阿保経覧
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阿保 経覧(あぼ の つねみ、生年不詳 - 延喜12年1月7日(912年1月28日))は、平安時代前期の貴族・歌人。勘解由次官・阿保今雄の子。官位は従五位下・主税頭。
経歴
[編集]主計権少属・民部録を経て、昌泰2年(899年)右少史に任ぜられると、父・今雄と同じく太政官の史を歴任し、延喜5年(905年)左大史に至る。またこの間、算博士を兼任している。
延喜7年(907年)外従五位下・主計助に叙任され、延喜11年(911年)主税頭に転じた。延喜12年(912年)正月7日に内位の従五位下に叙せられるが、同月17日に卒去。
勅撰歌人として、和歌作品が『古今和歌集』『新拾遺和歌集』に1首ずつ採録されている[1]。また、延喜4年(904年)の日本紀講筵の竟宴に参加し、『日本紀竟宴和歌』にも和歌作品が収められている。
官歴
[編集]『古今和歌集目録』による。
- 寛平5年(893年) 7月23日:主計権少属
- 寛平10年(898年) 2月23日:民部録
- 昌泰2年(899年) 正月11日:右少史
- 昌泰3年(900年) 5月15日:兼算博士
- 昌泰4年(901年) 3月15日:左少史
- 延喜3年(903年) 正月11日:右大史
- 延喜5年(905年) 正月11日:左大史
- 延喜7年(907年) 正月7日:外従五位下。2月29日:主計助
- 延喜11年(911年) 9月16日:主税頭
- 延喜12年(912年) 正月7日:従五位下(内位)。正月17日:卒去
系譜
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年