野人転生
表示
野人転生 | |
---|---|
ジャンル | ファンタジー、アドベンチャー、空手、サバイバル |
小説 | |
著者 | 野人 |
出版社 | |
掲載サイト | 小説家になろう |
連載期間 | 2017年10月25日 - |
話数 | 172話(2024年12月14日現在) |
漫画 | |
原作・原案など | 野人(原作) |
作画 | 小林嵩人 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | 月刊コミック電撃大王 |
レーベル | 電撃コミックスNEXT |
発表号 | 2019年7月号 - |
発表期間 | 2019年5月27日 - |
巻数 | 既刊9巻(2024年11月27日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
ポータル | 文学・漫画 |
『野人転生』(やじんてんせい)は、野人による日本のライトノベル。小説投稿サイト『小説家になろう』で2017年10月25日に連載開始された[1]。
メディアミックスとして、2019年5月27日から小林嵩人の作画によるコミカライズが『月刊コミック電撃大王』(KADOKAWA)にて、2019年7月号より連載中[2]。
あらすじ
[編集]第一章
[編集]- EPISODE.1 - 30(単行本1巻 - 5巻)
通勤途中に学生を助けて、代わりに車に轢かれた野崎人志(ヤジン)は異世界の森に全裸で転生する。特技の空手とサバイバル知識で生き残り、薬師のベルと知り合うが、村人とのトラブルにより村長とその息子一派を殺害したため、ベルと共に村を出てロッククリフを目指す。旅の道中でベルへの好意を意識するが、同時に身を引く決意もする。ロッククリフでベルと別れたヤジンは、冒険者としてゴンズたちのパーティに加入して徐々に信頼を得ていく。金目当ての犯罪者やヤジンを敵視する冒険者に命を狙われながらも撃退し、レベルの壁を超えるべく準備を進めるヤジン。まとめて手に入ったレア素材で現実味を帯びた、レベルの壁を超えるという目標に向かい真剣さを増して努力する一行は、遂に格4のモンスターを倒すために必要な黒鋼の武器を手に入れる。苦闘の末ロックリザードを倒したヤジン達を祝福する、冒険者ギルドのメンバーや町の人々。その喜びも束の間、貴族に目を付けられ捕縛寸前となるが、ヤジンの身を挺した行動で4人は脱出に成功する。追手から逃れるためロッククリフから出奔し、再び森へと帰るヤジンであった。
主な登場人物
[編集]声の項はプロモーションビデオでの担当声優。
主要人物
[編集]- 野崎人志(のざき ひとし)
- 声 - 小林親弘[3]
- 本作の主人公。34歳。通称「ヤジン」。転生前でも名前と外見から野人と呼ばれていた。
- 交通事故で死亡して今の姿のまま異世界へ転生[注 1]したが、森の中へ全裸で放り出される。森では空手とサバイバルの知識[注 2]で生き延び、ホブゴブリンと遭遇するまではゴブリンを狩り続け、密林の王と思い込めるほどに成長する。異世界の生活が森で始まった事もあり、どこの土地に行っても森をホームと思えるようになっている。
- 空手・気配察知・気配隠蔽・毒耐性のスキル持ち。
- ベルには好意を持っていて、生死の境を彷徨った時は立ち直るきっかけとなるほどの存在だが、自身が命を狙われるような立場でもあり表に出さず距離を置くようにしている。
- マリアベル
- ヤジンが異世界で初めて出会った人間で、村の薬師。通称「ベル」。ヤジンから見て"あの人"に似ているらしい。
- ヤジンの治療をめぐって村長の息子一派と対立。そのトラブルから村を出てロッククリフの姉弟子のもとに身を寄せる。
- ヤジンに対して特定の感情を抱いている様子はあるが、ヤジンの置かれた立場もあり距離を置くことを理解している。
- あの人
- ヤジンが転生前に面識のあった、帽子をかぶった髪の長い女性。河原でのモノローグでのみ登場。
- ゴンズ
- スキンヘッドの巨漢。パーティの主戦力で、戦闘で使う武器は両手斧。街中でも片手斧を手放さない。
- とある村の村長の次男だったが村を飛び出し冒険者となる。
- 本能のまま行動し口より先に手が出るタイプで、頭を使うことはアルに任せている。金が欲しいときはカツアゲすることもあるが、カツアゲされると戦神の加護が付くとの噂[注 3]もあり相手は喜んでいることも多い。
- 主な報酬の使い道は酒と娼婦。
- 格4モンスターを倒すと決めてからの、不器用ながらも真面目に取り組むようになった姿は、ヤジン曰く「劇場版ゴンズ」。
- アルブレヒト・カウフマン
- 通称「アル」。メガド帝国の男爵家の三男だがトラブルにより小国家群へ来た。容姿端麗で情報取集や交渉事を担当。ナイトソードとカイトシールドを装備し、ゴンズの戦闘を補助する役目を担っている。
- 街では独自の情報網を持ち町中の情報が集まるようにしていて、自身やパーティに有利になるよう情報操作なども行っている。
- キモン
- 狩人で弓の名手。ロングボウで先制や遠隔の攻撃を行い相手の戦力を削ぐ役目。技術は低めだがヤジンが加わるまではパーティの斥候役を担っていた。
- 弓の腕前は確かで、窓の隙間から眉間を狙ったり森の中の動く獲物を正確に射抜くこともできる。
- 過去にあった経験から非常に無口。馴染みの娼婦がいるが奴隷として売られた妹によく似ているからであり、手を付けているわけではない。
- クレイアーヌ
- 薬師でベルの姉弟子。ロッククリフ領主の養女で街で診療所を開いている。ベルからは「クレア姉さん」と呼ばれている。
- ベルにとってトラブルを引き寄せるヤジンの事を快く思っていないが、突き放すこともない。
- 神
- ヤジンを転生させた張本人。面倒くさがりで、大雑把な説明のみでヤジンを異世界に送り出す。
- ヤジンの称号は神がつけている模様。
用語・世界観
[編集]- ロッククリフ
- 小国家群の北部に存在するフォーレスト聖森国の中の都市。かつての城塞都市でいまは交易都市として栄えているが、スラム街もあり治安が良いわけではない。
- 小国家群
- 北部を聖域の森に閉ざされた半島に存在する小国家の集まり。聖域の森に接したフォーレスト聖森国を中心にして、西にアスラート王国、東にクレイザー王国、南にマリアーノ王国がある[注 4]。
- 陸の孤島でもあり西からメガド帝国、東のリーガム王国から処刑できない貴族や政治犯、罪人の流刑地として成り立ちを持つ地域。現在も犯罪者が多く流れ込んできている。
- 経験値とレベル
- 標的を倒すことで経験値を得ることができるが、同種族間の殺し合いでは経験値がほとんど入らないようになっているため、人族・エルフ・獣人は争いを繰り返している。
- ただヤジンはそうではなく、人を殺しても経験値が入っている。
- レベルの壁
- レベルは5レベルごとに壁のようなものが存在している。壁を超えるにはより格の高いモンスターを倒す必要がある。
- レベル5ならゴブリンなど格2のモンスター、レベル10ならホブゴブリンなど格3のモンスター、レベル15ならロックリザードなど格4のモンスターを倒す必要がある。ただし格4のモンスターは別格で黒鋼という鉱石でできた武器でなければ歯が立たない。
書籍情報
[編集]単行本
[編集]- 小林嵩人(作画)・野人(原作)『野人転生』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊9巻(2024年11月27日現在)
- 2020年1月27日発行(同日発売[4])、ISBN 978-4-04-912967-0
- 2020年7月22日発行(同日発売[5])、ISBN 978-4-04-913282-3
- 2021年2月27日発行(同日発売[6])、ISBN 978-4-04-913669-2
- 2021年9月27日発行(同日発売[7])、ISBN 978-4-04-913986-0
- 2022年7月27日発行(同日発売[8])、ISBN 978-4-04-914515-1
- 2023年2月25日発行(同日発売[9])、ISBN 978-4-04-914918-0
- 2023年8月24日発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-04-915194-7
- 2024年3月27日発行(同日発売[11])、ISBN 978-4-04-915669-0
- 2024年11月27日発行(同日発売[12])、ISBN 978-4-04-916068-0
関連書籍
[編集]- 『寸勁ってホントにあるの!? マンガで描かれる武術&体術の元ネタを『野人転生』作者が徹底解説』KADOKAWA、2022年2月26日。ISBN 978-4-04-914196-2 。同日発売。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 野人転生 - 小説家になろう
- ^ 「入間人間の「安達としまむら」コミカライズ開始、大王で一挙6本の新連載」『コミックナタリー』ナターシャ、2019年5月27日。
- ^ “異世界サバイバル「野人転生」小林親弘が野人演じるPV公開、4巻発売記念して”. コミックナタリー (2021年9月27日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ “野人転生(1)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(2)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(3)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(4)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(5)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(6)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(7)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(8)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “野人転生(9)”. 角川書店. 2024年12月17日閲覧。