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霊松院 (鍋島重茂正室)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
霊松院

霊松院(れいしょういん、元文4年9月2日1739年10月4日) - 宝暦11年10月5日1761年11月1日))は、佐賀藩鍋島重茂正室仙台藩伊達宗村の長女で、母は徳川吉宗の養女・利根姫。名は源姫(もとひめ)、惇子院号は霊松院。戒名は青岩恵浄。

経歴

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元文4年(1739年)に江戸愛宕下にある仙台藩中屋敷の利根姫御守殿で出生した。

延享2年閏12月(1746年2月)母の利根姫を6歳で喪う。また宝暦6年5月(1756年6月)、18歳の時に父の宗村も死去した。

寛延3年(1750年)7月、鍋島重茂と婚約。宝暦8年(1758年)9月、結婚した。宝暦11年(1761年)10月5日に源丸を出産するが、即日死去した。享年23。遺骨は火葬の後に佐賀藩江戸藩邸近くの賢崇寺佐賀紀伊国高野山分骨される。

只野真葛の『むかしばなし』には、母を早くに亡くした源姫を愛育する祖父・吉村の姿が描かれている。「御守殿様御腹にただ御一人の御姫様いらせられしが、獅山様御孫なり。はやく御守殿様はかくれ給いし故、御じじ様御秘蔵遊ばされ、時分かぬ御楽しみなりしとなり」とあり、源姫に田植えを見せようと大百姓の家に出向き、目の前で田植えを行わせたという。

参考文献

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  • 『仙台市史 通史4 近世2』(平成15年(2003年)・仙台市史編さん委員会)
  • 『仙台市史 通史5 近世3』(平成16年(2004年)・仙台市史編さん委員会)
  • 「新訂寛政重修諸家譜・第十二」(昭和40年(1965年)、続群書類従完成会)
  • 『仙台叢書 第一巻』(仙台叢書刊行会、大正11年(1922年)発行)
  • 『大江戸の姫さま ― ペットからお輿入れまで』(関口すみ子、角川選書、2005年)