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野原祐也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
野原 祐也
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県越谷市
生年月日 (1985-01-07) 1985年1月7日(39歳)
身長
体重
177 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手一塁手三塁手
プロ入り NPB / 2008年 育成選手ドラフト1位
初出場 NPB / 2009年9月9日
最終出場 NPB / 2012年6月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

野原 祐也(のはら ゆうや、1985年1月7日 - )は、埼玉県越谷市出身の元プロ野球選手外野手内野手、右投左打)、野球指導者。

現役時代には、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)富山サンダーバーズ→富山GRNサンダーバーズNPB阪神タイガースに所属。富山時代には、「富山のおかわり君」と呼ばれていた。

2016年の現役引退後は、2017年から2020年まで社会人クラブチームOBC高島2021年から2022年まで阪神タイガース Women(阪神タイガースが運営する女子硬式野球クラブチーム)の監督を務めた。

経歴

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現役時代

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阪神時代(2011年9月8日)

大宮東高校から国士舘大学に進学。4年時は主将。大学時代には股関節を故障しNPBドラフトにはかからなかったが、プロ入りの夢を追い求めて2007年に創設された北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ富山サンダーバーズに入団。入団後は当時同チームのコーチ兼プレーヤーとして籍を置いていた宮地克彦から指導を受けた場面がTBSテレビバース・デイ』で紹介された。

サンダーバーズでは1年目から活躍し、7月8日の新潟アルビレックスBC戦ではリーグ初の1試合3本塁打を記録するなど、打のチームである「雷鳥打線」の不動の4番として活躍した。打点はチームメイトの井野口祐介に及ばなかったが打率.412, 14本塁打と2冠王に輝き、MVP(野手部門)に輝いた。このシーズンに記録した113安打は、同じ富山のフランシスコ・ペゲロが2017年に115安打を記録するまで、10年間破られなかった[1]。しかし、チームは優勝争いしたものの石川ミリオンスターズに敗北し、野原本人も2007年ドラフト会議では指名されなかった。

2年目の2008年はシーズン当初は調子が出なかったが、6月に1号本塁打を放ってからは徐々に調子を上げた。本塁打こそ7本に終わったが、最終的にはリーグ2位の打率.368、リーグ3位の打点45を挙げ、不動の4番としてチームのリーグ優勝に大きく貢献。これが評価され2年連続のMVP(野手部門)に輝いた。同年のドラフト会議において、阪神タイガースに育成枠1位で指名され、11月26日に仮契約した。この時の背番号123.

2009年は育成選手としてスタートしたが、ウエスタン・リーグ59試合で打率.309, 2本塁打、19打点と好調で、7月26日に支配下登録された[2]。これに伴い背番号は94となった。阪神タイガースにおいての育成選手からの支配下登録はアーロム・バルディリスに次いで2例目、日本人選手としては初であった。8月にウエスタン・リーグにおいて打率.341, 1本塁打の成績を残し8月度「ミズノ月間MVP」を受賞した。9月9日に初めて一軍昇格。9月12日の対横浜ベイスターズ戦で山口俊から代打でプロ初安打を記録し、翌日の9月13日の試合では、怪我により欠場した赤星憲広にかわり、1番センタースタメン出場した。

2010年は3月14日の教育リーグ・対中日ドラゴンズ戦で右手首を痛め、5月に手術を受けた[3]影響で一軍出場はなかった。この年オフに結婚を発表。翌2011年もわずか4試合の出場で無安打に終わった。

2012年は、二軍では打数は少ないものの打率.386(70打数27安打)、3本塁打、6打点の成績を残したが、一軍では6月に3試合出場のみにとどまった。二軍では入団してから4年連続3割以上の打撃成績を残していたが、10月2日、戦力外通告を受けた[4]

2013年から富山サンダーバーズに選手兼任コーチとして復帰[5]2016年のコーチ退任を機に、現役を引退した[6]

現役引退後

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2017年からOBC高島の監督へ就任[7]。就任当初は、コーチが選手兼任の田中息吹貴捕手しかいなかったため、選手へのコーチングも手掛けていた[7]

2020年12月3日に、OBC高島監督の退任[8]と阪神球団への復帰を発表。復帰後は、球団振興部が運営する「タイガースアカデミーベースボールスクール」の専属コーチと兼務で、2021年に創設された「阪神タイガース Women」で初代の監督を2022年まで務めていた[9]

2023年1月1日付で球団本部のチーム運営部に配属され一軍のマネジャーに就いた[10]

選手としての特徴

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長打力に加えて、手動計測ながら50m走で5秒9を記録したほどの俊足の持ち主であった[11]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2009 阪神 15 16 15 1 4 1 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 1 4 0 .267 .313 .333 .646
2011 4 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2012 3 8 7 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .143 .250 .143 .393
通算:3年 22 28 26 2 5 1 0 0 6 0 0 0 0 0 1 0 1 7 0 .192 .250 .231 .481

年度別守備成績

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外野












2009 阪神 6 0 0 0 0 ----
2011 2 0 0 0 0 ----
2012 2 5 0 0 0 1.000
通算 10 5 0 0 0 1.000

記録

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NPB

独立リーグでの打撃成績

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O
P
S
2007 富山 72 274 76 113 14 5 14 179 75 5 0 4 44 19 39 2 .412 .522 .653 1.175
2008 72 261 41 96 19 9 7 154 45 12 0 1 33 17 30 4 .368 .469 .590 1.059
2013 70 233 56 77 10 2 3 115 20 36 0 1 45 20 29 3 .330 .475 .473 .948
2014 72 262 54 74 10 2 7 128 37 13 0 0 48 19 34 4 .282 .429 .489 .918
2015 68 235 46 79 12 9 5 150 55 14 0 0 54 12 26 7 .336 .482 .638 1.120
2016 54 187 28 61 7 3 0 84 32 2 0 1 22 10 32 5 .326 .423 .449 .872
通算:6年 408 1452 301 500 72 30 36 810 264 82 0 7 246 97 190 25 .344 .468 .558 1.026
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はリーグ歴代最高

独立リーグでのタイトル・表彰

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タイトル
  • 首位打者:1回 (2007年)
  • 本塁打王:1回 (2007年)
  • 最多打点:1回 (2015年)
  • 最多安打:1回 (2007年)
  • 最多盗塁:1回 (2013年)
表彰
  • MVP:2回 (野手部門:2007年、2008年)
  • ベストナイン:1回 (外野手部門:2008年)

背番号

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  • 33 (2007年 - 2008年、2013年 - 2016年)
  • 123 (2009年 - 2009年7月25日)
  • 94 (2009年7月26日 - 2012年)
  • 76 (2021年 - 2022年)

登場曲

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脚注

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  1. ^ ペゲロ選手シーズン安打記録更新 - 富山GRNサンダーバーズ(2017年9月11日)
  2. ^ 阪神が育成選手の野原祐を支配下登録 日刊スポーツ、2009年7月26日。
  3. ^ 野原佑、右手有鈎骨形成術受けていた…全治不明 スポーツニッポン、2010年5月20日。[リンク切れ]
  4. ^ 来季の選手契約について”. 阪神タイガース公式サイト (2012年10月2日). 2012年10月2日閲覧。
  5. ^ 入団内定選手のお知らせ 2013年2月3日閲覧
  6. ^ [1] 2017年2月19日閲覧
  7. ^ a b もと阪神タイガースの野原祐也選手が、社会人野球のクラブチーム監督に就任”. 新・岡本育子の「小虎日記」 (2017年3月11日). 2017年3月12日閲覧。
  8. ^ 野原祐也監督 退任のお知らせ”. OBC高島 (2020年12月3日). 2020年12月3日閲覧。
  9. ^ "阪神タイガース女子硬式野球クラブチーム 「チーム名及び初代監督就任」決定" (Press release). 阪神タイガース. 3 December 2020. 2020年12月3日閲覧
  10. ^ “【阪神】元西武スコアラーの千原淳弘氏がスコアラーに就任 1月1日付の人事異動を発表”. 日刊スポーツ. (2022年12月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202212270000696.html 2023年9月23日閲覧。 
  11. ^ 阪神育成1巡目・野原祐也「“富山のおかわりくん”NPB参上!」 ~ドラフト指名選手直撃インタビューvol.16~ SPORTS COMMUNICATIONS, 2009年1月8日。

関連項目

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外部リンク

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