コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

阿久戸光晴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阿久戸 光晴(あくど みつはる、1951年3月26日[1] - )は、日本神学者牧師福岡女学院大学学長、学校法人聖学院名誉院長。聖学院大学学長、学校法人聖学院院長兼理事長、キリスト教文化学会理事長、日本基督教団滝野川教会主任牧師、公益財団法人荒川区芸術文化振興財団理事長等を歴任。専門はキリスト教社会倫理学、人権・デモクラシーの神学、ロジャー・ウィリアムズ研究[2][3]

人物・経歴

[編集]

荒川区西尾久出身。祖父は群馬県太田市出身で、宮内庁御用達の和菓子屋を経営していたが、父は和菓子工場を閉鎖し特定郵便局長を務めた。中学受験の家庭教師に連れられ北区日本基督教団滝野川教会に通い、高校時代に受洗

文京区立誠之小学校開成中学校・高等学校を経て、一橋大学社会学部および、一橋大学法学部卒業後、住友化学に入社し、薬害訴訟など法務を担当[4][5]。一橋大学基督教青年会一橋寮出身で、寮の同期に鈴木望政治家、元衆議院議員、元磐田市長)、市村陽典裁判官、元総務省行政不服審査会会長)などがいた[6]

聖学院大学開設のため住友化学を退社し、学校法人聖学院理事長を務めていた滝野川教会の大木英夫牧師の秘書となり、聖学院大学や、聖学院アトランタ国際学校設立に向けた文部省との折衝や、「大学の理念十ヶ条」の策定にあたった。1990年に東京神学大学大学院神学研究科でキリスト教社会倫理学を専攻して神学修士の学位を取得。同年渡米し、聖学院アトランタ国際学校初代事務局長兼聖書教諭を務めつつ、夜間はエモリー大学大学院神学研究科MTSコースに通い、キリスト教社会倫理学を学んだ。1993年から1年間ジョージア大学大学院法学研究科特別研究生としてアメリカ合衆国憲法修正条項を研究[4][7]

1995年に、聖学院大学政治経済学部助教授兼宗教主任および、日本基督教団滝野川教会協力牧師に就任。聖学院大学政治経済学部教授、聖学院大学学長等を経て、2017年まで学校法人聖学院院長兼理事長。聖学院大学総合研究所副所長兼所長代行、キリスト教文化学会理事長、日本聖書協会新翻訳事業検討委員、東京YMCA評議員、荒川区基本構想審議会会長、荒川区民総幸福度 (GAH) に関する研究会座長、荒川区不正防止委員会委員長、日本基督教団東京池袋教会名誉牧師などを歴任した[3][8][9][10][11][12]

略歴

[編集]

著編書

[編集]
  • 『新しき生』(聖学院ゼネラル・サービス、1995年)
  • 『近代デモクラシー思想の根源』(聖学院ゼネラル・サービス、1998年)
  • 『歴史と神学 - 大木英夫教授喜寿記念献呈論文集』(上下巻、古屋安雄倉松功近藤勝彦との共編、聖学院大学出版会、2005-2006年)
  • 『専制と偏狭を永遠に除去するために - 主権者であるあなたへ』(聖学院大学出版会、2015年)

出典

[編集]
  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.249
  2. ^ 教員情報”. 聖学院大学. 2015年7月12日閲覧。
  3. ^ a b 「著者紹介」『歴史と神学〈下巻〉―大木英夫教授喜寿記念献呈論文集』聖学院大学出版会 (2006/08)
  4. ^ a b 聖学院大学同窓会会報誌 vol.5 2003年11月1日発行
  5. ^ No.203 公益財団法人荒川区芸術文化振興財団
  6. ^ 一橋大学基督教青年会 会報 一橋大学基督教青年会
  7. ^ 「【プレスリリース】次期学校法人聖学院理事長に阿久戸光晴氏を選任 [プレスリリース 」] 学校法人聖学院
  8. ^ [1] 日本基督教団関東教区埼玉地区
  9. ^ PilacNews Vol.14 公益財団法人荒川区自治総合研究所
  10. ^ 「日本基督教団関東教区埼玉地区壮年部ニュースNo.11」日本基督教団関東教区埼玉地区壮年部
  11. ^ 「聖学院大清水正之学長が新理事長に就任 /埼玉」 毎日新聞2017年4月19日
  12. ^ 「【論説】マルティン・ルターの信仰の現代的意義ー宗教改革500年を憶えて 阿久戸光晴」 クリスチャントゥデイ 2017年10月31日06時31分
  13. ^ a b [2] 学校法人福岡女学院
  14. ^ [3] 学校法人聖学院
  15. ^ 福岡女学院大学・福岡女学院大学短期大学部 学長に阿久戸光晴氏 キリスト新聞社 2018年5月1日

外部リンク

[編集]