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鈴木善三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鈴木 善三 (すずき ぜんぞう、1931年[1]10月16日 - )は、日本のイギリス文学者東北大学名誉教授。

昭和6(1931)年、宮城県塩竈市に生まれる。

昭和20(1945)年、塩竃市立中学校から黒川郡大衡村、村立大衡小学校高等科2年に転校[2]

昭和21(1946)年4月、宮城師範学校予科に進学。学制改革により、昭和25(1950)年4月、東北大学教育学部に入学して、すぐに自主退学。

昭和25(1950)年、東北学院大学英文学科入学。昭和29(1954)年、卒業。

昭和29(1954)年4月、福島県立棚倉高等学校に英語教師として赴任。2年間教鞭を執る[3]

昭和31(1956)年、東北大学大学院文学研究科修士課程入学。昭和34年(1959)年、同博士課程に進学。東北大学大学院では、18世紀イギリス文学を専攻し、イギリス風刺文学を研究題目とする。

昭和37(1962)年3月、東北大学大学院文学研究科を満期退学[4]

昭和38(1963)年4月、東北大学文学部(英文学講座)専任講師となる[5]。昭和41年(1966)年、助教授、昭和56(1981)年、教授に昇任。初代土居光知、小林淳男、村岡勇、加藤孝に続く5代目の教授であった。平成7(1995)年3月、定年退官[6]

昭和41(1966)年、平善介、樋渡雅弘と共に日本ジョンソン協会創設[7]

昭和44(1969)—昭和45(1970)年、アメリカ合衆国に滞在し、Pope、Swiftなどの研究誌The Scriblerianの編集に携わる[7]

この間、ケンブリッジ大学Hughes HallにBritish Council Visiting Fellowとして約2年間滞在。東北大学評議員を2期務めたほか、日本英文学会監事と東北英文学会会長も務めた[7]

平成7(1995)年4月、宮城学院女子大学教授。

平成14(2002)年、定年退職。この間、平成11年から2年間、宮城学院女子大学人文科学研究科長を務めた[8]

主要業績

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著書

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  • 『イギリス諷刺文学の系譜』研究社出版 1996 ISBN 4327481319[9]
  • 『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021(非売品)
  • 『新版 啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021 ISBN 978-4-16009012-5

共著

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翻訳

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  • アーサー・ポラード『諷刺』(文学批評ゼミナール〈7〉) 研究社出版 1972[11]

主要論文

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  • 鈴木善三「漱石のポープ像」『比較文学』第21巻、日本比較文学会、1978年、11-21頁、doi:10.20613/hikaku.21.0_11 
  • 「自由と詩歌の進歩」『村岡勇先生喜寿記念論文集: 英文学試論』金星堂 1983
  • 「反時代的考察としての『文学評論』」『英語青年』研究社出版:第142巻 第3号 1996
  • 「土居光知とノースロップ・フライ」『英語青年』研究社出版 第144巻 第10号 1999[12]

関連資料

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脚注

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  1. ^ 鈴木 善三 - Webcat Plus”. webcatplus.nii.ac.jp. 2020年6月27日閲覧。
  2. ^ 鈴木善三「あとがき 戦争に翻弄された一青年の小伝」、鈴木善三『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021、448頁
  3. ^ 鈴木善三「あとがき 戦争に翻弄された一青年の小伝」、鈴木善三『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021、449-451頁
  4. ^ 鈴木善三「あとがき 戦争に翻弄された一青年の小伝」、鈴木善三『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021、452-453頁
  5. ^ *鈴木善三「土居光知先生の事ども」『試論』第51号、東北大学大学院文学研究科 英文学研究室、2016年10月、41-58頁、ISSN 0387-7590NAID 120006367103 
  6. ^ 鈴木善三「あとがき 戦争に翻弄された一青年の小伝」、鈴木善三『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021、453頁
  7. ^ a b c 鈴木善三『啓蒙の杜 十八世紀英文学論』文藝春秋企画出版部 2021、表紙カバー
  8. ^ 鈴木善三 (1996). イギリス諷刺文学の系譜. 研究社出版 
  9. ^ イギリス諷刺文学の系譜”. CiNii. 2020年6月27日閲覧。
  10. ^ 講座英米文学史 2詩II - 株式会社大修館書店”. www.taishukan.co.jp. 2020年7月14日閲覧。
  11. ^ 諷刺 - Webcat Plus”. webcatplus.nii.ac.jp. 2020年6月27日閲覧。
  12. ^ 土居光知とノースロップ・フライ”. 2020年6月27日閲覧。
  13. ^ 鈴木善三教授の業績と学風(国立国会図書館サーチ)”. 国立国会図書. 2020年7月14日閲覧。

外部リンク

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