野村良紀
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野村 良紀(のむら りょうき、1954年 - )は、日本の化学者。大阪工業大学工学部応用化学科元教授。工学博士(大阪大学)。日本化学会元代議員・近畿支部幹事会幹事。近畿化学協会元代議員。
経歴
[編集]1977年大阪大学工学部石油化学科卒業[1]。1982年同大学大学院工学研究科博士課程石油化学専攻修了、工学博士(大阪大学)[2]。その後、同大学工学部講師を経て、1994年大阪工業大学工学部応用化学科助教授として着任。1998年同学科教授。2005年同大学教務部長(2010年3月まで)。2019年定年退職[3]。
大阪工業大学工学部応用化学科で約25年の長きに渡り教鞭を執り、教務部長および淀川環境教育センター長[4]として「大阪工業大学読本」、「淀川学ワークブック」の監修に貢献した。また、長年顧問を務めた同大学アイスホッケー部が、「第94回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)アイスホッケー競技」で、1953年の創部以来初のセカンドディビジョンインカレ制覇をしている[5]。
主な所属学会は、日本化学会、アメリカ化学会、近畿化学協会、石油学会、日本MRS、日本セラミックス協会。主な受賞は、日本化学会第78春季年会ポスター賞。
主な著書
[編集]- 基礎化学(共著、丸善2003、学術書)[6]
- 有機工業化学 第2版(共著、丸善1999、学術書)[7]
- 新しい工業化学 環境との調和をめざして(共著、化学同人2004、学術書)
- 高純度化技術体系:第1巻 分析技術 第3章 質量分析法検出 (共著、フジ・テクノシステム 1996、学術書)
主な研究
[編集]- 非熱化学的硫化物薄膜形成法
- CSS法による化合物半導体薄膜の成長
- 錯体間の多原子会合によるフレームワークの生成と保存[8]
- アミノ酸を基本骨格とする新規多孔性金属錯体結晶の開発
- 高活性有機典型金属化合物触媒による新規な環状カーボナート製造研究[9] - 三菱油化との共同研究
- 有機金属化合物を用いた新規エポキシ樹脂硬化剤開発
- 生分解性傾斜機能高分子材料の開発
- BioMEMS用基盤材料創成技術の開発 - バイオベンチャープロジェクト
応用化学の対外啓蒙活動として、HESDフォーラム2007[10]や第7回淀川学公開セミナ2015(テーマ:淀川と大阪)での講師を務めた。また、高校生向けには「大阪府生徒研究発表会」2018で審査員も務めた。
脚注
[編集]- ^ 野村良紀「合成化学とナノテクノロジー」『日本接着学会誌』第39巻第4号、2003年、152-156頁、doi:10.11618/adhesion.39.152。
- ^ 野村良紀『有機アンチモン化合物の触媒としての利用に関する研究』 大阪大学〈工学博士 甲第2795号〉、1982年。 NAID 500000264328 。
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/topics/?i=5546
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/toshokan/tosho/papiro/pdf/101.pdf
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/topics/?i=8175
- ^ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784621071816
- ^ https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=302643
- ^ https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12650678/
- ^ https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-61850152/618501521986jisseki/
- ^ http://esd.iwate-u.ac.jp/semm/hesd.html