてみようと思った。自分にとって一番印象的だった1989年を書くことにした」と語っている[6]。
あらすじ
[編集]眞山柊史は、敬愛するバッハを育んだ空気の中でピアノに打ち込むために、1989年、東ドイツ・ドレスデンにあるドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学 (de:Hochschule für Musik Carl Maria von Weber Dresden) に留学する。ある日、柊史は、国際バッハコンクールのヴァイオリン部門で2位をとるほどの腕をもつヴェンツェル・ラカトシュの練習に付き合うはめになる。そんな中、柊史は旧宮廷教会で、素晴らしい演奏をするオルガン奏者のクリスタ・テートゲスや、ヴェンツェルと並び称される逸材とされるイェンツ・シュトライヒと出会う。そして柊史は、クリスタがシュタージ(国家保安省)に監視されている身であるらしいことを知る。
主な登場人物
[編集]書評
[編集]小説家の朝井リョウは「知識と、興味関心に基づく取材力が素晴らしいため、読み進めているだけで知的好奇心を刺激される」[7]「特に中盤以降はミステリ的な展開が続き、物語としての面白みがぐんと増す」[8]と評している。ライターの瀧井朝世は「曲が聴こえてきそうな精密な演奏描写に圧倒される」[9]と評している。
脚注
[編集]- ^ “大藪春彦賞 須賀しのぶさんの「革命前夜」に決まる”. 毎日新聞 (2018年1月28日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ “作家大藪春彦氏の業績を記念して創設された「大藪春彦賞」、本年の受賞作家と作品が決定しました。”. 徳間書店 (2016年1月28日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ “革命前夜 単行本”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ “革命前夜 文庫版”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ agoeraのツイート(971628703963688960)
- ^ “革命前夜の民衆の言葉が勝利をおさめた高揚感を描きたかった――須賀しのぶ(1)” (2015年8月15日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ 朝井リョウ (2018年3月20日). “ベルリンの壁崩壊まで圧倒的な想像力と構成力で突き進む、若き音楽家たちの骨太な歴史小説”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 朝井リョウ (2018年3月20日). “ベルリンの壁崩壊まで圧倒的な想像力と構成力で突き進む、若き音楽家たちの骨太な歴史小説”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 瀧井朝世. “激動期のドイツが背景のエンタメ作 『革命前夜』ほか”. Book Bang ブックバン. 2018年9月7日閲覧。