太田忠司
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(霞田志郎から転送)
太田 忠司 (おおた ただし) | |
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誕生 |
1959年2月24日(65歳) 日本・愛知県名古屋市 |
職業 | 小説家、推理作家 |
最終学歴 | 名古屋工業大学工学部電気工学科卒業 |
活動期間 | 1990年 - |
ジャンル | 推理小説、ジュブナイル |
代表作 | 新宿少年探偵団シリーズ |
主な受賞歴 |
第21回うつのみやこども賞(2004年) 第6回酒飲み書店員大賞(2010年) 第8回徳間文庫大賞(2022年) |
デビュー作 | 『僕の殺人』 |
公式サイト | New Kids On The Tightrope |
1959年2月24日 -)は日本の推理作家。愛知県名古屋市出身[1]。
(おおた ただし、経歴・人物
[編集]名古屋市立菊住小学校、名古屋市立桜田中学校、名古屋市立緑高等学校、名古屋工業大学工学部電気工学科卒業[1]。
1981年、大学在学中に「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞[1]。その後サラリーマンの傍らショートショートを執筆する。1990年初の長編ミステリ『僕の殺人』の出版をきっかけに専業作家となる[1]。映画化もされた『新宿少年探偵団』をはじめ、ジュブナイルミステリを多く執筆。霞田志郎(作中の人物の名前)名義での執筆もある。2004年に発表した『黄金蝶ひとり』により、第21回うつのみやこども賞を受賞。2010年、『月読』で第6回酒飲み書店員大賞を受賞。2022年、『麻倉玲一は信頼できない語り手』で第8回となる徳間文庫大賞 2022を受賞[2]。
現在は名古屋市在住[1]。同じく名古屋在住の森博嗣らと交流がある。
日本文藝家協会、日本SF作家クラブ、日本推理作家協会会員。2017年6月から本格ミステリ作家クラブ事務局長。変格ミステリ作家クラブ会員。
作品リスト
[編集]殺人三部作
[編集]- 僕の殺人(1990年4月 講談社ノベルス / 1993年10月 講談社文庫 / 2017年3月 徳間文庫)
- 美奈の殺人(1990年11月 講談社ノベルス / 1994年1月 講談社文庫)
- 昨日の殺人(1991年4月 講談社ノベルス / 1996年1月 講談社文庫)
狩野俊介シリーズ
[編集]→詳細は「狩野俊介」を参照
- 月光亭事件(1991年6月 トクマ・ノベルズ / 1996年10月 徳間文庫 / 2009年6月 創元推理文庫)
- 幻竜苑事件(1992年1月 トクマ・ノベルズ / 1997年6月 徳間文庫 / 2009年8月 創元推理文庫)
- 夜叉沼事件(1992年12月 トクマ・ノベルズ / 1997年11月 徳間文庫 / 2009年10月 創元推理文庫)
- 狩野俊介の冒険(1993年7月 トクマ・ノベルズ / 2000年10月 徳間文庫)
- 玄武塔事件(1994年2月 トクマ・ノベルズ / 2001年4月 徳間デュアル文庫 / 2009年12月 創元推理文庫)
- 狩野俊介の事件簿(1994年5月 トクマ・ノベルズ / 2001年9月 徳間デュアル文庫)
- 天霧家事件(1995年6月 トクマ・ノベルズ / 2003年2月 徳間文庫 / 2010年2月 創元推理文庫)
- 降魔弓事件(1996年4月 トクマ・ノベルズ / 2003年2月 徳間文庫)
- 狩野俊介の肖像(1996年12月 トクマ・ノベルズ / 2004年10月 徳間文庫)
- 白亜館事件(1997年10月 トクマ・ノベルズ / 2006年6月 徳間文庫)
- 銀扇座事件(1999年5月 トクマ・ノベルズ【上・下】)
- 久遠堂事件(2000年12月 トクマ・ノベルズ)
- 狩野俊介の記念日(2004年9月 トクマ・ノベルズ)
- 百舌姫事件(2008年3月 トクマ・ノベルズ)
- 翔騎号事件(2010年4月 トクマ・ノベルズ)
- 鬼哭洞事件(2021年10月 東京創元社)
霞田兄妹シリーズ
[編集]- 上海香炉の謎(1991年11月 祥伝社 ノン・ノベル / 1997年9月 祥伝社文庫)
- 倫敦時計の謎(1992年11月 祥伝社 ノン・ノベル / 1998年4月 祥伝社文庫)
- 伯林水晶の謎(1994年1月 祥伝社 ノン・ノベル / 1998年12月 祥伝社文庫)
- 維納音匣の謎(1994年10月 祥伝社 ノン・ノベル / 2001年9月 祥伝社文庫)
- 巴里人形の謎(1996年2月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 東京『失楽園(エンジェル)』の謎(1997年4月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 紫の悲劇(1999年11月 祥伝社 ノン・ノベル)
- ベネチアングラスの謎(2000年11月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 紅の悲劇(2002年6月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 藍の悲劇(2004年10月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 男爵最後の事件(2009年2月 祥伝社 ノン・ノベル)
探偵藤森涼子の事件簿シリーズ
[編集]- ペットからのメッセージ(1991年12月 ベストセラーズ)
- 歪んだ素描(1994年8月 カドカワノベルズ / 1999年12月 ハルキ文庫)
- 暗闇への祈り(1995年1月 カドカワノベルズ / 2000年2月 ハルキ文庫)
- 遊戯(ゲーム)の終わり(2000年12月 実業之日本社 ジョイ・ノベルス)
- 追憶の猫(2003年7月 実業之日本社 ジョイ・ノベルス)
- カッサンドラの嘲笑(2007年11月 実業之日本社 ジョイ・ノベルス)
- 探偵藤森涼子の事件簿(2012年6月 実業之日本社文庫)※既刊からのセレクション
- 金木犀の徴(2012年8月 実業之日本社)
- 【改題】 偽花(2015年1月 実業之日本社文庫)
阿南シリーズ
[編集]- 刑事失格(1992年10月 講談社ノベルス / 1996年1月 講談社文庫 / 2011年4月 創元推理文庫)
- Jの少女たち(1993年9月 講談社ノベルス / 1996年12月 講談社文庫 / 2011年5月 創元推理文庫)
- 天国の破片(1998年9月 勁文社 ケイブンシャノベルス / 2011年6月 創元推理文庫)
- 無伴奏(2011年7月 東京創元社 / 2015年4月 創元推理文庫)
新宿少年探偵団シリーズ
[編集]→詳細は「新宿少年探偵団」を参照
- 新宿少年探偵団(1995年3月 講談社ノベルス / 1998年5月 講談社文庫)
- 怪人大鴉博士 新宿少年探偵団(1995年11月 講談社ノベルス / 1999年10月 講談社文庫)
- 摩天楼の悪夢 新宿少年探偵団(1996年9月 講談社ノベルス / 2001年1月 講談社文庫)
- 紅天蛾 新宿少年探偵団(1997年8月 講談社ノベルス / 2002年8月 講談社文庫)
- 鴇色の仮面 新宿少年探偵団(1998年4月 講談社ノベルス / 2004年8月 講談社文庫)
- まぼろし曲馬団 新宿少年探偵団(2000年8月 講談社ノベルス / 2005年5月 講談社文庫)
- まぼろし曲馬団の逆襲 新宿少年探偵団(2003年3月 講談社ノベルス)
- 大怪樹 新宿少年探偵団(2004年1月 講談社ノベルス)
- 宙(そら) 新宿少年探偵団(2004年8月 講談社ノベルス)
京堂夫妻シリーズ
[編集]→詳細は「ミステリなふたり」を参照
- ミステリなふたり(2001年4月 幻冬舎 / 2005年3月 幻冬舎文庫)
- 誰が疑問符を付けたか?(2008年7月 幻冬舎)
- 【改題】もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか?(2011年10月 幻冬舎文庫)
- ミステリなふたり à la carte(2013年8月 創元クライム・クラブ)
- 【改題】ミステリなふたり ア・ラ・カルト(2016年9月 創元推理文庫)
- ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を(2018年6月 創元クライム・クラブ / 2020年5月 創元推理文庫)
- やっぱりミステリなふたり(2019年8月 幻冬舎文庫)
レンテンローズシリーズ
[編集]→詳細は「レンテンローズ」を参照
- レンテンローズ(2002年5月 富士見ミステリー文庫)
- 笑う月 レンテンローズ(2002年12月 富士見ミステリー文庫 / 2011年2月 幻冬舎 幻狼ファンタジアノベルス)
- 囁く百合 レンテンローズ(2003年12月 富士見ミステリー文庫)
- 裁く十字架 レンテンローズ(2010年11月 幻冬舎 幻狼ファンタジアノベルス)
- 眠る竪琴 レンテンローズ(2011年5月 幻冬舎 幻狼ファンタジアノベルス)
月読シリーズ
[編集]- 月読(つくよみ)(2005年1月 文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ / 2008年1月 文春文庫)
- 落下する花―月読―(2007年3月 文藝春秋 / 2011年3月 文春文庫)
予告探偵シリーズ
[編集]- 予告探偵 西郷家の謎(2005年12月 中央公論新社 C★NOVELS / 2010年10月 中公文庫)
- 予告探偵 木塚家の謎(2008年8月 中央公論新社 C★NOVELS / 2011年5月 中公文庫)
オルゴール修復師・雪永綱シリーズ
[編集]高校生探偵甘栗晃シリーズ
[編集]セクメトシリーズ
[編集]- セクメト(2013年1月 中央公論新社 / 2014年12月 中公文庫)
- クマリの祝福 セクメトII(2015年8月 中公文庫)
- ゾディアック計画 セクメトIII(2016年6月 中公文庫)
目白台サイドキックシリーズ
[編集]- 目白台サイドキック 女神の手は白い(2013年5月 角川文庫)
- 目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い(2013年9月 角川文庫)
- 目白台サイドキック 五色の事件簿(2015年3月 角川文庫)
名古屋駅西 喫茶ユトリロシリーズ
[編集]- 名古屋駅西 喫茶ユトリロ(2016年12月 ハルキ文庫)
- 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる(2019年2月 ハルキ文庫)
- 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く(2021年3月 ハルキ文庫)
- 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ(2023年4月 ハルキ文庫)
その他の小説
[編集]- 異説 夢見館(1995年4月 アスペクト)※霞田志郎名義
- 3LDK要塞 山崎家(1997年4月 幻冬舎ノベルス / 1999年11月 幻冬舎文庫)
- さよならの殺人1980(1998年1月 祥伝社 ノン・ノベル / 2005年1月 祥伝社文庫)
- 帰郷(1998年5月 幻冬舎ノベルス)
- Trigger 凶星の歌(1999年3月 小学館)※霞田志郎名義
- 建売秘密基地 中島家(2001年10月 幻冬舎文庫)
- 黄昏という名の劇場(2002年2月 講談社 / 2007年2月 講談社文庫)
- 黄金蝶ひとり(2004年1月 講談社 ミステリーランド)
- 忌品(2006年8月 トクマ・ノベルズ)
- 五つの鍵の物語(2007年12月 講談社ノベルス)
- 奇談蒐集家(2008年1月 創元クライム・クラブ / 2011年11月 創元推理文庫)
- まいなす(2008年11月 理論社ミステリーYA! / 2012年9月 PHP文芸文庫)
- 星町の物語(2010年3月 理論社)※ショートショート集
- 【改題】星町の物語 奇妙で不思議な40の風景(2013年9月 PHP文芸文庫)
- 琥珀のマズルカ(2011年1月 講談社ノベルス)
- ルナティック・ガーデン(2011年3月 祥伝社)
- 虹とノストラダムス(2012年10月 PHP研究所)
- 【改題】明日、世界が終わるとしても(2016年5月 PHP文芸文庫)
- 星空博物館 謎と驚きに満ちた33の物語(2014年3月 PHP文芸文庫)※ショートショート集
- 死の天使はドミノを倒す(2014年6月 文藝春秋 / 2017年1月 文春文庫)
- 幻影のマイコ(2015年2月 祥伝社 ノン・ノベル)
- 伏木商店街の不思議(2015年7月 河出書房新社)
- 優しい幽霊たちの遁走曲(2017年3月 創元クライム・クラブ)
- 【改題】怪異筆録者(2021年9月 創元推理文庫)
- 万屋大悟のマシュマロな事件簿(2017年12月 ポプラ社 / 2019年12月 ポプラ文庫)
- さよなら、と嘘をつく 沙之里幽譚(2018年2月 角川文庫)
- ミート・ザ・ジャンパーズ!(2019年2月 光文社)
- 密原トリカと七億の小人とチョコミント(2019年3月 キノブックス)
- 道化師の退場(2019年7月 祥伝社 / 2023年9月 祥伝社文庫)
- 遺品博物館(2020年6月 創元クライム・クラブ / 2023年2月 創元推理文庫)
- 猿神(2020年8月 幻冬舎 / 2022年10月 幻冬舎文庫)
- 和菓子迷宮をぐるぐると(2021年2月 小学館)
- 麻倉玲一は信頼できない語り手(2021年4月 徳間文庫)
- 喪を明ける(2022年8月 U-NEXT【電子書籍】 / 2022年11月 徳間文庫)
- 名探偵犬コースケ 1 消えた女神像(2023年12月 朝日新聞出版 ナゾノベル)
アンソロジー(編纂)
[編集]「」内が太田忠司の作品
- 悪夢が嗤う瞬間(とき)(1997年11月 ケイブンシャ文庫)「硝子の家」「シンボル・ツリー」「プライベート・ビデオ」
アンソロジー(収録)
[編集]「」内が太田忠司の作品
異形コレクション
[編集]- 変身(1998年3月 廣済堂文庫)「痩身術」
- チャイルド(1998年11月 廣済堂文庫)「子供という病」
- 世紀末サーカス(1999年12月 廣済堂文庫)「黒い天幕」
- 帰還(2000年9月 光文社文庫)「リカ」
- 玩具館(2001年9月 光文社文庫)「タケオ」
- 教室(2003年9月 光文社文庫)「最後の夜」
- ひとにぎりの異形(2007年12月 光文社文庫)「ATM」
- 幻想探偵(2009年2月 光文社文庫)「琥珀の瞳」
その他
[編集]- 架空幻想都市(上)(1994年3月 アスペクト ログアウト冒険文庫)「欅荘の怪事件」
- ホシ計画(1998年12月 廣済堂文庫)「みんな、ここに来る」「いつか見た子」
- 十二宮12幻想(2000年1月 エニックス / 2002年5月 講談社文庫)「万華」
- 密室殺人大百科(上)魔を呼ぶ密室(2000年7月 原書房)「罪なき人々VSウルトラマン」
- 名探偵は、ここにいる ミステリ・アンソロジ-1(2001年11月 角川スニーカー文庫)「神影荘奇談」
- 血文字パズル ミステリー・アンソロジー5(2003年3月 角川スニーカー文庫)「八神翁の遺産」
- 手塚治虫COVER・エロス篇(2003年5月 徳間デュアル文庫)「W3 モナド」
- 黄昏ホテル(2004年11月 小学館)「名前を変える方法」
- 紅い悪夢の夏(2004年12月 講談社文庫)「四角い悪夢」
- 赤に捧げる殺意(2005年4月 角川書店 / 2013年2月 角川文庫)「神影荘奇談」
- C★N25 C★NOVELS創刊25周年アンソロジー(2007年11月 中央公論新社 C★NOVELS)「予告探偵 カタコンベの謎」
- 近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年7月 光文社文庫)「小犬のワルツ」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)※エッセイアンソロジー「僕は逆上がりができない」
- たんときれいに召し上がれ 美食文学精選(2015年1月 芸術新聞社)「冬薔薇の館」
- 怪獣文藝の逆襲(2015年3月 KADOKAWA 幽BOOKS)「黒い虹」
- ナゴヤドームで待ちあわせ(2016年7月 ポプラ社)「マサが辞めたら」
- 怪を編む ショートショート・アンソロジー(2018年4月 光文社文庫)「メイクアップ」
- 未来製作所(2018年6月 幻冬舎)「ラプラスの兄妹」「つなげる思い」
- 銀河英雄伝説列伝〈1〉 晴れあがる銀河(2020年10月 創元SF文庫)「レナーテは語る」
- ミステリな食卓 美味しい謎解きアンソロジー(2023年6月 双葉文庫)「ミステリなふたり」
映像化作品
[編集]映画
[編集]バラエティー
[編集]テレビドラマ
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “ミステリなふたり 原作紹介”. 名古屋テレビ. 2015年4月19日閲覧。
- ^ “「徳間文庫大賞 2022」太田忠司さんの『麻倉玲一は信頼できない語り手』に決定!”. 徳間書店. 2022年4月15日閲覧。