コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

防錆紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

防錆紙(ぼうせいし、英語:anti-corrosion paper, anti-rust paper)とは、防錆剤と紙を組み合わせた梱包資材である。さび止め紙(さびどめし)とも呼ばれる。

金属製品の(さび)または腐食の発生を抑制する機能を持つ紙の総称である。 JIS Z 1535:1994の5.6(接触さび止め性)に合格する性能をもっているものとされる。さび止め包装方法通則(JIS Z 0303:2009)による。

JIS Z 0303(2009)「さび止め包装方法通則」では、「気化性さび止め紙」と「さび止め紙」は区別して使用されている。 また、「気化性さび止め紙」に規定された気化性さび止め性試験(通称:VIA [Vapor Inhibitor Ability]試験)の合否によって「気化性防錆性能」を判断している。

自動車や金属、機械工業の分野で使用されている。[1]

分類

[編集]

歴史

[編集]
  • 1940年代 - Shell Petroleum(アメリカ)が気化性防錆剤を発明
  • 1950年代 - アメリカから日本へ紹介され、朝鮮戦争時の物資補給で利用
  • 1957年 - 社団法人 日本防錆技術協会を設立
  • 1959年 - 「JIS Z 1519:鉄鋼用気化性さび止め剤」

      「JIS Z 0303:さび止め包装方法通則」を制定

  • 1973年 - 「JIS Z 1519:鉄鋼用気化性さび止め剤」から「JIS Z 1535:気化性さび止め紙」が分離
  • 1997年 - 「JIS Z 0321:銅及び銅合金用気化性腐食抑制紙」

      「JIS Z 0320:銅及び銅合金用気化性腐食抑制剤」を制定

脚注

[編集]