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野村峰山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

野村 峰山(のむら ほうざん、1957年昭和32年) - )は、三重県生まれの作曲家尺八演奏家(都山流)。人間国宝。妻は箏曲演奏家の野村祐子(のむら ゆうこ)。長男は尺八演奏家の野村幹人(のむら みきと)。2015年現在、東京藝術大学邦楽科・愛知県立芸術大学非常勤講師、都山流尺八竹琳軒大師範、副道場長、検定委員、日本三曲協会会員、現代邦楽作曲家連盟会員、山本邦山尺八合奏団員、愛知芸術文化協会会員、峰山会主宰。NHKテレビドラマ演技指導。

略歴

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  • 1957年 三重県生まれ。父の手ほどきで尺八を学び、山本邦山に師事。都山流尺八准師範検定試験、師範検定試験ともに首席登第。
  • 1975年 都山流創立70周年を記念、第1回都山流尺八本曲コンクール全国大会にて金賞受賞。
  • 1977年 NHK邦楽技能者育成会第22期卒業。尺八演奏家を目指す。
  • 1979年 尺八ソロリサイタルや野村祐子とともにジョイントリサイタル、尺八「1979」など演奏活動を積極的に行う。
  • 2008年 世界尺八フェスティバル(シドニー)にて招待演奏。
  • 邦楽室内楽「新しい風」に所属。小松長生指揮セントラル愛知交響楽団ノヴェンバー・ステップスヴィヴァルディの「四季」を演奏。名古屋フィルハーモニー交響楽団原信夫とシャープ&フラッツ、山下洋輔、第10師団陸上自衛隊音楽隊、愛知県警察音楽隊などの共演。
  • アメリカ合衆国建国200年記念、姉妹都市ロサンゼルスをはじめ、ポーランドオーストラリア中国西ドイツ台北シンガポール内蒙古フフホトでの海外演奏。
  • 2015年
    • 4月「温故育新~古きをたずね、新しきを育む2015正絃社創立50周年記念春の公演」 日本特殊産業市民会館ビレッジホール 出演
    • 5月19日-31日、「芸術創造センター資料室連携野村峰山・祐子展」(名古屋市民ギャラリー矢田展示室)主催:公益財団法人名古屋文化振興事業団 協力:芸術創造センター
    • 7月 男組+野村倫子 箏・尺八ライブコンサート 長久手市文化の家自主事業 出演
    • 11月20日 シュガータイムコンサート〜鈴木政吉バイオリンシリーズ〜政吉ヴァイオリンでたどる名古屋の知られざる音楽史『ヴァイオリンで邦楽曲――明治大正の音楽会』箏、尺八と合奏 「庭の千草」 「ドナウ河の漣」「千鳥の曲」「六段の調べ」「春の海」出演 井上さつき(お話)江頭摩耶(Vi)戸谷誠子(ピアノ)野村祐子(箏)野村峰山(尺八)宗次ホール
    • 12月6日 都山流尺八都香社(川井恍山主宰)発会55周年記念演奏会  ゲスト 石垣清美、坂田梁山、二代石垣征山 野村峰山 野村祐子 野村哲子 高松市あなぶきホール
  • 2018年 名古屋芸術大学芸術学部非常勤講師
  • 2019年4月 2019正絃社春の公演(日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)出演。 後援 愛知県教育委員会 公益財団法人日本伝統文化振興財団 公益財団法人名古屋市文化振興事業団 公益社団法人日本三曲協会 愛知文化芸術協会
  • 2020年

受賞歴

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  • 1998年 平成6年度文化庁芸術祭賞(「野村峰山尺八リサイタル」の成果に対して)、愛知県芸術文化選奨文化賞、文部大臣奨励賞、名古屋市民芸術祭審査員特別賞、名古屋市民芸術祭賞
  • 2004年 平成16年度名古屋市市民芸術祭審査員特別賞 (野村峰山尺八リサイタル「管絃四題」古典~現代への創造)
  • 2014年 平成26年度(第69回)文化庁 芸術祭 レコード部門 優秀賞 (CD「野村峰山尺八独奏会」~流祖中尾都山作品より~(有限会社 日本アコースティックレコーズ)に対して)授賞理由 初代中尾都山作曲の都山流尺八本曲から8曲を選び、静謐(せいひつ)な竹の響きの中に、個々の作品の情景を鮮やかに描き出している。と同時に、楽譜や口伝に基づく入念な演奏解釈を行って、都山流本曲が理想とする音楽様式を真摯に追求している。CDの解説書には、野村の演奏解釈を書き込んだ「岩清水」の楽譜が掲載されており、音と文字の両方を発表媒体とするCDならではの成果に結実している点も高く評価された。
  • 2018年 平成30年度名古屋市民芸術祭企画賞(都山流尺八峰山会竹の響き VOL.5「管管共響」~洋々たる奏楽の音~10月19日(金)18:30 名古屋能楽堂) 笙、フルート、ファゴットによる和洋の、管楽器にこだわったコラボレーションで、「共響」の可能性を追求した、尺八リサイタルの枠を超えた企画力の光る演奏会であった。様々な楽器が奏でられる工夫を凝らした内容で、親しみやすく楽しい世界を創ろうとした試みが評価できる。
  • 2019年 令和元年度芸術選奨文部科学大臣賞(初代中尾都山の軌跡)[1]
  • 2022年
  • 2024年

作品の特徴

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都山流の伝統を尊重した上で、現代の楽曲にも影響をうけつつ、尺八本来の美しさを際立たせるために作曲された楽曲。とくにメロディーラインがはっきりしており、情景描写が巧みである。

作品

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  • 1999年 ビクター伝統文化財団より「邦楽演奏家BEST TAKE」シリーズとして「野村峰山作品集」を発刊以来「かえるのゴム靴」2枚組や「Hozan Quartett尺八七変化」CDを発刊
  • 以下作曲年度、使用楽器
  • 1980年 郷愁(きょうしゅう) (尺八5)、ラスコーの壁画(らすこーのへきが)(尺八1)
  • 1986年 飛騨の里(ひだのさと)(尺八1、箏1、十七絃1)
  • 1987年 浮(うかぶ) (尺八5)、睡蓮(すいれん)(尺八3、箏1、十七絃1)、竹韻(ちくいん) (尺八4)
  • 1989年 春光楽(しゅんこうらく)(尺八2)
  • 1994年 風吹く(かぜふく) (尺八2)
  • 1997年 街路樹(がいろじゅ)(尺八5、箏1、十七絃1)
  • 1998年 夏雲奇峰(かうんきほう) (尺八5)、 呉竹三昧(くれたけざんまい)(尺八3)、 竹韻Vol.2(ちくいん ぼるつー)(尺八4)
  • 2000年 鳰の海に(におのうみに))(尺八1、箏1) 、ホツイティの丘(ほついてぃのおか) (尺八5)
  • 2003年 高原のオブジェ(こうげんのおぶじぇ) (尺八1、十七絃1)、みちのく譚詩曲(みちのくたんしきょく)(尺八2、箏2、十七絃1)
  • 2004年 かえるのゴム靴(かえるのごむぐつ)峰山会創立25周年演奏会の記念作品(語り、うた、箏2、十七絃1、三味1、摺りざさら1、太鼓1、尺八4)
  • 2005年 からくり花舞台

参考文献等

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  • 「日本伝統音楽演奏家名鑑 2006」(日本伝統文化振興財団)2006年
  • CD「邦楽演奏家 BEST TAKE/野村峰山 野村峰山作品集 」VZCG-155(日本伝統文化振興財団)1999年
  • 文化庁ホームページ 「平成26年度(第69回)文化庁芸術祭賞の決定について」
  • 「温故育新~古きをたずね、新しきを育む2015正絃社創立50周年記念春の公演」プログラム 箏曲正絃社 2015年4月
  • 「芸術創造センター資料室連携野村峰山・祐子展」パンフレット 公益財団法人名古屋文化振興事業団 2015年5月
  • 「男組+野村倫子 箏・尺八ライブコンサート」パンフレット 長久手市 2015年
  • 「宗次ホール幻の政吉ヴァイオリンでたどる 名古屋の知られざる音楽史」パンフレット 宗次ホール 2015年11月
  • 「2019正絃社春の公演 新しい時代へ ~語り継ぐ伝統音楽~」プログラム 正絃社事務局 2019年4月
  • 「季刊ANET夏100号」6ページ 愛知県文化協会 2020年6月25日発行
  • スイーツタイムコンサートパンフレット 宗次ホール 2020年10月
  • 芸能集団創の会パンフレット 名古屋城天守物語制作委員会 2020年10月

脚注

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出典

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