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銀餡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

銀餡(ぎんあん)は日本料理蒸し物などにかける餡の1種[1]

色を付けないように調味した出汁に、水溶きした葛粉片栗粉でとろみをつけた餡である[1][2][3]。色を付けないことが肝要であるため、主にを使い薄口醤油日本酒味醂で味を調える[1][3]濃口醤油を使って色を付けたものは鼈甲餡(べっこうあん)と呼ばれる[1][3]

とろみがある餡に光が反射して、光って見えるところから名付けられたとされる[1][3]。同様に「銀」を付ける呼び方に白い米飯を「銀シャリ」と呼ぶ例がある[1]

料理に餡をかけるのは、料理を冷めにくくするためと言われる[3]。とろみのある餡を上から掛けることで、料理全体をコーティングし、料理が冷めることを遅らせて、温かい状態で食べることが出来る[3]。そのため、気温が下がった冬場の料理に用いられることが多い[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f 銀餡(ぎんあん)の意味とは【和食の煮物 料理用語集】”. 日本料理、会席・懐石案内所 (2023年12月6日). 2025年1月1日閲覧。
  2. ^ 長島博(監修)、大崎メグミ(イラスト)「蒸し物」『マンガでわかる日本料理の常識 :日本の食文化の原点となぜ? がひと目でわかる』誠文堂新光社、2021年、156頁。ISBN 978-4416520864 
  3. ^ a b c d e f g 銀色でも餡でもないのになぜ銀餡というの?銀餡の由来と上手な作り方”. 和食の旨味. 小林食品 (2019年11月7日). 2025年1月1日閲覧。