金尾梅の門
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金尾 梅の門(かなお うめのかど、1900年〈明治33年〉7月27日 - 1980年〈昭和55年〉12月9日)は、俳人。本名・嘉八(旧名・嘉一)。富山県生。
経歴
[編集]1900年、富山県中新川郡西水橋町に金尾常次郎の長男として生まれる[1]。 1916年、小学校卒業とともに父の仕事を継いで薬行商となり、5年のあいだ信濃、上野、下野、武蔵の旧諸国を旅する。1921年より富山薬学専門学校に勤務[2]。
句作は少年時代よりはじめ、大須賀乙字、臼田亜浪に師事。1947年、「古志」(のちに「季節」に改題)を創刊・主宰。句集に『古志の歌』『鳰』など。代表句に「ふところに入日のひゆる花野かな」「とびからすかもめもきこゆ風ゆきげ」などがある。山本健吉はその特徴を「こまやかで滲み透るようなリリシズム」であるとして前者の句を「細み」の句と評価しつつ、後者をそうした「細み」の特質からはずれた、北国の荒々しい風土を歌い上げた佳句として挙げている。一時期は漢字を廃した仮名書き俳句も作った。
著書
[編集]- 『古志の歌』青磁社 1943
- 『鳶 句集』季節発行所 1971
- 『鴎 句集』季節発行所 1972
- 『鴉 句集』飯泉文鬼編. 季節発行所 1972
- 『鳰 句集』季節発行所 1977
- 『金尾梅の門全句集』季節発行所 2000
出典
[編集]参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- 現代俳句人名事典における金尾梅の門の俳句
- 金尾梅の門の句の観賞 - ウェイバックマシン(2014年4月15日アーカイブ分)(増殖する俳句歳時記)