コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

陳雲英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
陳 雲英
陈 云英
2024年
生年月日 (1953-02-16) 1953年2月16日(71歳)
出生地 中華民国の旗 中華民国 台湾省台北市
出身校 中華民国の旗 国立政治大学
アメリカ合衆国の旗 エディンボロ大学中国語版
アメリカ合衆国の旗 ジョージ・ワシントン大学
所属政党 無所属
配偶者 林毅夫中国語版

選挙区 台湾省(名目上)
在任期間 2003年3月 - 2013年3月
2018年3月 - 現職
テンプレートを表示
陳 雲英
職業: 政治家
籍貫地 台湾省台北市
各種表記
繁体字 陳 雲英
簡体字 陈 云英
拼音 Chén Yúnyīng
注音符号 ㄔㄣˊ ㄩㄣˊ ㄧㄥ
和名表記: ちん うんえい
発音転記: チェン・ユンイン
テンプレートを表示

陳 雲英(ちん うんえい、: 陈 云英1953年民国42年〉2月6日 - )は、中華人民共和国特殊教育学者・政治家である。台湾台北市出身であり、全国人民代表大会台湾省代表を務めている。中国人民政治協商会議全国委員会中国語版 経済委員会中国語版の副主任を務める林毅夫中国語版は夫。

来歴

[編集]

1953年(民国42年)2月6日中華民国統治下の台湾省台北市で、商人の家庭に生まれる。国立政治大学中文系に学び、文学と教育の学士号を取得した。大学在籍中に軍人の林毅夫中国語版と知り合い、1975年(民国64年)に結婚した[1][2]。しかし、1979年(民国68年)5月16日、当時金門島に赴任していた林毅夫が泳いで中国大陸へ逃亡し、中華人民共和国へ亡命した(林毅夫亡命事件中国語版[1]

1976年から1977年まで宜蘭県の南安国民中学で教師を務め、1977年からは国立宜蘭高級商業就職学校中国語版に転任し、1983年まで教師を務めた。その後アメリカ合衆国に留学して1984年エディンボロ大学英語版で教育学の修士号、1987年ジョージ・ワシントン大学で教育学の博士号を取得した。また、当時同じくアメリカへ留学していた林毅夫との再会も果たした[1]1986年ワシントン州アーリントンにて教育局局長補佐に就任した[3]

1987年、陳雲英は子供らと共に北京に移住し、中華人民共和国で初の特殊教育博士となった[4]。その後中央教育科学研究所に就職し、創弁特殊教育研究室を設立して自ら主任を務めた。また、北京・天津江蘇山西山東遼寧における障害児教育の現状について研究し、特殊教育プログラムに関する実験を進め、知的障害児に対する教育システムを確立するための教師の養成にも携わった[4][5]1989年、『特殊教育參考叢書』や『中国特殊教育雑誌』の編集を担当し、中華全国青年連合会中国語版の常務委員も務めた[6]1992年には、国務院から「教育研究に顕著な貢献をした専門家」として表彰され、特別補助金を授与された[7]1998年には中国教育学会中国語版特殊教育分会副理事長に就任した[8]

2003年、第10期(2003年 - 2008年全国人民代表大会代表に選出され、以降も第11期(2008年 - 2013年)、第13期(2018年 - 2023年)、第14期(2023年 - )で代表として選出されている[9][10][11]2024年第14期全国人民代表大会中国語版の第2次会議における台湾省代表団中国語版の公開会議において「『脱中国化』教育により、台湾では多くの人々が自らを中国人だと考えなくなっている。台湾の若者に対する愛国教育を強化すべきだ」と主張し、最後に「両岸の交流が止まることは無く、往来は今後も高水準で推移し、ますます熱気を帯びることになるだろう」と述べた[12][13]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c 郭晓涛 (2008年3月3日). “听陈云英讲述林毅夫传奇姻缘” (中国語). 新闻中心. 天津: 北方网 www.enorth.com.cn. 2011年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月6日閲覧。
  2. ^ 《名人传记》编辑部编 (2015) (中国語). 影响中国的20位经济学家. 郑州: 河南文艺出版社. p. 192. ISBN 978-7-5559-0310-9 
  3. ^ 徐克枢,王明理,李睿编著 (2015.08) (中国語). 当美国式文化遇到中国式生活 英汉对照. 北京: 中国纺织出版社. p. 223 
  4. ^ a b 王业文等 编著 (1995.06) (中国語). 中华巾帼第一人. 北京: 中国物资出版社. pp. 82-83. ISBN 7-5047-1073-3 
  5. ^ 尹瑞龄 主编 (1995.08) (中国語). 中国知识妇女. 北京: 国防大学出版社. pp. 165-166. ISBN 7-5626-0720-6 
  6. ^ 黄祖坤 主编 (2007.01) (中国語). 巾帼风采 第2卷. 北京:中国画报出版社. pp. 361-362. ISBN 978-7-80220-076-0 
  7. ^ 黄培森 (2015.08). 中国特殊教育史略. 成都: 西南交通大学出版社. pp. 202. ISBN 978-7-5643-4263-0 
  8. ^ 陈铭坤,陈及霖 主编;陈美光,陈钦纬 执行主编 (2012) (中国語). 闽台陈氏名人 台湾卷. 中国文献古籍出版社. p. 127 
  9. ^ 林锦祥 编著;林源昌 主编 (中国語). 中华林氏风华. 广州万川楼万川人联谊服务中心;广东林氏公会(广府、潮州、客家林);岭南比干林氏文化研究会筹委会. p. 194 
  10. ^ (受权发布)中华人民共和国第十三届全国人民代表大会代表名单” (中国語). 中新网 (2018年2月25日). 2018年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月13日閲覧。
  11. ^ 台湾省第十四届全国人民代表大会代表选举产生” (中国語). 新华网 (2023年1月18日). 2024年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月1日閲覧。
  12. ^ 2024全国两会/落实爱国主义教育法 促进台青心灵回归” (中国語). 大公网 (2024年3月10日). 2024年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。
  13. ^ 台籍人大代表:台湾人不认同自己是中国人是悲剧” (中国語). 联合早报 (2024年3月9日). 2024年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。