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金尾梅の門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

金尾 梅の門(かなお うめのかど、1900年明治33年〉7月27日 - 1980年昭和55年〉12月9日)は、俳人。本名・嘉八(旧名・嘉一)。富山県生。

経歴

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1900年、富山県中新川郡西水橋町に金尾常次郎の長男として生まれる[1]1916年、小学校卒業とともに父の仕事を継いで薬行商となり、5年のあいだ信濃上野下野武蔵の旧諸国を旅する。1921年より富山薬学専門学校に勤務[2]

句作は少年時代よりはじめ、大須賀乙字臼田亜浪に師事。1947年、「古志」(のちに「季節」に改題)を創刊・主宰。句集に『古志の歌』『鳰』など。代表句に「ふところに入日のひゆる花野かな」「とびからすかもめもきこゆ風ゆきげ」などがある。山本健吉はその特徴を「こまやかで滲み透るようなリリシズム」であるとして前者の句を「細み」の句と評価しつつ、後者をそうした「細み」の特質からはずれた、北国の荒々しい風土を歌い上げた佳句として挙げている。一時期は漢字を廃した仮名書き俳句も作った。

1980年12月9日死去。80歳。

著書

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  • 『古志の歌』青磁社 1943
  • 『鳶 句集』季節発行所 1971
  • 『鴎 句集』季節発行所 1972
  • 『鴉 句集』飯泉文鬼編. 季節発行所 1972
  • 『鳰 句集』季節発行所 1977
  • 『金尾梅の門全句集』季節発行所 2000

出典

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  1. ^ 『角川源義全集 第五巻』503ページ
  2. ^ 『角川源義全集 第五巻』506ページ

参考文献

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  • 角川源義「金尾梅の門研究」『角川源義全集 第五巻』角川書店、1985年〔初出「草上」10巻9号 昭和12年1月号〕
  • 山本健吉 『定本 現代俳句』 角川書店、1998年

外部リンク

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