雍姫
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雍姫(ようき、生没年不詳)は、鄭の大臣祭仲の娘、同国の大夫雍糾の妻。夫の氏である雍と父の姓である姫により雍姫と呼ばれる。
概要
[編集]厲公4年(前697年)、祭仲が国政をほしいままにしたため、厲公はこのことを憂い、密かに雍糾にその義父の祭仲を殺させようとした。雍糾はこのことを雍姫に相談した。雍姫は母に「父と夫、どちらが親しいのか」と尋ねた。母は「天下の誰もがあなたの夫になることができますが、あなたには父親が一人しかいません」と言った。雍姫は母の言うことが正しいと思って、父に知らせた。祭仲は雍糾を殺し、厲公は廃位されて海外に追放された。厲公は雍糾が死んだと聞いて「婦人に知ってもらうなんて、自業自得ですね」と言った。祭仲は公子忽を昭公として擁立した。
伝記資料
[編集]『春秋左氏伝』