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陸秋槎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
陸秋槎
陸秋槎(右)(2018年8月16日上海
誕生 常愷銘
1988年11月25日
北京
職業 小説家
言語 中国語日本語
国籍 中国
ジャンル 推理小説ミステリSF小説
代表作 『元年春之祭』(2016年)
公式サイト https://www.douban.com/people/chiyocoffin/
ウィキポータル 文学
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陸秋槎
出身地: 中華人民共和国の旗 中国北京
各種表記
繁体字 陸秋槎
簡体字 陆秋槎
拼音 Lù Qiūchá
和名表記: りく しゅうさ
発音転記: ル・チュウチャ
各種表記(本名)
繁体字 常愷銘
簡体字 常恺铭
拼音 Cháng Kǎimíng
和名表記: じょう かいめい
発音転記: チャン・カイミン
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陸秋槎(りく しゅうさ、1988年11月25日 - )は、中華人民共和国推理作家。本名は常愷銘(じょう かいめい)。男性。現在は日本金沢市在住。斜陽院梨柩と斜陽院の名義で活動していた[1][2]。愛称は「姐姐(お姉さん)」[3][4]

略歴

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北京生まれ、上海復旦大学古籍研究所古典文献学修士。日本の新本格ミステリに大きな影響を受けて、創作活動を始めた[5]。2014年に短編小説「前奏曲」で第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞を受賞。2016年、前漢時代の中国を舞台とした初長編『元年春之祭』を発表した。2018年には同作が著者初の邦訳本として早川書房より刊行され、年間ミステリランキング上位に入選するなど高く評価された。

2019年、『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』に初のSF小説「色のない緑」を掲載した[6]

今まで大部分の作品は、中国文学翻訳家の稲村文吾により日本語に翻訳されている。

2021年4月より、日本SF作家クラブ会員[7]

受賞歴

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  • 2014年 - 「前奏曲」第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞
  • 2019年 - 『元年春之祭』第16回本屋大賞翻訳小説部門2位

ミステリ・ランキング

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週刊文春ミステリーベスト10
  • 2018年 - 『元年春之祭』海外部門6位
このミステリーがすごい!
  • 2019年 - 『元年春之祭』海外編4位
本格ミステリ・ベスト10
  • 2019年版 - 『元年春之祭』海外3位
  • 2020年版 - 『雪が白いとき、かつそのときに限り』海外4位
  • 2022年版 - 『文学少女対数学少女』海外3位
ミステリが読みたい!
  • 2019年 - 『元年春之祭』海外編5位

主な作品

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中国語

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単行本

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  • 『元年春之祭』新星出版社(以下同じ)、2016年
  • 『当且僅当雪是白的』2017年
  • 『櫻草忌』2018年
  • 『文学少女対数学少女』2019年
  • 『悲悼』2023年

雑誌・アンソロジー掲載

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  • 「前奏曲」『岁月・推理』2014年4月
  • 「文学少女对数学少女:连续统假设」『岁月・ 推理』2014年10月
  • 「文学少女对数学少女:费马的最后一案」『岁月・推理』2015年4月
  • 「冬之喜剧」『岁月・推理』2015年11月
  • 「1797年的仙那都」『岁月・推理』2016年1月
  • 「没有颜色的绿」『银河边缘006:X生物』人民文学出版社、2020年第5期
  • 「三首音樂會練習曲」『香港文學』2021年第4期

電子出版

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  • 『末灯抄』豆瓣阅读
  • 『遥夜吟』豆瓣阅读

邦訳

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単行本

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  • 『元年春之祭』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2018年9月。ISBN 9784150019358
  • 『雪が白いとき、かつそのときに限り[a]』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2019年10月。ISBN 9784150019488
  • 『文学少女対数学少女』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ミステリ文庫、2020年12月。ISBN 9784151843518
  • 『盟約の少女騎士』稲村文吾(訳)、星海社FICTIONS、2021年11月。ISBN 9784065261538
  • 『ガーンズバック変換』阿井幸作(訳)、稲村文吾(訳)、大久保洋子(訳)、早川書房、2023年2月。ISBN 9784152102126
    • 収録作品:「サンクチュアリ」 / 「物語の歌い手」 / 「三つの演奏会用練習曲」 / 「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」 / 「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」 / 「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」 / 「ガーンズバック変換」 / 「色のない緑」
  • 『喪服の似合う少女[b]』大久保洋子(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2024年8月。ISBN 9784150020064

雑誌・アンソロジー掲載

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  • 「1797年のザナドゥ」稲村文吾(訳)、『ミステリマガジン』2019年3月号掲載、2019年1月(原題:『1797年的仙那都』)
  • 「色のない緑」稲村文吾(訳)、『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』ハヤカワ文庫JA、2019年6月 / 『ベストSF2020』竹書房文庫、2020年7月(原題:『没有颜色的绿』)
  • 「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」大久保洋子(訳)、『時のきざはし 現代中華SF傑作選』新紀元社、2020年6月(原題:『海因里希·巴纳尔的文学肖像』)
  • 「森とユートピア」稲村文吾(訳)、『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』講談社、2021年3月(原題:『森林与乌托邦』)
  • 「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」稲村文吾(訳)、『S-Fマガジン』2021年6月号掲載、2021年4月 / 『異常論文』ハヤカワ文庫JA、2021年10月
  • 「杞憂」大久保洋子(訳)、『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』新紀元社、2023年12月

脚注

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  1. ^ 原題『当且僅当雪是白的』
  2. ^ 原題『悲悼』

出典

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  1. ^ 六個蕾絲邊——迷宮盡頭的六人_紅曉微_txt下載 其它_一博書庫”. zh-tw.ebookcn.com. 2020年11月25日閲覧。
  2. ^ 网易. “多情最是斜陽院(组图)_网易新聞”. 2018年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月25日閲覧。
  3. ^ 新星出版社的広播”. www.douban.com. 2020年11月25日閲覧。
  4. ^ 東方早報報道斜陽院姐姐”. www.douban.com. 2020年11月25日閲覧。
  5. ^ 日本の「新本格」への憧れから生まれた華文ミステリ 陸秋槎さん「元年春之祭」”. 好書好日. 朝日新聞社 (2018年9月27日). 2021年11月21日閲覧。
  6. ^ luqiuchaの2021年5月19日のツイート2021年11月21日閲覧。
  7. ^ sfwjの2021年4月12日のツイート2021年11月21日閲覧。

外部リンク

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