銭起
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銭 起(せん き、? - 782年)は、中国・唐の詩人。字は仲文。湖州烏程県の出身。
略歴
[編集]天宝10載(751年)の進士で、校書郎・考功郎中を歴任、大暦年間には太清宮使・翰林学士に至った。
大暦十才子の一人に数えられ、郎士元とともに「銭郎」と併称される。
現在『銭考功集』十巻が残っている。
詩人としての彼
[編集]代表的作品に、『逢侠者(侠者に逢う)』(五言絶句)、『江行無題』(五言絶句)がある。
逢侠者 | |
燕趙悲歌士 | 燕趙(えんちょう) 悲歌(ひか)の士 |
相逢劇孟家 | 相逢う 劇孟(げきもう)の家 |
寸心言不尽 | 寸心(すんしん) 言い尽くさざるに |
前路日将斜 | 前路 日 将(まさ)に斜めならんとす |
江行無題 | |
咫尺愁風雨 | 咫尺(しせき) 風雨を愁う |
匡廬不可登 | 匡廬(きょうろ) 登る可(べ)からず |
祇疑雲霧窟 | 祇(た)だ疑う 雲霧の窟(いわや) |
猶有六朝僧 | 猶お六朝(りくちょう)の僧有らんかと |