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雲峰 (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
雲峰
種類 地対地ミサイル
巡航ミサイル
製造国 中華民国の旗 中華民国台湾
設計 国家中山科学研究院
製造 国家中山科学研究院
性能諸元
射程 2,000 km
推進方式 液体燃料ラムジェットエンジン/固体燃料ロケットブースター
飛翔速度 1,030 m/s(マッハ3.0)
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雲峰は、台湾の超音速対地ミサイル[1][2]

設計と開発

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国家中山科学研究院が開発したミサイルで、射程は約1,200-2,000km。マッハ3.0(1,030m/s)が出せる固体ロケットブースターを備えたラムジェットエンジンを搭載している。半徹甲弾と破片弾頭を搭載可能。このミサイルは、中華人民共和国の北部及び中部の目標に到達できる、台湾の数少ない兵器の1つである[1][3]。開発は李登輝政権時代から行われていたようだが、その存在が公式に報じられたのは2012年になってからのこと[4]。雲峰の飛行試験は、超音速対艦ミサイル HF-3の飛行試験計画の中に隠されていた[3]

2016年、国防部 (中華民国)はミサイル計画が打ち切られたという報道を否定した[5][6]。この臆測は、中国への親善のためにプロジェクトが中止されるという考えに基づいていた[4]。2021年10月の立法院合同委員会の公聴会で、邱国正国防相が初めてミサイルの存在を公に認めた[7]

派生型

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2018年には、ミサイル射程延長と衛星打ち上げへの両方の適応を目的とした「麒麟プロジェクト」として、国防省から124億台湾ドル(3億9000万米ドル)が割り当てられたことが発表された[4]

強化型雲峰

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2019年8月、強化型雲風巡航ミサイルの量産が開始され、当初はミサイル20基と移動発射装置10基を受注した。強化型は、高高度ラムジェット搭載巡航ミサイルとされている[8]

衛星打上機

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このミサイルは、国家中山科学研究院によって衛星打上用ロケットとして機能するよう改良されているところである。このミサイルは、50-200 kgの衛星を約500 kmの低軌道に投入することが可能[9][10]。この改良プログラムにより、ミサイルの射程が2,000kmに延長され、北京が攻撃範囲に入ると疑われている[3]

出典

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  1. ^ a b “Taiwan to aim missiles at China” (英語). NewsComAu. http://www.news.com.au/world/breaking-news/taiwan-to-aim-missiles-at-china/news-story/0258f825dc89ab91d97fb4e393425ad5 2017年3月12日閲覧。 
  2. ^ migration (2013年3月18日). “Taiwan to aim 50 medium-range missiles at China: Report” (英語). The Straits Times. http://www.straitstimes.com/asia/taiwan-to-aim-50-medium-range-missiles-at-china-report 2017年3月16日閲覧。 
  3. ^ a b c “Yun Feng | Missile Threat” (英語). Missile Threat. https://missilethreat.csis.org/missile/yun-feng/#enref-2519-1 2018年1月16日閲覧。 
  4. ^ a b c Everington (25 January 2018). “Taiwan's upgraded 'Cloud Peak' missiles could reach Beijing”. www.taiwannews.com.tw. Taiwan News. 19 July 2019閲覧。
  5. ^ Ministry talking to Google about island 'secret' leaks - Taipei Times”. www.taipeitimes.com (21 September 2016). 2017年3月16日閲覧。
  6. ^ Cole, J. Michael (2016年9月21日). “To Terminate or Not? Taiwan's 'Cloud Peak' Medium-Range Missile Program - The News Lens International Edition” (英語). The News Lens International Edition. https://international.thenewslens.com/article/49674 2017年3月16日閲覧。 
  7. ^ Yu, Kai-Hsiang; Wang, Ken (6 October 2021). “Taiwan military confirms 'Yun Feng' missile's existence”. Central News Agency. https://focustaiwan.tw/politics/202110060012 6 October 2021閲覧。 
  8. ^ DeAeth (9 August 2019). “Taiwan begins production of Cloud Peak missiles and mobile launch platforms”. www.taiwannews.com.tw. Taiwan News. 10 August 2019閲覧。
  9. ^ Taiwan to Upgrade 'Cloud Peak' Medium-range Missiles for Micro-Satellites Launch”. 2019年7月19日閲覧。
  10. ^ 「麒麟專案」今年完工3套火箭 雲峰射程提升至2千公里” (中国語). ETtoday新聞雲. 2019年7月19日閲覧。

関連項目

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