長岡防災シビックコア地区
長岡防災シビックコア地区(ながおかぼうさいシビックコアちく)は、新潟県長岡市にあるシビックコア地区である。長岡操車場跡地に整備され、新潟県中越地震を教訓とした防災機能が多く盛り込まれている。
概要
[編集]防災をテーマとしたシビックコア地区としては全国で初めて整備された[1]。
消防本部庁舎には天然ガスコジェネレーションシステムが導入されている[2]。
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長岡地方合同庁舎本館とながおか市民防災センター・子育ての駅ぐんぐん・屋根付き広場(2022年5月)
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長岡市消防本部庁舎
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メディアぷらっと
長岡地方合同庁舎
[編集]長岡地方合同庁舎(本館) | |
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情報 | |
構造形式 | RC造[6] |
敷地面積 | 7,155 m² [6] |
延床面積 | 7,075 m² [6] |
階数 | 地上7階建[6] |
着工 | 2009年1月[6] |
竣工 | 2011年3月[6] |
所在地 | 新潟県長岡市千歳1-3-88 |
市内各地に分散し、狭隘・老朽化等の課題を抱えていた自衛隊新潟地方協力本部長岡出張所、長岡税務署、 長岡労働基準監督署、長岡公共職業安定所、新潟農政事務所長岡統計・情報センター、新潟農政事務所地域第一課の6官署を集約する形で整備された[6]。
これに先行する形で新潟地方法務局長岡支局の庁舎も整備され、合同庁舎の別館という扱いになった。
沿革
[編集]長岡操車場の跡地開発をめぐっては、1996-1997年度に国鉄清算事業団から土地取得、1998年に土地区画整理事業として都市計画決定が行われた[7]。計画には民間アミューズメント施設、公共的施設整備と宅地整備が盛り込まれ、のちに県営プールを誘致する案も挙がったが、景気低迷の影響などもあり、2000年度に事業は一時休止(県営プールは新潟県立長岡屋内総合プールとして悠久山にオープン)[7][8]。その後はシビックコア制度を活用する方針がとられ、中越地震を経て2005年度に「長岡防災シビックコア地区整備計画」が策定された[7]。
交通
[編集]シビックコア地区内には「法務局前」バスターミナルが整備され[9]、越後交通の「まちなかべんりバス」が発着する。敷地内には無料のパークアンドライド駐車場が整備されており、都心部への買い物・イベント等での利用が想定されている(通勤利用は不可)[10]。なお、まちなかべんりバスは2008年10月に運行開始したものである[11]。
- まちなかべんりバス(法務局前~長岡駅前~日赤病院前~道の駅ながおか花火館または江陽団地)
脚注
[編集]- ^ 「ながおか防災シビックコア地区整備計画がまとまりました」(PDF)『ながおか市政だより』第614号、長岡市、2005年11月、4-5頁。
- ^ “コージェネ導入事例:長岡市消防本部庁舎”. コージェネ財団. 2021年7月27日閲覧。
- ^ a b c “長岡防災シビックコア地区整備計画”. 長岡市 (2005年11月). 2021年7月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “長岡防災シビックコア地区 印刷用図面”. 長岡市 (2012年3月). 2021年7月27日閲覧。
- ^ 「緑花センター「花テラス」オープン」(PDF)『ながおか市政だより』第673号、長岡市、2010年10月、2-3頁。
- ^ a b c d e f g h “営繕事業の事後評価説明資料〔長岡地方合同庁舎〕”. 国土交通省北陸地方整備局 (2013年12月). 2021年7月27日閲覧。
- ^ a b c “長岡防災シビックコア地区整備計画 概要”. 長岡市 (2012年3月). 2021年7月27日閲覧。
- ^ 「防災シビックコア地区がにぎわいの場に」(PDF)『ながおか市政だより』第678号、長岡市、2011年3月、2-5頁。
- ^ 「シビックコア地区にバスターミナルオープン」(PDF)『ながおか市政だより』第675号、長岡市、2010年12月、9頁。
- ^ “まちなかべんりバスについて”. 長岡市. 2021年7月27日閲覧。
- ^ 「10月からまちなかべんりバス運行」(PDF)『ながおか市政だより』第678号、長岡市、2008年10月、8頁。
外部リンク
[編集]- 長岡防災シビックコア地区 - 長岡市
- 長岡防災シビックコア地区整備計画 - 長岡市