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金 弘(きん こう)は、紀元前1世紀、中国の前漢王朝につかえた官人である。
『史記』によると金日磾の子で、父を嗣いで秺侯になり、奉車都尉として宣帝に仕えた[1]。
しかし『漢書』には、金日磾の子で父を嗣いで秺侯となり、奉車都尉として昭帝につかえた金賞が見える[2]。『漢書』は金日磾に金賞と金建の二子があったと記すが[2]、金弘には言及しない。奉車都尉はともかく、金日磾の跡継ぎの秺侯は一人しかいないはずである。
- ^ 『史記』巻20、建元以来侯者年表第8、秺。
- ^ a b 『漢書』巻68、霍光金日磾伝第38。ちくま学芸文庫『漢書』6の149頁。