金国栄
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選手情報 | ||||
ラテン文字 | Kim Kukyoung | |||
国籍 | 韓国 | |||
競技 | 陸上競技(短距離走) | |||
種目 | 100m | |||
大学 | 朝鮮大学校 | |||
生年月日 | 1991年4月19日(33歳) | |||
出身地 | 京畿道, 安養市 | |||
身長 | 176cm[1] | |||
体重 | 73kg | |||
成績 | ||||
オリンピック | 100m:予選8組7着(2016年) | |||
世界選手権 |
100m:準決勝1組8着(2017年) 4x100mR:予選1組6着(2013年) | |||
地域大会決勝 |
アジア大会 100m:8位(2018年) 200m:4位(2018年) 4x100mR:5位(2018年) アジア選手権 100m:6位(2019年) 4x100mR:4位(2013年) | |||
自己ベスト | ||||
60m | 6秒82(2015年) | |||
100m |
10秒07(2017年) 10秒03w(2017年) | |||
200m | 20秒51(2018年) | |||
編集 |
金 国栄(キム・グクヨン、キム・クキョン、キムクギョン、キムグギョン、Kim Kukyoung、1991年4月19日 - )は、韓国・安養市出身の陸上競技選手。専門は短距離走の100mで、自己ベストは10秒07の韓国記録保持者である。
経歴
[編集]2001年6月の全国少年体育大会男子80mでは優勝できなかったものの、初の全国大会で6位に入った[2]。
2010年6月7日の韓国選手権男子100m予選で10秒31をマークし、1979年に徐末九が樹立した10秒34の韓国記録を31年ぶりに塗り替えた。勢いに乗った金国栄は準決勝でも自身の韓国記録を更新する10秒23(+2.0)をマークし、韓国人として初めて10秒3の壁を突破した。金国栄はレース後に「9秒99も出せると思う」と、韓国人初の9秒台へ自信をのぞかせた[3]。
2011年8-9月に地元韓国で開催された大邱世界選手権に出場したが、男子100mは予選でフライングの失格となった。3走を務めた男子4×100mリレーでは予選において38秒94の韓国新記録を樹立したが、リレーメンバーだった臨熙南のドーピング違反により失格となった[4]。
2014年7月6日に日中韓3カ国交流陸上に出場すると、男子100mは自身の韓国記録に0秒01差と迫る10秒24(+1.0)で2位に入り、3走を務めた男子4×100mリレーは38秒74の韓国新記録を樹立して優勝した。
2015年7月に地元韓国で開催された光州ユニバーシアードに出場すると、男子100mの準決勝で10秒16(+1.8)をマークし、5年ぶりに自身の韓国記録を0秒07塗り替えた[5]。
2016年8月13日のリオデジャネイロオリンピック男子100m予選では、韓国勢としてこの種目に1996年アトランタ大会以来20年ぶりとなる出場を果たしたが、結果は10秒37(-1.3)の組7着に終わった[6]。
2017年6月25日のKBS杯全国陸上競技大会男子100mで自身の持つ韓国記録(10秒16)を更新する10秒13(+0.2)、追い風参考記録ながら10秒07(+3.6)と2レース続けて好タイムをマーク[7]。27日のコリアオープン国際陸上競技大会男子100m決勝では2日前の記録を0秒06更新するとともに、ロンドン世界選手権の参加標準記録(10秒12)を突破する10秒07(+0.8)をマークした[8]。
2017年8月4日のロンドン世界選手権男子100m予選で10秒24(+0.9)をマークし、着順での予選突破となる組3着(全体24位)に入った[9]。オリンピックと世界選手権を通じて、100mでの準決勝進出は女子も含め韓国史上初の快挙となったが[10][11][12]、翌日の準決勝は10秒40(-0.5)とタイムを落とし敗退した[13]。
自己ベスト
[編集]記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 |
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屋外 | ||||
100m | 10秒07 (+0.8) | 2017年6月27日 | 旌善 | 韓国記録 |
10秒03w (+3.4) | 2017年10月22日 | 忠州市 | 追い風参考記録 | |
200m | 20秒51 (+0.3) | 2018年6月28日 | 旌善郡 | |
室内 | ||||
60m | 6秒82 | 2015年2月26日 | 大邱 |
主な成績
[編集]備考欄の記録は当時のもの
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
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2008 | アジアジュニア選手権 (en) | ジャカルタ | 100m | 準決勝 | 10秒68 (+0.7) | |
200m | 予選 | 21秒38 (+0.1) | ||||
2009 | アジア選手権 (en) | 広州 | 100m | 予選 | 10秒81 (-1.0) | |
4x100mR | 6位 | 39秒86 (1走) | ||||
東アジア大会 (en) | 香港 | 100m | 予選 | 10秒79 | ||
2010 | 世界ジュニア選手権 | モンクトン | 100m | 準決勝 | 11秒05 (-0.7) | |
アジア大会 | 広州 | 100m | 準決勝 | 10秒51 (+0.7) | ||
4x100mR | 予選 | DQ (3走) | ||||
2011 | アジア選手権 | 神戸 | 100m | 準決勝 | 10秒73 (0.0) | |
4x100mR | 6位 | 39秒85 (1走) | ||||
世界選手権 | 大邱 | 100m | 予備予選 | DQ | フライング | |
4x100mR | 失格 |
DQ |
リレーメンバーのドーピング | |||
2013 | アジア選手権 | プネー | 100m | 予選 | DQ | フライング |
4x100mR | 4位 | 39秒18 (4走) | ||||
世界選手権 | モスクワ | 4x100mR | 予選 | 39秒00 (4走) | 韓国記録 | |
2014 | アジア大会 | 仁川 | 100m | 準決勝 | 10秒35 (+1.2) | |
4x100mR | 決勝 | DQ (4走) | オーバーゾーン | |||
2015 | アジア選手権 | 武漢 | 100m | 準決勝 | 10秒47 (+0.7) | |
4x100mR | 予選 | 40秒42 (4走) | ||||
ユニバーシアード (en) | 光州 | 100m | 6位 | 10秒31 (0.0) | 準決勝10秒16 (+1.8):韓国記録 | |
200m | 1次予選 | DNF | ||||
4x100mR | 予選 | 39秒75 (3走) | 決勝進出[14] | |||
世界選手権 | 北京 | 100m | 予選 | 10秒48 (-0.1) | 全体43位 | |
2016 | オリンピック | リオデジャネイロ | 100m | 予選 | 10秒37 (-1.3) | 全体51位 |
2017 | 世界選手権 | ロンドン | 100m | 準決勝 | 10秒40 (-0.5) | 全体23位 |
2018 | アジア大会 | ジャカルタ | 100m | 8位 | 10秒26 (+0.8) | |
200m | 4位 | 20秒59 (+0.7) | ||||
4x100mR | 5位 | 39秒10 (3走) | ||||
2019 | アジア選手権 | ドーハ | 100m | 6位 | 26秒22 (+1.5) | |
4x100mR | 予選 | 39秒22 (1走) | 決勝進出[15] |
脚注
[編集]- ^ “プロフィール”. リオデジャネイロオリンピック公式サイト. 2016年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月16日閲覧。
- ^ “<陸上>あと0.08秒で9秒台…キム・グギョン、100メートルで韓国新記録”. 中央日報 (2017年6月28日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “陸上:31年ぶり韓国記録更新=男子100メートル”. 朝鮮日報. 2010年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月21日閲覧。
- ^ “再び脚光を浴びたボルト、ロンドン五輪で4冠へ”. フランス通信社 (2011年12月26日). 2015年1月21日閲覧。
- ^ “光州ユニバ 陸上男子100メートルで韓国新記録”. 朝鮮日報 (2015年7月9日). 2015年7月9日閲覧。
- ^ “五輪陸上 100m金国栄が予選敗退”. 聯合ニュース (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
- ^ “senior outdoor 2017 100 Metres men”. 国際陸上競技連盟. 2017年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月27日閲覧。
- ^ “陸上:男子100mキム・グクヨン10秒07、9秒台へ高まる期待”. 朝鮮日報 (2017年6月28日). 2017年6月28日閲覧。
- ^ “2017年世界選手権男子100m予選サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月6日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “Rio 2016 Olympic Games Athletics Statistics Handbook (ebook) / BEST NATIONAL PLACINGS参照 (P.317とP.341参照)”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月6日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “IAAF World Championships London 2017 statistics handbook (ebook) / BEST NATIONAL PLACINGS (P.627とP.758参照)”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月6日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “キム・グギョン、10秒24…「韓国初」世界陸上100m準決勝へ”. 中央日報 (2017年8月5日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “2017年世界選手権男子100m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月6日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ 決勝は未出場。決勝の韓国は41秒70で6位。
- ^ 決勝の韓国は棄権。
外部リンク
[編集]- 金国栄 - ワールドアスレティックスのプロフィール
記録 | ||
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先代 徐末九 (10秒34) 1979年 |
男子100m 韓国記録保持者 (10秒31 - 10秒07) 2010年6月7日 - |
次代 未定 |