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阪急上筒井線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阪神急行電鉄 上筒井線
1920年代の神戸駅(上筒井駅)
1920年代の神戸駅(上筒井駅)
基本情報
現況 廃止
日本の旗 日本
所在地 兵庫県神戸市
起点 西灘駅
終点 上筒井駅
駅数 2駅
開業 1920年7月16日
廃止 1940年5月20日
所有者 阪神急行電鉄
運営者 阪神急行電鉄
路線諸元
路線距離 0.9 km
軌間 1,435 mm標準軌
線路数 単線(廃止当時)
電化方式 直流600 V 架空電車線方式
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
神戸本線
exSTR+l eABZgr
exBHF BHF
0.0 西灘駅
uexSTR+l exmKRZ emKRZo
神戸市電
uexSTR exSTR STRl
神戸本線
uexBHF exKBHFe
0.9 上筒井駅
uexSTR

上筒井線(かみつついせん)は、かつて阪神急行電鉄阪急電鉄の前身)が保有していた鉄道路線である。なお、神戸(本)線に対する支線ということで、上筒井支線と呼ばれていたこともある。

路線データ

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廃止時

  • 路線距離:西灘 - 上筒井間0.9km
  • 駅数:2
  • 電化区間:全線(直流600V)
  • 複線区間:なし(全線単線)

路線概要

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王子公園駅の側線 元は上筒井線の線路であった。

阪神急行電鉄は1920年の神戸線開業時、現在の中央区坂口通2丁目にターミナル駅となる神戸駅を設けていたが、1936年に三宮に(新)神戸駅(現在の神戸三宮駅)を設置し、こちらを新たなターミナルにすることになった。

その際に旧線に関しても、新線と旧線の分岐点に西灘駅(現在の王子公園駅)を設置し、ここと(旧)神戸駅を改めた上筒井駅との間を折り返し運行にする形で、支線として存続することになった。これが上筒井線である。

分岐駅として設けられた西灘駅の辺りは、三宮延伸に際して高架工事が実施されており、神戸線のホームも高架上に設けられていたが、上筒井線のそれについては地上を通っていた旧線のうち、元の下り線に面するように単式のもの1本が設置され、ここで単純な折り返し運行を行うことになった。また、全線がそれまでの複線から単線にされ、上筒井駅についてもそれまでの2面3線の配線が、同じく支線の終端駅である箕面駅と同様の1面2線に縮小されている。

車両はもっぱら、目黒蒲田電鉄東京急行電鉄の前身)から阪急が譲り受けた90形電車94・95の2両が交代の単行で用いられていた。

乗客が少ないため、結局4年後の1940年に廃線とされた。しかし翌年には、それまで上筒井で接続していた神戸市電が西灘駅(神戸市電の電停名は王子動物園前)を経て原田まで延伸(神戸市電石屋川線。最終的には石屋川まで延びる)されており、1969年に廃止されるまで実質的な代替機能を果たしていた。

また西灘駅付近の地上線はその後も引込線として残り、保線基地として現在でも使用されている。1949年の北野線廃止後しばらくは、それまでの北野線・梅田駅経由に代わる新車搬入のルートとして用いられたことがあった。近年大がかりに用いられたのは、1995年の阪神・淡路大震災兵庫県南部地震)後の復旧工事に伴い、王子公園駅 - 御影駅間が暫定開業した時で、暫定的に使用する8000系車両の搬入に使用された。

沿革

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  • 1920年(大正9年)7月16日 神戸本線として梅田 - 神戸間が開業。
  • 1936年(昭和11年)4月1日 三宮延伸開業により、新旧線分岐点に西灘駅を新設、(旧)神戸駅を上筒井駅と改称し、西灘 - 上筒井間が支線の上筒井線となる。
  • 1940年(昭和15年)5月20日 上筒井線廃止[1]
  • 1941年(昭和16年)1月16日 神戸市電、上筒井 - 原田間開業。

駅一覧

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西灘駅 - 上筒井駅

接続路線

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脚注および参考文献

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  1. ^ 阪急上筒井支線は遂に廃止に決定1938年6月24日付大阪朝日新聞(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)

関連項目

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