金山峠 (山形県・宮城県)
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金山峠(かねやまとうげ)は、山形県上山市と宮城県刈田郡七ヶ宿町を結ぶ峠である。標高623m。
概要
[編集]山形県道・宮城県道13号上山七ヶ宿線が通っており、山形県上山市赤山から金山を通り、宮城県七ヶ宿町干蒲までの区間は冬期通行止となる。その間は高畠町方面を経由した、国道113号と山形県道268号楢下高畠線を使用する道筋が迂回路として使われる。
峠は、奥羽山脈中の分水嶺の一翼を担っており、七ヶ宿町側の「鏡清水」から流れ出す白石川は阿武隈川水系で太平洋へとそそぐ。上山市側の金山川は最上川水系で日本海へとそそぐ。
歴史
[編集]かつて羽州街道の一部であった事から、出羽国に領した幾つもの大名家によって参勤交代の道筋として利用された。鏡清水も街道時代から名水として珍重されていた。また、七ヶ宿町と上山市との間の羽州街道金山峠越の道は、1996年に文化庁選定の歴史の道百選の一つに選定された[1]。
羽州街道のうち金山峠と小坂峠の間の区間は、道中に7つの宿場があることから「山中七ヶ宿街道」とも呼ばれる。七ヶ宿町の名の由来でもある。
現状
[編集]この峠を通る県道上山七ヶ宿線は、現在でこそ全線舗装されているものの、かつては宮城県南部の主要道路の中で最も整備が遅れていた。当峠が非常に山深い人里はなれた場所である事に加え、上山市側が切り立った崖沿いにへばりつく急曲、狭小な道筋である事も原因だった。それでも一応は宮城・山形両県の南部を繋ぐ実用路でもあるため、通年通行を目指した大規模改良にも着手はなされたものの、近年の地方の財政実情を反映してか、未だ完成には程遠い状態のまま何年も凍結が続いている。そのため現在でも、大型車の通行は年間を通して禁止されている。
関連項目
[編集]出典
[編集]外部リンク
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