野口幸夫
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野口 幸夫(のぐち ゆきお、1950年 - 2004年)は、日本のSF小説翻訳家。
人物・来歴
[編集]1950年、大阪府に生まれる[1]。東京大学法学部を中退[1]。東大SF研究会に所属し、在学中から『SFマガジン』などに翻訳を発表[1]。サンリオSF文庫ではベスター『コンピュータ・コネクション』やジョーンズ編『新しいSF』などを翻訳、山形浩生は「いまでも、当時のかれの翻訳がぼくにはお手本だ」と述べている[2]。2004年、病没[1]。
翻訳
[編集]- 『新しいSF』(The New SF(1969)、ラングドン・ジョーンズ編、サンリオSF文庫) 1979年 [3]
- 『どこからなりとも月にひとつの卵』(Change the Sky and Other Stories(1974)、マーガレット・セントクレア、サンリオSF文庫) 1980年 [4]
- 『コンピュータ・コネクション』(Extro(1974)、アルフレッド・ベスター、サンリオSF文庫) 1980年 [1]
- 『遥かなる光』(A Different Light(1978)、エリザベス・A・リン、ハヤカワ文庫SF) 1981年 [5]
- 『遊星からの物体X』(The Thing(1982)、アラン・ディーン・フォスター、サンリオ) 1982年 [6]
- 『死亡した宇宙飛行士』(Low-flying Aircraft(1976)、J・G・バラード、NW-SF社、NW-SFシリーズ) 1982年 ISBN 4900244023
- 『冬の狼 : アラン史略1』(Watchtower(1979)、エリザベス・A・リン、ハヤカワ文庫FT) 1985年
- 『アランの舞人 : アラン史略2』(The Dancers of Arun(1979)、エリザベス・A・リン、ハヤカワ文庫FT) 1985年
- 『北の娘 : アラン史略3』(The Northern Girl(1980)、エリザベス・A・リン、ハヤカワ文庫FT) 1986年
- 『キャンプ・コンセントレーション』(Camp Concentration(1968)、トマス・M・ディッシュ、サンリオSF文庫) 1986年 [7]
- 『エンダーのゲーム』(Ender's Game(1985)、オースン・スコット・カード、ハヤカワ文庫SF) 1987年
- 『非情の灼熱惑星』(The Rim-World Legacy(1967)、F・A・ジェイヴァー、早川書房、ハヤカワ文庫SF) 1987年 [8]
- 『密告者を撃つな』(You'd Better Believe It(1985)、ビル・ジェイムズ、サンケイ出版、サンケイ文庫 海外ノベルス・シリーズ) 1987 ISBN 4383025781
- 『炎の夏』(Summer Fires(1980)、ボブ・ライス、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1988年 ISBN 4594003281
- 『変容風の吹くとき: チェンジウィンド・サーガ1』(When the Changewinds Blow(1987)、ジャック・L・チョーカー、角川書店、角川文庫) 1990年 ISBN 4042740014
共訳書
[編集]- 『未来企業 : 未来の衝撃の時にも変らぬ会社』(Tomorrow, INC.、マーチン・ハリイ・グリーンバーグ, ジョセフ・D・オランダー編、野口幸夫他訳、サンリオ) 1979年
- 『無伴奏ソナタ』(Unaccompanied Sonata and other stories(1981)、オースン・スコット・カード、野口幸夫他訳、早川書房、ハヤカワ文庫SF) 1985年 [9]
- 『蒸気駆動の少年』(The Steam-Driven Boy and other stories、ジョン・スラデック、柳下毅一郎編、河出書房新社、奇想コレクション) 2008年 ISBN 978-4309622019
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 大森望; 牧眞司 編『サンリオSF文庫総解説』本の雑誌社、2014年9月20日。ISBN 978-4860112608。
- 早川書房編集部 編『ハヤカワ文庫SF総解説2000』早川書房、2015年11月25日。ISBN 978-4152095787。