鏡のお城のミミ
表示
鏡のお城のミミ | |
---|---|
ジャンル | 冒険[1]、ファンタジー[1] |
小説 | |
著者 | 倉世春 |
イラスト | 水谷悠珠 |
出版社 | 集英社 |
レーベル | コバルト文庫 |
刊行期間 | 2003年5月 - 2007年12月 |
巻数 | 全16巻(本編14巻+短編集2巻) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
『鏡のお城のミミ』(かがみのおしろのミミ)は、倉世春による日本のライトノベル。イラストは水谷悠珠が担当している。コバルト文庫(集英社)にて2003年5月から2007年12月まで刊行された。
あらすじ
[編集]アメデ村で暮らしているミミとフィディル。のんびり平和にくらしていたが、ある日フィディルがさらわれてしまう。ミミはフィディルを取り戻すために、「鏡のお城」ことカンタン王城へ行き、男装して下男になる。そこで、エリックという少年に出会い、運命が変わる。
登場人物
[編集]キャストはドラマCDのもの
主要人物
[編集]- ミミ
- 声 - 前田愛
- 主人公。亜麻色の髪に藍色の目をもつ少女。実家はアメデ村の旅籠。ラファエルとセシルの間に生まれた。
- さらわれたフィディルを取り返すべく王城に潜り込むなど、性格は行動的で強気だが、恋にはかなり奥手である。
- エリック・セヴラン
- 声 - 高橋広樹
- カンタン王国元第一王子。青く光る茶色の髪に水色の目。
- クロティルド王国の国王テオバルトとソフィーの間に生まれた。カンタン国王の実子ではないため、王位継承権を放棄、フィディルを城に連れてきた。
- クロティルド王子としての名は「エーリヒ・アマディウス」。
- ベアトリスとは従姉弟同士で元許婚。
カンタン王国
[編集]- フィディル
- カンタン王国王太子。金髪金目の少年。
- ミミの弟として生活していたが、種違いの姉弟である事が途中でわかった。
- ギヨーム三世とセシルの間に生まれた。ベアトリスの婚約者。
- ジャン=バティスト・カルネー
- 声:諏訪部順一
- カンタン王国カルネー公爵ステファーヌ・フィリップとソランジュの息子。
- 金髪に褐色がかった金の目を持つ。父親が先々王の弟にあたるため王位継承者の一人でもある。ミミのことが好きで求婚する火薬マニアの変わり者。
- ギヨーム三世
- カンタン王国現国王。王太子時代の名前はロドルフ。フィディルの実父。
- ソフィー
- カンタン王国現王妃。エリックの実母。マルグリット大公の妹。
- 名前は、クロティルドの発音では「ゾフィー」となる。
- セルジュ・ブラン
- ジュリエットの兄。元カンタン王国の近衛隊副隊長、エリックの側近。
- エリックが王位継承権を放棄してからはフィディルの従者、教育係となるが、のちに投獄。エリックに助けられ放浪の身となる。
- ジュリエット・ブラン
- セルジュの妹。カンタン王国女官。
- ギー・ギー
- もと山賊の少年。山賊時代は「赤目のギー・ギー」と呼ばれていた。
- 義理人情に厚い。十二歳で結婚し、息子もいる。
- コンスタンタン
- ギー・ギーの息子。強い人間にしか懐かない。
- クー・ガスパール
- もと山賊の少女。レーモン村の住人。父ガスパール亡き後はレーモン村のリーダーとなる。ギー・ギーをガスパールの仇と思い込んでいた。ギヨーム三世のことを「髭オヤジ」と呼んだことがある。
- ステファーヌ・フィリップ・カルネー(カルネー公爵)
- カンタン王国の有力貴族であり、王国の三分の一もの領地を持つ。
- 九十歳を越えているが、その権力はいまだ衰えない。先々代のカンタン国王ギヨーム一世の弟。
- 多くの愛人を持つが、七十近くでソランジュと出会ってからはソランジュ一筋。年は離れているものの、相思相愛である。嫡出子にジャン=バティストがいる。
- ポール
- ミミの幼馴染。セシルを慕っていた。
マルグリット公国
[編集]- ベアトリス・ラウラ・シュゾン
- マルグリット公国第一公女。将軍位も持ち、「鉄の公女」と呼ばれる。
- 従弟のエリックと婚約していたが、エリックがカンタン王国王太子の座をフィディルに譲ったため、フィディルの婚約者となる。
- 幼い頃は、エリックに「ビード」という愛称で呼ばれていた。
- アニェス
- マルグリット公国第二公女。
- コレット
- マルグリット公国第三公女。
- マクシム
- マルグリット公国ヴィジュエ州総督。ベアトリスに熱烈な片思いをしているが、本人にはあまり相手にされていない。
クロティルド王国
[編集]- テオバルト
- クロティルド国王。エリックの実父。
- ルイーシャ
- クロティルド王国王妃。王宮入りした時の王妃はソフィーだった。
- リヒャルト(エーリヒ・リヒャルト)
- テオバルトとルイーシャの間に生まれた、エリックの異母弟。
- ファーデン
- シルトの砂漠の有力部族の族長の孫。
- クロティルド一のいい女と名高い。リヒャルトとは恋仲であるが、本人達の意とは裏腹にエリックの正妻にされる。
既刊一覧
[編集]- 倉世春(著)・水谷悠珠(イラスト) 『鏡のお城のミミ』 集英社〈コバルト文庫〉、全16巻
- 「カンタン王国の大冒険」2003年5月発行、ISBN 4-08-600266-3
- 「山賊たちにご用心!」2003年7月発行、ISBN 4-08-600293-0
- 「幸せの村へようこそ」2003年10月発行、ISBN 4-08-600335-X
- 「さまよう恋のメヌエット」2004年1月発行、ISBN 4-08-600370-8
- 「姫将軍と黄金の王子」2004年4月発行、ISBN 4-08-600405-4
- 「やさしい花嫁のすすめ」2004年7月発行、ISBN 4-08-600447-X
- 「子供たちの夢と目覚め」2004年10月発行、ISBN 4-08-600493-3
- 「異国の素敵な空のした」2005年1月発行、ISBN 4-08-600533-6
- 「凍える夜に咲く花は」2005年4月発行、ISBN 4-08-600572-7
- 「陰の王者と陽の踊り」2003年7月発行、ISBN 4-08-600617-0
- 「乙女はゆりかごを揺らして」2005年10月発行、ISBN 4-08-600653-7
- 「遠いひとへの贈りもの」2006年1月発行、ISBN 4-08-600708-8
- 「小さな恋の種まいて」2006年10月発行、ISBN 4-08-600829-7
- 「愛される道のゆくえ」2007年3月発行、ISBN 978-4-08-600889-1
- 「はるかな王国に寄せて」2007年6月発行、ISBN 978-4-08-601026-9
- 「ニセモノ騎士に祝福を」2007年12月発行、ISBN 978-4-08-601105-1
脚注
[編集]- ^ a b 『おすすめ文庫王国 2007』本の雑誌社、2007年12月10日、29頁。ISBN 978-4-86011-078-9。