阪田勝三
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阪田 勝三(さかた かつぞう、1915年7月5日 - 2010年9月19日[1])は、日本の英米文学者。専門はジョン・キーツ、ウィリアム・フォークナー。
略歴
[編集]和歌山県生まれ。東北帝国大学法文学部英文科卒業。土居光知に師事。海軍大学校教授、戦後宮城学院女子大学助教授、教授を経て、1969年同大学および同短期大学にて公選制最初の学長。1972年日本大学文理学部教授、1976年「ジョン・キーツ論考 自己解体としての想像力」で日本大学文学博士。1986年日本大学定年後、96年までクラーク学園理事長を務めた(95-96年は和泉短期大学学長も兼務[2])。
人物
[編集]多くのキーツ研究者が「思想の詩人としてのキーツ」を重く見るのに対し、阪田は「感覚の詩人としてのキーツ」に愛着を持った数少ない研究者である。[3]
日本大学にて教鞭を執っている際には、学生に投げかける的確で容赦ない指摘によって学生からcruel kindness(残酷な優しさ)と評され、一部の熱狂的なファンは阪田教(狂)と揶揄されることもあった。[4]
著書
[編集]主著
[編集]- 『ジョン・キーツ論考 自己解体としての想像力』南雲堂 1976
- 『ことばの森から 美しく生きる48の断章』本の森 1997
翻訳
[編集]- 『バーンズ詩選』新月社 英米名著叢書 1949
- ジョン・スタインベック『菊・大連峰』森清共訳 英宝社 英米名作ライブラリー 1956
- ルイス・ブロムフィールド、パール・バック『オールド・ハウス・真実の愛・天使・処女懐胎』大橋健三郎共訳 南雲堂 双書・20世紀の珠玉 1960
- 『フォークナー全集 19 尼僧への鎮魂歌』冨山房 1967
- 『フォークナー全集 6 死の床に横たわりて』冨山房 1974
関連書籍
[編集]- 安藤重和ほか編『思考する感覚』国書刊行会 1999(阪田勝三の最終講義「キーツと保留の精神」を併録)
- 山本洋子[要曖昧さ回避]『突然の別れをどう生きるか 英文学者・阪田勝三先生からの手紙』本の森 2013