阪神高速ミナミ交流プラザ
阪神高速ミナミ交流プラザ(はんしんこうそくミナミこうりゅうプラザ)は、大阪府大阪市西区南堀江にある交流スペース。愛称はLoop A(ループ・エー)。
概要
[編集]アメリカ村三角公園北西すぐの西横堀川清水橋跡、阪神高速1号環状線の高架下に設けられた交流スペースで、アーティストやクリエイターの集いの場、アメリカ村などの地域情報の発信、阪神高速の情報発信を主な役割としている。設立は2008年8月1日。管理や運営は、阪神高速道路株式会社、財団法人阪神高速地域交流センター、ミナミまち育てネットワーク(設立当時はミナミ活性化委員会)によって行われている。愛称の「Loop A」は、環状線の英語表記が「Loop」であることと、人と人の繋がりをイメージした「輪(loop)」と、アート(ART)の頭文字「A」に由来する。
この企画のアイデアは、「ブルーマングループ」の初代プロデューサなどで知られる、演劇プロデューサ出口最一によるものである。奈良県出身の出口は、大学卒業後に劇団四季の役者を経験しており、その後、ニューヨークに渡って演劇プロデューサとしての活動を始める。出口がプロデューサーを務めるブロードウェイ・ミュージカル・レビュー「トリップ・オブ・ラブ」のトライアウト公演の場には大阪が選ばれる[1]など、ニューヨークに移ってからも出口は大阪と深い繋がりを持っていた。そのような中、ミナミの活性化を目的として、アーティストの集いの場を設けるというアイデアが出口から発せられ、当時、阪神高速道路のインフォメーション施設として用いられていたスペースを改装し、Loop Aが開設されることとなった。道路に面した壁は、中の様子を見ることができるようにガラス張りとなっている[2]。これは「興味を持って気軽に入ってもらいたい」という考えによるものだという[3]。
イベント
[編集]アーティストやクリエイターの集いの場として用いられており、月1回前後のペースで様々な文化的催しが開催される。そのジャンルは、アート、ファッションイベント、ストリートミュージシャンによるライブ、古典芸能などのように、文化全般に渡る。また、管理団体の一つである阪神高速道路に関連のあるイベント(『液状化ってなに?』などの科学展など[4])も行われる。以下に、シリーズ化されている頻出イベントを示す。
- Loop A MUSIC
- 路上ライブなどで活躍する若手アーティストを迎えてライブを行うというイベントである。年数回開催される。後に、近隣のライブハウスとの合同企画となり、昼はLoop Aで、夜はライブハウスでのライブという構成が定番となっている。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “CREATER FILE 15 - 出口最一”. 2010年6月27日閲覧。
- ^ “阪神高速ミナミ交流プラザ オープニングセレモニー”. 2010年6月27日閲覧。 - 道路に面した側の壁が全面ガラス張りとなっている様子。
- ^ “アメリカ村にアーティストサロン「LOOP A」-阪神高速道路が開設”. 2010年6月27日閲覧。
- ^ “液状化ってなに?”. 2010年6月27日閲覧。