鈴木なな子
基本情報 | |
---|---|
本名 |
鈴木 なな子 (すずき ななこ) |
階級 | ミニマム級 |
身長 | 157cm |
リーチ | 160cm |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1999年7月8日(25歳) |
出身地 | 東京都板橋区 |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 11 |
勝ち | 8 |
KO勝ち | 2 |
敗け | 3 |
鈴木 なな子(すずき ななこ、1999年7月8日 - )は、日本の女子プロボクサー。東京都板橋区出身[1]。横浜光ボクシングジム所属。第5代日本女子ミニマム級王者。成立学園高等学校卒業、立教大学コミュニティ福祉学部[2]卒業[TW 1]。
来歴
[編集]4歳で兄が通っていた道場でフルコンタクト空手(新極真会)を習い始め、高校2年で全関東大会女子軽量級優勝[3][4]。
ボクシングは空手のパンチが下手だったため、それを鍛える目的で始めたが[5]、その後、「元々、ボクシングが好きだったのと、空手は素手で練習をするので拳を痛めるから」との理由でワタナベボクシングジムに入門してボクシングに転向し[6]、半年でプロテスト合格。なお、ボクシング部のある高校に進学していたらアマチュアで活動するつもりであったが、通っていた高校にはなかったためプロテスト受験に至った[7]。
プロデビュー
[編集]高校3年の2017年5月19日、後楽園ホールでの児玉このみ戦でデビューし判定勝利[8][9]。
2018年2月18日、2戦目は広島にて後のOPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者廣本江瑠香と対戦も、判定で初黒星。
海外進出
[編集]7月14日、大学進学後初試合かつ初の海外遠征として香港にてライス・ウォンと対戦し、4回TKO勝利。このときのリングネーム表記は鈴木菜奈子だった。
11月20日、近藤佐知子と対戦し、判定勝利。
2019年1月22日発売の「FLASH」で初グラビア[10]。
5月12日、2度目の香港遠征でレンズ・ダッケルと対戦するが、初回でダウンを奪われ判定負け[11]。
ジム移籍
[編集]2020年、学業との両立などを理由に当時在学していた立教大学新座キャンパスから比較的近い三迫ジムに移籍[TW 2][12]。
7月22日、後楽園ホールにて渡邊葵を相手に移籍初戦[2]。結果は4回3-0(39-36,40-35×2)で判定勝ちを収めた[1]。
12月10日、細田めぐみ相手に初の6回戦を3-0(58-56、59-55×2)判定で移籍後2連勝[13]。しかし、この試合で受けたバッティングで右目付近を骨折し、網膜裂孔を患った。さらに、左手に良性の腫瘍ができるが、それを乗り越えて練習を重ねた[14]。
日本王座獲得
[編集]2021年12月9日、後楽園ホールでのダイヤモンドグロープ[注 1]にて日本ミニマム級2位として元同門の1位・瀬川紗代との日本ミニマム級王座決定戦に挑み、2-1(58-56×2、56-58)のスプリットデシジョンで制して初タイトル、そして三迫ジム初となる女子日本王座を獲得[14][17]。
初防衛
[編集]8月9日、ダイヤモンドグローブにて日本3位の一村更紗相手に日本ミニマム級王座初防衛戦に挑む[19]。初回にダウンを奪われるも挽回して3-0(57-56×2、58-55)で勝利し初防衛に成功[20]。
王座返上
[編集]1位のロリト麻理菜がJBCへ挑戦状を提出し2度目の防衛戦へ向けて交渉に入ったが、条件が合わず断念し、9月29日付で日本王座を返上しアジア王座を見据えることになった[21]。
2023年6月13日、OPBF東洋太平洋女子アトム級王者の松田恵里と48kg契約8回戦を行うが[22]、0-3(73-79×2、72-80)の判定で4年ぶりの黒星を喫した[23]。
2024年3月1日、約5年ぶりとなる海外遠征として韓国で行われる「フェニックスバトル・ソウル」にて元WBC女子世界ミニマム級暫定王者の許恩栄とのライトフライ級6回戦として対戦[24]。2回終了後に相手が棄権し、TKO勝利を飾った[25]。
ジム移籍
[編集]2024年9月、担当トレーナーだった椎野大輝の退職を機に横浜光へ移籍[26]。
2024年12月7日、後楽園ホールにおけるWHO'S NEXT DYNAMIC GLOVEにて移籍初戦としてKullathida Kueasanorと対戦予定[TW 3]。
人物
[編集]- 三迫ジム移籍当時はジムに女子選手が鈴木1人だけだったため、出稽古や男子とスパーリングを重ねたりもした[5]。
- 学生時代より恵比寿のキックボクシングジム、バンゲリングベイのアシスタントトレーナーとしてアルバイト勤務している[27]。大学卒業後も就職はせず、ボクシングに集中する予定[12][14]。
- 趣味は登山、散歩、グルメな店探し。富士山、高尾山など国内のみに留まらずスイスの山も登った[12]。
- SNSは苦手であるが、「ただ、プロボクサーとして何もしないのはよくないです」と同門の晝田瑞希に聞きながらもSNSで発信できるようにしていきたいと述べている[18]。
戦績
[編集]- プロ:11戦8勝2KO3敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2017年5月19日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 児玉このみ(岐阜ヨコゼキ) | 日本 | プロデビュー戦 |
2 | 2018年2月18日 | ★ | 4R | 判定0-3 | 廣本江瑠香(広島三栄) | 日本 | |
3 | 2018年7月14日 | ☆ | 4R 1:51 | TKO | ライス・ウォン | 香港 | |
4 | 2018年11月20日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 近藤佐知子(駿河) | 日本 | |
5 | 2019年5月12日 | ★ | 4R | 判定0-3 | レンズ・ダッケル | フィリピン | |
6 | 2020年7月22日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 渡辺葵(真正) | 日本 | |
7 | 2020年12月10日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | 細田めぐみ(SRS) | 日本 | |
8 | 2021年12月9日 | ☆ | 6R | 判定2-1 | 瀬川紗代(ワタナベ) | 日本 | 日本ミニマム級王座獲得 |
9 | 2022年8月9日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | 一村更紗(ミツキ) | 日本 | 日本ミニマム級王座・初防衛 |
10 | 2023年6月13日 | ★ | 8R | 判定0-3 | 松田恵里(TEAM10COUNT) | 日本 | |
11 | 2024年3月1日 | ☆ | 2R 終了 | TKO | 許恩栄 | 韓国 | |
12 | 2024年12月7日 | - | - | - | Kullathida Kueasanor | タイ | 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- フルコンタクト空手
- 新極真会主催 第21回全関東大会女子軽量級
- プロボクシング
- 第5代日本女子ミニマム級王座(防衛1=返上)
テレビ出演
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典記事
[編集]- ^ a b “美人女子大生ボクサー鈴木なな子、移籍初戦&再起戦に勝利”. スポーツ報知. (2020年7月22日) 2021年12月10日閲覧。
- ^ a b “女子大生ボクサー鈴木なな子、21歳初戦に「成長楽しみ」22日1年8か月ぶり後楽園ホール”. スポーツ報知. (2020年7月8日) 2020年7月11日閲覧。
- ^ “女子大生ボクサー鈴木なな子「リングに上がるのが楽しすぎる」”. smart FLASH. (2019年1月29日) 2019年12月22日閲覧。
- ^ “空手王者から転身!日本ミニマム級王者になった女子ボクサー、就職せず決めた道は…【山崎照朝コラム】”. 中日スポーツ. (2021年12月22日)
- ^ a b “女子プロボクサー鈴木なな子は日本から世界へ。「2、3年以内に東洋チャンピオンになりたい」”. Sportiva. (2022年4月27日)
- ^ “[立ち話]2021.11.23 鈴木なな子「華やかなボクシングを見せる」”. ボクシングモバイル. (2021年11月23日) 2022年2月26日閲覧。
- ^ DANGAN-BOXING (2022年8月6日). “【鈴木なな子】女子ならではの華やかさ、きれいなボクシングを見せたいダイヤモンドグローブ・インタビュー 2022”. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “デビュー戦勝利!”. 成立学園中学・高等学校 (2017年5月22日). 2019年12月22日閲覧。
- ^ “17歳JKボクサー鈴木なな子、デビュー戦で判定勝ち”. デイリースポーツ online. (2017年5月19日) 2019年12月22日閲覧。
- ^ “女子大生ボクサー鈴木なな子「リングに上がるのが楽しすぎる」”. Smart FLASH. (2019年1月30日) 2022年10月16日閲覧。
- ^ “【ボクシング】日本1勝2敗、美少女ボクサー鈴木なな子「(自分が)弱すぎた」”. イーファイト. (2019年5月23日) 2019年12月22日閲覧。
- ^ a b c “大学生で女子日本王者! 鈴木なな子が就職せず「プロボクシング」一本に絞った理由”. 東京スポーツ. (2022年2月26日)
- ^ ““女子大生ボクサー”鈴木なな子が移籍2連勝 「少しは恩返しできたかも」 ”. Sponichi Annex. (2020年12月10日) 2021年1月10日閲覧。
- ^ a b c “女子大生ボクサー・鈴木なな子がタイトル初奪取 骨折や病魔に打ち勝って栄光つかんだ”. スポーツ報知. (2021年12月9日) 2021年12月10日閲覧。
- ^ “FUJI BOXING・ダブル日本タイトルマッチ FODプレミアムでLIVE配信”. 産経ニュース (2021年12月7日). 2021年12月7日閲覧。
- ^ “ダイヤモンドグローブ”. 2021年12月22日閲覧。
- ^ “女子大生ボクサー鈴木なな子、瀬川紗代に判定勝ちで日本王座獲得”. Sponichi Annex. (2021年12月9日) 2021年12月10日閲覧。
- ^ a b “「美女ボクサー」という紹介に「色モノにはなりたくない」。日本王者・鈴木なな子が語るタイトル戦とプロを選んだ理由”. Sportiva. (2022年4月27日)
- ^ “中川健太が8月9日に後楽園ホールで梶颯と初防衛戦 鈴木なな子、磯谷大心も出場/ボクシング”. サンケイスポーツ. (2022年6月16日) 2022年6月16日閲覧。
- ^ “日本女子ミニマム級王者・鈴木なな子がダウンばん回の判定勝ちで初防衛「メチャクチャ悔しい」”. スポニチアネックス. (2022年8月9日)
- ^ “鈴木なな子が日本女子ミニマム級王座返上 アジア王座獲得を見据え/ボクシング”. SANSPO.COM. (2022年9月29日)
- ^ “【ボクシング】川浦龍生と高山涼深が6月13日に後楽園ホールで日本王座決定戦 晝田瑞希の初防衛戦や鈴木なな子VS松田恵里も”. サンケイスポーツ. (2023年4月19日)
- ^ “【ボクシング】前日本王者の鈴木なな子4年ぶり黒星 東洋太平洋アトム級王者松田恵里に判定負け”. 日刊スポーツ. (2023年6月13日)
- ^ “3.1フェニックスバトル・ソウル開催 韓国人気俳優ト・ジハンがデビュー戦 日韓戦5試合”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年12月11日) 2023年12月12日閲覧。
- ^ 椎野大輝 (2024年3月1日). “試合結果|2024/3/1(金)|鈴木なな子|フェニックスバトル・ソウル日韓戦|韓国”. 2024年3月3日閲覧。
- ^ “元日本王者の“美女ボクサー”鈴木なな子、名門ジムに移籍 「女子ボクシングをもっとメジャーに…」 立教大卒業後も「プロ一本」に絞った理由”. デイリー新潮. (2024年9月28日) 2024年10月2日閲覧。
- ^ “本日はバンゲリングベイスタッフ紹介をさせていただきます🥊”. バンゲリングベイ (2020年7月26日). 2022年4月26日閲覧。
ツイート
[編集]- ^ a b 鈴木なな子 [@ns78bb] (2022年2月28日). "わーい!!無事に卒業できた〜🌸🌸". X(旧Twitter)より2022年4月1日閲覧。
- ^ 鈴木なな子 [@ns78bb] (2020年1月25日). "この度、ワタナベジムから三迫ボクシングジムに移籍することになりました。ワタナベジムには本当にお世話になりました。また、新たな環境で頑張っていきます。今後とも変わらぬ応援のほどよろしくお願いします🥊". X(旧Twitter)より2022年2月26日閲覧。
- ^ 鈴木なな子 [@ns78bb] (2024年10月28日). "試合が決まりました🥊▼12月7日(土) ダイナミックグローブ▼後楽園ホール 18時〜▼vs Kullathida Kueasanor (7勝3敗 タイ国ライトフライ級王者)移籍後初の試合、環境も変わり充実した練習ができていて私自身非常に楽しみです。会場にて声援を送ってくださるととても嬉しいです。". X(旧Twitter)より2024年10月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手紹介 - 三迫ボクシングジム
- 鈴木なな子 (@ns78bb) - X(旧Twitter)
- 鈴木なな子 (@suzukinanako.official) - Instagram
- ボクシングチケットドットコム
- 鈴木なな子の戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 成田佑美 |
第5代日本女子ミニマム級王者 2021年12月29日 - 2022年9月29日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ロリト麻理菜 |