野町和嘉
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野町 和嘉(のまち かずよし、1946年10月15日 - )は、日本のドキュメンタリー写真家。高知県三原村出身。
人物・来歴
[編集]高知県立高知工業高等学校卒業後、写真家・杵島隆に師事。1971年よりフリーの写真家となる。1972年よりサハラ砂漠をはじめとした乾燥地帯の撮影を行う。1980年代後半より中近東・アジア、2002年以降はアンデスを主な撮影地域としている。1990年、写真集「ナイル」等により芸術選奨新人賞美術部門受賞。2009年、紫綬褒章受章[1]。
受賞歴
[編集]- 1979年、「サハラ」で第29回日本写真協会新人賞
- 1982年、米国報道写真家協会年度賞雑誌部門銀賞
- 1984年、「バハル アフリカが流れる」、「サハラ悠遠」で第3回土門拳賞
- 1990年、「長征夢現」、「ナイル」で芸術選奨文部大臣新人賞、第39回日本写真協会年度賞
- 1993年、「RIFT VALLEY ODYSSEY-地球へ」で第24回講談社出版文化賞
- 1997年、「サハラ20年」で第40回日本写真協会年度賞、第13回東川賞国内作家賞
主な出版
[編集]- 『サハラ縦走』日本交通公社出版事務局、1977、のち岩波書店同時代ライブラリー
- 『サハラ 空と砂の間で』平凡社 1978
- 『Sinai・聖書の旅 モーセの足跡を追って』平凡社 1979
- 『アフリカ最後の秘境バハル! 野町和嘉写真展』PPS通信社 c1983
- 『サハラ悠遠 野町和嘉写真集』岩波書店 1983
- 『バハル アフリカが流れる』集英社 1983
- 『飢えを喰らう いまは嘆きの大地、エチオピア』情報センター出版局 1985
- 『モロッコ 野町和嘉写真集』岩波書店 1987
- 『長征夢現 リアリズムの大地・中国』情報センター出版局 1989、のち「長征 毛沢東の歩いた道」講談社文庫
- 『ナイル』情報センター出版局 1989
- 『地球へ!』講談社 1992
- 『チベット 天の大地』集英社 1994
- 『ユーラシアの遠い道』新潮社 1994
- 『サハラ20年 野町和嘉写真集』講談社 1996
- 『ナイル河紀行 とんぼの本』新潮社 1996
- 『写文集 ナイル』講談社文庫 1997
- サイイド・ホセイン・ナスル『メッカ巡礼』集英社 1997
- 『神よ、エチオピアよ Ethiopia』集英社 1998
- 南里空海『ヴァチカン ローマ法王、祈りの時』世界文化社 2000、新装版2010
- 『メッカ 聖地の素顔 カラー版』岩波新書 2002
- 後藤明『イスラーム不思議曼荼羅』ユーラシア旅行社 2003
- 『祈りの回廊』写真・文 小学館文庫 2004
- 『異次元の大地へ』高知新聞社 2005
- 『エチオピア黙示録 野町和嘉写真集』写真・文 岩波書店 2005
- 『地球巡礼 30 years of great reportage』写真・文 新潮社 2005
- ダライ・ラマ14世『ゆるす言葉 Dalai Lama’s word collection』イースト・プレス 2008、のち「愛と信念の言葉」PHP文庫
- 島田裕巳編著『「仏陀語録」オリジナル』三五館 2009
- 『ペルシア』平凡社 2009
- 『サハラ、砂漠の画廊 タッシリ・ナジェール古代岩壁画』新潮社 2010
- 『聖地巡礼 野町和嘉写真展』クレヴィス 2010
- 『ガンジス』新潮社 2011
- 『異次元の大地へ』クレヴィス 2012
- 『地平線の彼方から 人と大地のドキュメント』クレヴィス 2015
- 『極限高地 チベット・アンデス・エチオピアに生きる』日経ナショナルジオグラフィック社 2015
- 『ETHIOPIA 伝説の聖櫃』クレヴィス 2018
- 『シベリア収容所1992』クレヴィス 2022
脚注
[編集]- ^ “2009年春・紫綬褒章受章者”. 演劇ニュース (2009年4月29日). 2013年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月26日閲覧。