関幸甫
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人物情報 | |
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別名 | 長博、正軒、一楽、真庵 |
生誕 |
正保元年(1644年) 備前国岡山藩 |
死没 |
享保15年(1730年)8月13日 豊後国岡藩 |
学問 | |
時代 | 江戸時代前期-中期 |
活動地域 | 豊後国岡藩 |
研究分野 | 儒学/朱子学/儒医学 |
研究機関 | 輔仁堂 |
主要な作品 | 『大道訓』『春秋胡伝諺解』『冥加訓』 |
関 幸甫(せき こうすけ、1644年 - 1730年8月13日)は、江戸時代の儒学者。著書は関一楽の号で『冥加訓』がある。
概要
[編集]備前岡山藩の医者であったが、豊後岡藩(大分県竹田市一帯)に招かれ、藩の儒学者となった[1][2]。
関幸甫について多くは不明であり、『藩政時代の教育』(大分県社会課、1925年(大正14年))[3]、『大分県偉人伝』(大分県教育会、1953年(昭和10年))[4]他に墓誌などが紹介され、その著書に『大道訓』『春秋胡伝諺解』『冥加訓』があるとされている[5]。『冥加訓』は関一楽の号で『国書総目録』(岩波書店)に掲載されている[5]。
年表
[編集]- 正保元年(1644年) - 誕生[6][7][8]。
- 元禄9年(1696年) - 岡山藩の儒医だったが、岡藩主中川久恒に招聘され、岡藩の藩儒となり、竹田村杣谷(そまだに)に居を移す[5][9][10]。
- 年不詳 - 儒医を辞する[5]。
- 享保9年(1724年) - 『冥加訓』が成立する[8][9][12][13]。30年かけて著した[5]。
- 享保11年(1726年) - 輔仁堂を藩校に改組する[5][7][14][15]。
- 享保15年(1730年)8月13日 - 死去[6][7][16]。
諱・字・号
[編集]- 諱:長博[5][17]
- 字:正軒(しょうけん)[5][11]、載甫(さいほ)[7][17][18]
- 通称:幸甫[7]
- 号:真庵[5][7]、一楽(いちらく)[17][18]
- 号とされることのある仁堂[7]は、塾名の「輔仁堂」との取り違いと思われる。
脚注
[編集]- ^ “商家に伝わる古典『冥加訓(みょうがくん)』の教え ”. chichi.co.jp (2018年12月26日). 2020年9月17日閲覧。藩儒となった著者が、日常の道徳をわかりやすく説いたもの。
- ^ “冥加訓 ”. http://codh.rois.ac.jp+(2020年9月17日).+2020年9月17日閲覧。
- ^ https://www.oita-library.jp/?page_id=475
- ^ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/777500/25
- ^ a b c d e f g h i j “豊後岡藩の輔仁堂 ”. fc2 (2013年8月18日). 2020年9月17日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “国書総目録 ”. nijl.ac.jp (2020年9月1日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g “関一楽(せき いちらく) ”. kotobank.jp (2020年9月1日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b “冥加訓. 巻之1,5 / 関一楽 [撰 ]”. waseda.ac.jp (2020年9月19日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b c “大分)江戸の教育書「冥加訓」を意訳し出版 人気集める ”. asahi.com (2018年5月17日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ a b “輔仁(ほじん)堂 ”. kotobank.jp (2020年9月20日). 2020年9月20日閲覧。
- ^ a b “4代目の殿様 中川久恒 ~竹田村 杣谷(そまだに) ”. starfree.jp (2013年8月18日). 2020年9月22日閲覧。
- ^ “100万人導入の大ヒット映画 殿、利息でござる!で話題となった家訓の本『冥加訓』のルーツは、岡藩にあり! ”. okajou.com (2018年8月31日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ “冥加訓. 巻之1,5 / 關一樂/ 享保九年大坂伊丹屋新兵衞等 ”. waseda.ac.jp (2020年9月19日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ “輔仁堂(ほじんどう) ”. kotobank.jp (2020年9月20日). 2020年9月20日閲覧。
- ^ “江戸幕藩体制下の教育とその思想 ―幕府の学問所、諸藩の藩校、そして、私塾・寺子屋― ~5㻌藩校の成立と教育概要~輔仁堂~ ”. shinai-u.ac.jp (2020年9月8日). 2020年9月21日閲覧。
- ^ “冥加訓. 巻之1,5 / 関一楽 [撰 ]”. waseda.ac.jp (2020年11月13日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b c “関一楽, 1644-1730,別名”. 国立国会図書館. 2020年10月7日閲覧。
- ^ a b “コトバンク 関載甫(せき さいほ) ”. kotobank.jp (2020年9月20日). 2020年9月20日閲覧。