難波孝一
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難波 孝一(なんば こういち、1949年9月1日 - )は、日本の裁判官、弁護士。東京地方裁判所所長代行や、東京高等裁判所部総括判事を経て、森・濱田松本法律事務所客員弁護士、法務省司法試験考査委員。
人物・経歴
[編集]1972年中央大学法学部法律学科卒業。司法修習を経て、1979年東京地方裁判所判事補任官。1982年釧路地方裁判所帯広支部判事補。1984年最高裁判所事務総局民事局付。1986年東京地方裁判所判事補。1987年千葉地方裁判所判事補。1990年広島高等裁判所判事職務代行。1993年最高裁判所司法研修所教官(民事裁判)。[1]。
1994年法務省司法試験考査委員(民法)。1997年東京地方裁判所判事。1999年東京地方裁判所部総括判事。2008年法務省法制審議会委員(非訟手続・家事審判)。2009年東京地方裁判所部総括判事所長代行。2010年熊本地方裁判所長。2012年東京高等裁判所部総括判事[1]。
2014年定年退官、東京弁護士会弁護士登録、森・濱田松本法律事務所客員弁護士。2016年法務省司法試験考査委員(民事訴訟法)、筑波大学法科大学院有識者会議委員[1]。2019年にはKYB外部調査委員会委員長として、免震装置のデータ改ざん問題の調査にあたった[2]。同年アドバンテスト取締役 監査等委員[3]。2020年富士通補欠監査役[4]。2021年春の叙勲で瑞宝重光章受章[5]。
裁判
[編集]- ライブドア事件で有価証券報告書に虚偽記載があったとして、堀江貴文元社長らに損害賠償を命じた[6]。
- NHK受信料契約は、契約に応じる意思を示さなくても、2週間たてば契約が成立すると判示し、被控訴人に支払いを命じた[7]。
著書
[編集]- 『少額訴訟の審理方法に関する研究: よりやさしい運営をめざして』(共著)司法研修所 2001年
- 『民事証拠法大系』(門口正人、福田剛久、金井康雄と共編)青林書院 2003年 - 2005年
- 『労働事件審理ノート』(山口幸雄、三代川三千代と共編)判例タイムズ社 2005年
- 『要件事実の基礎理論』(伊藤滋夫と共編)青林書院 2005年
- 『民事事実認定重要判決50選』(奥田隆文と共編)立花書房 2015年
- 『企業訴訟総論』(稲生隆浩、横田真一朗、金丸祐子と共著)中央経済社 2017年
- 『業務場面でつかむ!民法改正で企業実務はこう変わる』(監修)第一法規出版 2018年
脚注
[編集]- ^ a b c “客員弁護士難波 孝一”. Mori Hamada & Matsumoto. 2019年9月15日閲覧。
- ^ 池谷 和浩 (2019年2月18日05:00). “KYB免震偽装の構図が明らかに、「大臣認定満たすのはそもそも困難」外部調査委員会の報告書は組織ぐるみの不正を認定”. 日経XTECH (日経BP) 2019年9月15日閲覧。
- ^ 「(FY2018)第77期有価証券報告書平成30年4月1日~平成31年3月31日」アドバンテスト
- ^ 代表取締役の異動ならびに取締役および監査役人事について富士通
- ^ 春の叙勲受章者 社会 朝刊特集面毎日新聞 2021/4/29
- ^ 室谷哲毅 (2009年5月21日15:31). “ライブドア株主集団訴訟、堀江元社長らに76億円賠償命令-読売”. ブルームバーグ 2019年9月15日閲覧。
- ^ “NHK受信料、応諾なくても2週間で契約成立 東京高裁”. 日経新聞 (日経新聞社). (2013年10月30日) 2019年9月15日閲覧。
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